
- もう、医師の仕事辞めたいな。
- 逃げたいけど、医師免許ムダにするわけにいかないし…。
- 医師の経験が活かせるような転職ってないのかな。
こんな悩みはありませんか?
医師の仕事には残業や予定外の出勤が求められ、心身に大きな負担を抱えることが少なくありません。
この記事では、意外と多い「医師免許を活かす転職先」「医師経験を活かす転職先」をまとめました!
さらには、医師以外の職業に転職するときに注意すべきポイントまでお伝えします。
医師が転職する際の、選択肢の幅広さや新たな可能性をお伝えできればと思いますので、ぜひご一読ください!
目次
医師の転職は選択肢が多い!?臨床医師以外の8つの選択肢とは
- 臨床以外の担当を主とし病院などに勤務する
- 一般企業で勤務する
- 大学病院などで研究室に勤務する
- 公務員として勤務する
- 医療系IT企業などで起業する
- コンサル業界で活躍する
- 議員などの政治家になる
- 弁護士を目指す
医師の転職先は、意外と選択肢が多いです。
選択肢のなかには、医師免許を活かせる職業だけでなく、医師としての経験を活かせる職業までいろいろあります。
ですが、医師として臨床の最前線で活躍する選択肢は、これまで研修などにかけた労力を考えると手放しにくいかもしれません。
疲れが取れず「医者なのに、自分の体調が一番整ってないな…」と悩む日もあると思います。
ただ、いきなり医師以外へ転職する活動を始めるのは、ハードルが高いかもしれません。そこでまずは、転職先にどんな選択肢があるのかを確認してみましょう!
臨床医師以外に転職して「医師免許を」活かす4つの選択
ここでは、臨床医師以外に転職して医師免許を活かす4つの選択肢をご紹介します。
臨床以外を担当して病院などに勤務する
- 介護老人保健施設などの施設長
- 人間ドック・検診専門の医師
ひとつ目に、臨床以外を主な担当として病院などに勤務する働き方があります。
臨床以外を担当すると、夜中のオンコール対応などがほとんどなくなるため、毎日の生活リズムが安定しやすくなります。
- 病院併設の老健施設
- 週4日勤務可能
- 土日・祝日休み応相談
- 週4日1,200万円が目安
- オンコールは病院の当直医が対応するため無し
- 健診対応
もちろん、すべての施設長の契約条件が上記の通りではないと思います。
ですが医師としての免許を活かせるうえ、自分のスケジュールが把握しやすくなるのは事実。
自分の心身を十分に休めるため、時間を確保できるメリットがありますよ。
一般企業で勤務する
- 保険会社で保険社医(査定医)
- 製薬会社でメディカルドクター
- 企業で産業医
- 医療機器などの研究・開発
次にお伝えするのは、一般企業で医師免許を活かして勤務するという選択肢です。
企業で働く場合の年収は、1,200万円~1,500万円前後からはじまり、医師経験によっては2,000万円以上の求人もあります。
さらに休暇は、週休二日を確保できるケースが多く、企業の休業カレンダーによっては長期休暇もあるんですよ。
ですが病棟に勤務する場合のように、当直明けに続く日勤などで心身を消耗することはなくなります。
なかでも産業医は、企業の従業員の心身の健康を守る重要な仕事です。
これまで過酷な職場環境で苦労した経験のある医師だからこそ、新たなやりがいを見つけられるかもしれませんね。
大学病院などで研究室に勤務する
- 法医学者
- 研究医
法医学者や研究医は、大学病院などで研究室に勤務して仕事をする職業です。
臨床医師とは違い、患者と触れ合う時間がほとんどなくなるため、人間関係のトラブルによるストレスを減らせます。
「だれも気がついていない、新しい発見があるのでは?」と、臨床現場とは違ったやりがいがあります。
医師になったものの、患者とのコミュニケーションについて悩んでいたのであれば、向いているかもしれませんよ。
公務員として勤務する
- 外務省で医務官
- 厚生労働省で医系技官
- 保健所などで公衆衛生医師・施設長
次にお伝えするのは、公務員として医師免許を活かして勤務する働き方です。
身近なところでは、保健所・保健センターや市役所などで、施設長としての仕事を行います。
そのため、事前の下調べ・準備が必要になってきます。
また施設長となると、多くのスタッフや地域の住民と関わることもあり、マネジメント能力やコミュニケーション能力を求められるもの。
求められる能力の幅が広がるだけに、地域住民の生活向上につながる在宅医療や、健康のレベルアップなどに貢献できる仕事です。
医師以外の職種に転職して「経験を」活かす4つの選択
次に、医師以外の職種に転職して「経験を」活かす4つの選択肢をご紹介します!
