
せっかく転職するなら、自分が望む条件を実現して、転職を成功させたいと考えるのが自然なことではないでしょうか。
しかし、転職活動を始める前は
- 果たして転職がうまくいくだろうか
- 転職に失敗したくないな
- 転職活動をどう進めたらいいんだろう
など、多くの不安を抱えていらっしゃるかもしれませんね。
本記事では、ITエンジニアの転職での主な落選理由を確認しつつ、転職を成功させるポイントを解説していきます。
ITエンジニアの転職を成功させるコツがつかめると思うので、ぜひ最後までご一読いただき、転職成功を実現しましょう!
目次
ITエンジニアの転職でよくある落選理由5選
- 業界に対する知識が不十分でやりたいことが分からない
- 自ら学ぼうとせず積極性に欠ける
- 協調性がない・我が強すぎる
- コミュニケーションの面で不安がある
- 基礎的なビジネスマナーに問題がある
まずは、代表的な落選理由について、それぞれの詳細を確認していきましょう。
業界に対する知識が不十分でやりたいことが分からない
転職希望をしている業界について何も調べてなく、その業界で何をやりたいのか分からないというケースがあります。
ITエンジニアといっても、どの業界でエンジニアとして働くかによって、以下のように仕事内容も必要な知識も異なります。
業界 | 特徴 | 求められるスキル |
---|---|---|
Web業界 | 主に、Webサイトの制作や運用、ネットワーク構築 などを行っている。 Web制作に関わる職種が属する。 | HTMLやJavaScriptなど Web制作に関わるプログラミング言語 |
SI業界 | 企業の課題を解決するための、 情報システムサービス導入に関わるすべての サービスを行う。 ITコンサルタントなどが主な職種。 | 企業の課題把握や求めることを キャッチアップするための コミュニケーション力 |
ソフトウェア業界 | システムを制御するための ソフトウェア開発を行う。 プログラマーやSEが主な職種。 | 開発に必要なプログラミング言語 プロジェクトを管理するマネジメント力 |
「なんとなくその業界に転職したい」という漠然とした動機では、転職する理由としては不十分です。
転職先がどのような業界で、どんなスキルが求められるか、最低でも業界の情報は事前に調べて知識を付けておいてくださいね。
自ら学ぼうとせず積極性に欠ける
ITエンジニアを目指しているのに
- 自ら積極的に勉強していない
- 最新の情報を収集していない
など、積極性に欠ける行動も落選理由として挙がっています。
IT業界のスピードは非常に早く、新しい技術や知識を習得してもすぐに時代に合わなくなることも起こり得ます。
変化や進化のスピードが早く、受け身の姿勢では誰も教えてくれないので、自ら積極的に学び、情報を集めることが大切ですね。
転職前から開発のための知識やIT業界の情報収集を積極的に行い、積極性をアピールできるようにしておいてください。
協調性がない・我が強すぎる
ITエンジニアはチームでの開発が多いため、チーム内やお客さんとのすり合わせ・会議を行う機会も多くなります。
場合によってはエンジニアの考える最適解より、お客さんの要望を優先しなくてはならない場面もあるでしょう。
その際、協調性がなかったり我が強すぎたりすると、プロジェクトやチームのパフォーマンスが落ちる可能性があります。
こだわりやオリジナリティも大切ですが、あまり強すぎると敬遠されてしまいますので注意が必要ですね。
コミュニケーションの面で不安がある
コミュニケーションの面で不安を感じることも、落選理由として挙がっています。
具体的には以下のようなケースが考えられます。
質問に対する回答がズレている | 会議やすり合わせがスムーズに進行できなくなる可能性がある。 |
相手の発言の意図を汲む力が弱い | 生産されたプロダクトがお客様の要望に沿っていない、といったことにもなり兼ねない。 |
面接時には、質問に対して筋道立てた回答を心がけ、ズレることのないよう意識して対策することが重要です。
基礎的なビジネスマナーに問題がある
基礎的なビジネスマナーに問題がある場合も、選考で落選となる理由に挙がっています。
エンジニアとして開発の仕事をしていると、仕事に没頭するあまり、話し方や挨拶などの基礎的なビジネスマナーを重視しない人もいらっしゃいます。
会社の中でITエンジニアとして働く以上、社内だけでなく社外の関係者とコミュニケーションをとる機会は多くあります。
ビジネスマナーに欠けると、社内・社外からの不満の原因にもなりますので、採用されにくいかもしれません。
普段あまり気にしていないなら、転職前に見つめ直しておくことが大切ですね。
【年代別】 ITエンジニアの転職で企業から求められること
- 20代のITエンジニアに求められること
- 30代のITエンジニアに求められること
- 40代のITエンジニアに求められること
ここでは、ITエンジニアの転職で企業から求められることを上記の年代別にまとめてみました。
年代ごとに、企業から要求されるスキルや経験は異なります。それぞれの年代で要求されることを把握し、転職活動に活かしてみてください。
20代のITエンジニアに求められること
まずは、20代のITエンジニアに求められることを確認していきます。
20代であれば、育成の余地があると企業も判断するため、ポテンシャルで判断されるケースが多いですね。
そのため、具体的には以下のような内容が要求されます。
要求されること | 具体的な内容 |
---|---|
熱意、やる気 | 自分で勉強して成長していくために必要となる原動力 |
環境に柔軟に適応できるスキル | 転職先の新しい環境に適応し、早い段階で戦力となるためのスキル |
高いコミュニケーション力 | チームの中で他のメンバーと連携して開発を進めていくために必要なスキル |
30代のITエンジニアに求められること
30代になると実践的なスキルや実績・経験なども要求される年代となるため、20代よりハードルは高めです。
実績があるなら、以下のように、これまでの実績を数値で示せるように整理しておくと良いですね。
- どれくらいの言語を使用してきたか
- 最終的な成果物をどれくらいこなしてきたか
また、実績がなくても、マネジメント経験があれば転職は十分可能なので、過去を振り返り棚卸ししておいてください。
要求されること | 具体的な内容 |
---|---|
数値として出せる実績 | 定量的に見せられる過去の実績 |
プロジェクトのマネジメント経験 | 一定規模のプロジェクトにおけるマネジメント経験 |
40代のITエンジニアに求められること
40代の転職者に企業が期待するのは、管理職などのポジションでチームをまとめ成果を出すことです。
そのため、チームメンバー間の調整やエンジニアが抱える課題の解決をし、即戦力としてチームをまとめるスキルが要求されます。
また、業界のスピードが早いIT業界では、自分からスキルを学ぶ積極性も求められます。
要求されること | 具体的な内容 |
---|---|
即戦力としてチームをまとめるスキル | チームメンバー間の調整を図り、エンジニアが抱える課題を解決してプロジェクトを遂行できるスキル |
新たな技術を習得する積極性 | 変化のスピードが早い業界にて、自ら新しい技術を勉強して習得していけるスキル |
ITエンジニアへの転職を成功させる5つのポイント
- 将来のキャリアプランを具体的にしておく
- これまでのキャリアの振り返りとスキルの棚卸しを行う
- アピールできるポートフォリオを準備する
- 転職スケジュールを明確に立てる
- 転職エージェントを活用して効率的に行う
落選理由や年代別に要求されることなども踏まえつつ、ITエンジニアへの転職を成功させるポイントをご紹介していきます。
将来のキャリアプランを具体的にしておく
5年後、10年後にどのようなエンジニアになっていたいか、具体的にイメージしておくことが大切です。
キャリアプランを具板的にイメージしておくことで、転職先企業の選択や志望動機の説明において軸がズレることがありません。
以下のような例を参考に、キャリアプランを具体的にイメージしてみてくださいね。
キャリアプラン | 仕事の方向性 |
---|---|
スペシャリストを目指す! |
いずれかの職種を極める道を目指す。 |
マルチエンジニアを目指す! | 様々あるエンジニアの職種を 一人でマルチにこなせる人材を目指す。 |
マネージャーを目指す! | プレイヤーとして、技術的な現場を離れ プロジェクトを管理するマネージャーとしての ポジションを目指す。 |
コンサルタントを目指す! | 職務を通じて得た知識と経験を活かし、 お客様へシステムやモデルの提案を行い 課題解決を行う。 |
これまでのキャリアの振り返りとスキルの棚卸しを行う
将来のキャリアプランを具体的にしたら、これまでの経験やスキルを振り返って整理することが大切です。
これまでどんな仕事に関わり、どんな仕事にやりがいを感じていたのか整理することで自分に合った転職先を選ぶ基準になります。
また、転職先企業へアピールできるスキルや経歴も整理されるので、面接対策としても有効ですね。
自分に合った転職先の選定やアピールポイントの整理のため、以下のような例を参考にして、振り返りと棚卸しを実施してみてください。
<例:スキルの棚卸し>
2016年○月~2017年○月 △△にて××のプロジェクトに参加
開発環境:OS、言語
ポジション:プログラマー
開発規模:メンバー○名
業務:コーディング
2017年○月~2018年○月 △△にて××のプロジェクトに参加
開発環境:OS、言語
ポジション:プロジェクトマネージャー
開発規模:メンバー○名
業務:提案、見積もり、要件定義
アピールできるポートフォリオを準備する
ITエンジニアとして転職するなら、ポートフォリオを準備しておくことをおすすめします。