医療系IT企業などで起業する
ひとつ目に、医療系IT企業などで起業する方法があります。
医療系のIT企業というと、カルテや患者情報を管理するソフトウェアや、情報処理に関連するインターネット関連での仕事です。
その企業には、医師だけでなく歯科衛生士など、医療現場を経験しているスタッフが社員として起用されていましたよ。
医療現場の経験者は、依頼主が苦労していることを熟知しています。システムの開発時に、意見を求められることも多くなるんです。
エンジニアは、技術を身につければ独立が叶いやすい職業なので、営業スキルや技術スキルを磨いて起業することもできますね。
コンサル業界で活躍する
医師経験を活かすなら、医療系のコンサルタントで活躍するという方法があります。医療業界には、事情を抱えて経営に苦しむ病院も少なくはありません。
医療スタッフだけではなく、経営者としても勉強を重ねる。
両方の経験があるコンサルタントは、経営状態を改善したい病院運営者にとって頼もしい存在になるのではないでしょうか。
議員などの政治家になる
転職の選択肢のひとつとして、議員を目指す方法があります。
医療の現場に携わっていると「今回の診療報酬改定は、本当に現場のことを考えてるのかな?」という疑問を抱くこともあるのではないでしょうか?
議員になると、医療現場で感じた矛盾を解決するために、政策の改正に向けて働きかけられるようになるんです。
ですが私の知り合いには、医療現場を良くしようと努力を積み重ね、県議会議員に当選した先輩医師がいました。
議員になれば、患者のためだけでなく医療の最前線でツライ思いをして働く医師のために、将来を変えられる希望がありますね。
弁護士を目指す
最後は、医師経験を活かして弁護士に転職する選択肢です。
転職といっても、司法試験に合格しなければならないので、弁護士としてすぐに収入を得ることは難しくなります。
医療訴訟は、法律の知識だけでなく医療に関する知識も必要になるため、医師経験がある弁護士を探して依頼をする場合もあります。
医師免許を活かしたいというのであれば、活躍の場が広がる職業といえますね。
では実際に転職するときに注意すべきことは、なにがあるのでしょうか?次で、注意したいポイントをお伝えしていきます!
臨床医師以外の職業に転職するときに注意すべき6つのポイント
臨床医師以外の職業に転職するときに注意すべきポイントは、上記の6つです。それぞれ解説していきますね!
転職の目的をはっきりさせる
まずは、転職の目的をはっきりさせましょう!
転職の目的がはっきりしていないと、自分がなにをやりたいのかがわからないまま転職活動を進めてしまうかもしれません。
結果的に、なんとなく転職先を決めてしまい医師免許や経験を活かすことができず、今よりストレスを抱えることもあるんです。
ですが、後で「こんなはずじゃなかった!」と後悔しないためにも、転職の目的ははっきりさせておきましょう。
キャリアダウンの覚悟を決める
医師以外へ転職するなら、キャリアダウンの覚悟を決めましょう。シビアな話ですが、年収が下がることは考えられます。
医師は、負う責任が大きいだけに年収も高いです。
一方で、転職先によっては「臨床医よりも社会的地位が下がった」と感じるシーンもあるかもしれません。
さらに厳しいですが「医師免許取ったのにどうして医師にならないの?」と、知り合いから核心を突く質問をされることもあるでしょう。
転職に失敗しないためにも、キャリアダウンの可能性もじっくり考えてみましょう!
自分の強み・弱みを分析する
転職をするうえで、自分の強み・弱みを分析することは大切です。
自分の強みが分かっていないと自己評価が低くなり、本来なら叶うかもしれない転職のチャンスを逃すかもしれません。
なにより自分のアピールポイントがわかるため、希望に近い転職先を見つけるための判断材料になります。
希望の待遇が用意されただけで即決しない
「年収が上がるならとりあえずOK!」
「残業がないなら他の待遇は気にしない!」
上記のように、希望の待遇のみを判断材料にして、転職先を即決するのは避けましょう。もちろん納得がいく給料や、十分に休みを取得できることは大切です。
ですが、特定の待遇だけを重視していると、転職したあとに「なんだか思ったのと違う」と、ミスマッチが起こるかもしれません。
企業や業界の情報収集をする
転職をするうえで、転職先の企業や業界についての情報収集は欠かせません。情報収集する内容の例には、下記があります。
- 自分のスキルはどれくらいの需要があるのか?