ポートフォリオは、これまでに習得したスキルや自ら作成したシステム、参加したことのあるプロジェクトなどをまとめたものです。
特に、これまでの実績をアピールできない未経験者の場合、ポートフォリオを準備しておくことで、志望動機の裏付けにもなります。
最近では、エンジニアの方でもポートフォリオをWebサイトで公開していたりするケースも多くあります。
スキルのアピールや振り返りの効果もあるので、ポートフォリオを準備して転職活動に入ることがおすすめですね。
- これまでに作成したことのあるシステム
- 使用できるプログラミング言語
- 参加したことのあるプロジェクト
などをまとめておくと、企業にアピールできます。
転職スケジュールを明確に立てる
転職のスケジュールを明確に立てることも、転職を成功させるための大切なポイントです。
転職スケジュールは、以下のようなスケジュールを参考に立ててみてください。

まずは、転職を完了させる時期を決め、そこから逆算してスケジュールを立てることがおすすめですね。
転職エージェントを活用して効率的に行う
転職エージェントを活用して効率的に転職活動を進めることも、転職を成功させるポイントです。
担当のアドバイザーが求人紹介から転職先との交渉なども行ってくれるので、転職活動の効率が上がります。
希望する条件を汲んでサポートしてくれるので、年収アップも期待できますね。
#コロナ真っ最中の転職活動
前職の先輩が今月末で退社。転職先での年収はなんと、300万以上UP。話によると、転職エージェントさんの腕が良かったとのこと。改めて転職エージェントさんって大切だなと実感したエピソードでした。私も頑張らないと。— YU@22日後に社会復帰するニート (@yukahorikoshi) June 30, 2020
「転職エージェントを利用して年収アップを実現できた」という声も挙がっていますので、有効に活用していきたいサービスです。
ITエンジニアの転職におすすめの転職エージェント5選
項目名 | マイナビエージェントIT | レバテックキャリア | Geekly | リクルートエージェント | キャリアカーバー |
---|---|---|---|---|---|
![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | |
求人数 | ![]() 約13,000件 | ![]() 約6,000件 | ![]() 約16,500件 | ![]() 約66,000件 (IT業界のみ) | ![]() 約14,000件 (IT業界のみ) |
求人の年収 | ![]() 350万円~ | ![]() 300万円~ | ![]() 350万円~ | ![]() 300万円~ | ![]() 600万円~ |
サポートの質 | ![]() 専門アドバイザーの 質の高いサポート | ![]() 採用担当者による 添削も受けられる | ![]() 内定までの期間が短く スピーディ | ![]() IT業界専門の部署による 質の高いサポート | ![]() IT業界出身のヘッドハンター によるサポート |
地域 | 日本全国 海外 | 日本全国 | 日本全国 | 日本全国 海外 | 日本全国 海外 |
ITエンジニアへ転職することを決めたらなら、ぜひ利用してほしいおすすめの転職エージェントをご紹介していきます。
いずれもIT業界に強い転職エージェントばかりなので、参考にしてみてください。
マイナビエージェント IT
- IT・Web業界に特化した質の高い求人が豊富
- 業界に精通したアドバイザーによる質の高いサポート
- 独占求人情報により他では得られない情報も入手できる
マイナビエージェントITは、マイナビが運営する転職サービスでも、ITやWeb業界に特化した転職エージェントです。
大手の人材紹介会社であるマイナビが運営しており、求人数の多さ求人の質、転職サポートのレベルが総合的に高いことから1位に選びました。
業界の知識が豊富なスタッフが在籍しているので、書類の添削や面接対策など、手厚いサポートが期待できます。
2020年7月現在で、約13,000件の求人数を扱っているので、多数の求人の中から転職先を検討できるのも魅力。
また、マイナビエージェントIT独占の求人情報も扱っているので、ここでしか入手できない求人に出会える可能性もあります。
IT・Web業界への転職を検討するなら、登録しておきたい転職エージェントですね。
レバテックキャリア
- IT業界やWeb業界を中心に求人が豊富
- 求人票からは分からない情報もしっかり展開
- 現役の採用担当者による書類添削
レバテックキャリアは、ITエンジニアやデザイナーの転職に特化した転職エージェントです。
IT業界やWeb業界の求人数だけで約6,000件以上(2020年7月現在)の取り扱いがあるので、希望の転職先が見つかるかもしれません。
取引先のプロジェクトマネージャーから得た現場の情報提供や、現役の採用担当者による書類の添削も受けられるなど、サポートの質は高いですね。
IT業界に特化した転職エージェントを選ぶなら、おすすめの転職エージェントです。
Geekly
- IT・Web・ゲーム業界に特化し専門性が高い
- 多数の求人数だけでなく未経験歓迎の求人も豊富
- 内定が出るまでの期間が短くスピーディ
Geeklyは、IT・Web・ゲーム業界に特化した転職エージェントです。
2020年7月現在の取り扱い求人は、公開求人が約6,500件、非公開求人が10,000件以上。未経験歓迎の求人も多数扱っています。
また、一般的には内定が出るまでの期間は2ヶ月程度が平均ですが、Geeklyでは平均1ヶ月と短く、内定までが非常にスピーディ。
短期間の転職活動でITエンジニアを目指す場合に、おすすめの転職エージェントです。
リクルートエージェント
- 業界No.1の取扱求人から転職先が選べる
- IT業界専門のアドバイザーによる質の高いサポート
- 交渉力が高いので年収アップも狙える
リクルートエージェントは、業界でもNo.1の求人情報を扱う総合型の転職エージェントです。
ITエンジニア向けの求人だけで、公開求人は約30,000件、非公開求人は約36,000件と、非常に多数の案件を扱っています。
IT業界を専門に扱うアドバイザーがサポートしてくれるので、ITエンジニアを目指す場合にもおすすめです。
豊富な求人数から転職先を検討するなら、登録しておきたい転職エージェントです。
キャリアカーバー
- 高年収の求人を扱っておりキャリアップが狙える
- IT業界出身のヘッドハンターによる質の高いサポート
- 転職者がヘッドハンターを選んで相談できる
キャリアカーバーは、ハイクラス向けの求人を扱うヘッドハンティング型の転職サービスです。
IT業界出身のヘッドハンターが多数在籍しているので、紹介される求人の質も高く、質の高いサポートが期待できます。
また、ヘッドハンターを選んで転職相談ができることも魅力。
質の高いサポートでハイクラスな求人へ転職するなら、ぜひ登録したい転職サービスですね。
ITエンジニアへ転職成功した人の声を紹介!
- 未経験でもITエンジニアに転職成功!
- ビジョンを具体的にして失敗しないように!
- 転職エージェントに登録して自分の市場価値を把握する!
ここでは、ITエンジニアに転職した方のツイートをご紹介していきます。
実際に成功した人の意見から転職成功のヒントが見つかるかもしれませんので、参考にしてみてください。
未経験でもITエンジニアに転職成功!
12月から無職でしたが、未経験エンジニア転職に成功したので明日からITエンジニアとして働き始めます‼️
久しぶりの会社員と自分のスキルに、不安を感じていますが頑張ります💪
固定ツイートも変更してみたので、良ければそちらも見てね😉#駆け出しエンジニアと繋がりたい #プログラミング初心者
— たいし@機械👉ITエンジニアへ︙AI❎機械でサプライズを‼️ (@forest352) May 31, 2020
ビジョンを具体的にして失敗しないように!
データサイエンティストやITエンジニアに転職したい理由が「今の仕事が嫌」「高収入」「カッコいい」という曖昧な理由だと、確実に失敗する気がします。
そうした背景をガン無視して「未経験でもなれる!」とか「平均年収◯◯万円!」を謳って小銭稼ぎを目論むおじさんもいるので、気をつけましょう。— マスク・ド・アナライズ (@maskedanl) May 9, 2019
転職エージェントに登録して自分の市場価値を把握する!
とりあえず三次受けくらいのSES企業で働いている若い人は、自分に実力があるかどうか確かめるべくITエンジニア専門の転職エージェントに登録して、自分の市場価値を知った方がいい。自分が思ってるより自分の価値が高かったりすることがザラにある。
— fixer (@kenchanhoge) June 16, 2020
ITエンジニアの転職成功ポイントを把握して転職を成功させよう!
- 将来のキャリアプランを具体的にしておく
- これまでのキャリアの振り返りとスキルの棚卸しを行う
- アピールできるポートフォリオを準備する
- 転職スケジュールを明確に立てる
- 転職エージェントを活用して効率的に行う
ITの分野は今後も拡大していくことが予想され、ITエンジニアへの需要も増えていくと考えられます。
人手不足が続いている状況もあり、転職するならチャンスですね。
ただし、やみくもに転職活動をするのは非効率なので、上記のようなポイントを押さえて転職活動を進めてください。
また、転職活動を効率的に進めるなら、転職エージェントの利用もおすすめ!
ポイントを押さえつつ、転職エージェントも活用して、ITエンジニアへの転職を実現させましょう!
ITエンジニアへの転職におすすめの転職エージェントをもう一度チェックする