- 自分の市場価値がどの程度なのか?
上記を知っておくと、年収アップや好条件の転職先が絞られて、効率的に転職活動がすすみます。
無計画に転職をしないためにも、事前に情報収集をしっかりと行いましょう。
転職の時期やタイミングを図る
転職の時期やタイミングを図ることも、忘れないようにしましょう。
タイミングをあやまると、業界の転職市場が冷え切っており、条件が厳しい転職先しか見つからないケースもあるんです。
一方で、転職先が決まっているのに今の職場を退職できず、仕方なくあきらめるという場合もあります。
臨床医師以外に転職したいときにおすすめの転職エージェント5選
ここで、臨床医師以外に転職したいときにおすすめの転職エージェントを5つご紹介します!
老健で勤務するなら「民間医局」
老健で勤務するなら「民間医局」がおすすめです。
今まで、民間医局にサービスに登録した医師は12万4千人以上。登録者の過去の実績をもとに、求職医師の希望にあう求人情報を探してもらえます。
競争率が激しいので、採用のためにはスピーディーな判断が求められる場合もあります。
過去の傾向を把握している担当エージェントと事前準備をしておけば、ベストなタイミングで応募に踏み切れますよ!
産業医になりたいなら「医師転職ドットコム」
産業医を目指すなら、コンサルタントの質が高い「医師転職ドットコム」がおすすめです。
医師転職ドットコムの自社調査では、約93%の利用者がコンサルタントの対応を「丁寧だ」と評価しています。
また、運営会社の株式会社メディウェルは、医療経営のコンサルティングを手掛ける企業。
さらに、官庁関係のデータ分析なども依頼されるほど医療業界で信頼を得ているため、安心感のあるサポートが期待できます!
医療系IT企業にチャレンジするなら「レバテックキャリア」
医療系IT企業へチャレンジする場合におすすめなのが「レバテックキャリア」です。
転職が難しいと言われる40代も登録できるので、年齢で悩む求職者にチャレンジしやすい点が特徴です。
ただ医療現場と会社では、仕事のすすめ方が違う業務もあります。
まずは、会社という組織がどのような考え方で仕事を進めるのかを体感してから、自身の起業につなげてみてはどうでしょうか?
一般企業で仕事したいなら「リクナビNEXT」
一般企業で仕事したいなら「リクナビNEXT」がおすすめです。
リクナビNEXTの登録会員数は、なんと約900万人。人材業界では大手のリクルートキャリアが運営する、転職サイトになります。
なかでも無料の「グッドポイント診断」は「慎重性」「継続力」など18種類の特性から、求職者の強みを診断してくれます。
自分に合う転職先が見つけやすくなるので「やっぱり合わなかった…」と後悔したくないのであれば、利用してみる価値はありますよ!
コンサル系を目指すなら「リクルートエージェント」
コンサル系を目指したいのであれば「リクルートエージェント」がおすすめです。
リクルートエージェントで扱っている求人数は、業界ではトップクラスの15万件以上を誇っています。
選択肢が多いので、求人情報を見ていると自分がどんなコンサル業を目指したいのか傾向を知れると思います。
「コンサルタント業に興味はあるけれど、まずは企業で経験を積みたい」というのであれば、どんな転職エージェントなのかチェックしてみてくださいね!
医師以外に転職するときは事前準備をしっかりと行おう!
<臨床医師以外で医師免許を活かす4つの選択肢>
- 臨床以外の担当を主とし病院などに勤務する
- 一般企業で勤務する
- 大学病院などで研究室に勤務する
- 公務員として勤務する
<医師以外の職種に転職する4つの選択肢>
- 医療系IT企業などで起業する
- コンサル業界で活躍する
- 議員などの政治家になる
- 弁護士を目指す
医師以外に転職するときは、事前準備をしっかりと行いましょう!
これまで臨床医として積み上げてきた苦労を思い返すと、転職になかなか踏み出せない気持ちはあると思います。
新しい環境に飛び込む場合、不安をなくすのはむずかしいですが未来は変えられます。
医師だから激務は仕方ないとあきらめるのではなく、ひとりの人間としてなにを大切にして生活したいのか考えてみてくださいね!