
「未経験から事務職へ転職したい」と思う一方で、
- 事務職への転職難易度は高い?
- 事務職の仕事って楽?
- 未経験から事務職へ転職するための方法を知りたい
と悩んでいませんか?
そこでこの記事では、事務職の転職について調べ尽くした私が「事務職の仕事内容・種類」から「おすすめ転職エージェント」まで紹介します!
目次
事務職の仕事内容は種類によって異なる!4種類の事務職とは
- 一般事務:会社の業務で発生する事務や庶務全般が中心。例えば、資料・契約書の作成や郵便物の仕分け・発送、電話対応、データ入力など。
- 営業事務:営業部内で発生する事務作業が中心。営業社員や取引先のサポートを担当。見積書の作成、商品の受発注、受発注伝票、顧客管理など。
- 経理事務:経理部門の経理や会計、財務を担当。金銭のやりとりが正確に行われるようにサポートする。例えば、帳簿管理、請求書作成、社員の給与管理など。
- 総務事務:会社運営に必要な庶務を全て管理する仕事。例えば、社内報の書類作成・管理、備品管理・発注、来客時の会議室予約、冠婚葬祭の対応など。
事務職の仕事内容は種類や企業規模によって異なります。
大企業では総務・経理など役割ごとに部署が設置されており、スペシャリストとして専門的なスキルと知識が求められます。
一方、中小企業の場合は管理部門は少人数で形成されています。そのため、ゼネラリストとして社内全般の業務内容を熟知し、取引先の窓口にならないといけません。
また、仕事内容によって労働時間も異なるので注意が必要です。一般事務は残業が少ない傾向がありますが、営業事務は業務内容や納期の関係で残業が発生しやすいんです。
事務職に楽なイメージを持っている人もいますが、種類によってキツさには差がありますね…。
未経験者には厳しい?事務職への転職が狭き門とされている3つの理由
- 正社員の求人が圧倒的に少ない
- 今後仕事がAIに代替される可能性が高い
- 企業側は業務を黙々とこなすだけの人材を求めていない
ここ数年で事務職の正社員求人はかなり減少しています。事務職へのニーズの変化やAI技術の進歩が原因ですね。
しかしですね。事務職の人気は衰え知らずで、求人には多数の応募があるんです。ライバルとの競争を勝ち抜くためにも、ここで事務職の転職の厳しさを知っておきましょう!
事務職の有効求人倍率は0.36倍!正社員の求人が圧倒的に少ない
求職者1人あたりの求人数を示した指標。仕事を求める人が多く、1倍に満たないと仕事が見つけにくい。逆に仕事が多く、倍率が高まるほど仕事が見つけやすい。
事務職への転職が狭き門とされている理由は、正社員の求人が圧倒的に少ないためです。
事実、厚生労働省の調査によると、全体の有効求人倍率が1.02倍に対して、事務職は0.36倍でした。求人が少ないことは一目瞭然なんです。
人気職種である事務職ですが、正社員の求人は減少の一途を辿っています。実際、事務作業を外注して、事務部門を設置しない企業も増えているためですね。
事務職は会社の利益を生み出す部門ではないため、人件費を削減したいのが企業の本音です。そのため、正社員の事務職の求人は減る一方なんです。
ただですね。雇用形態にこだわらなければ、事務職に転職はできます。契約社員から職務経験を積んで、正社員登用される場合もあるので視野に入れておきましょう!
今後仕事がAIに代替させる可能性が高い
事務職への転職が狭き門とされている理由は、今後仕事がAIに代替される可能性が高いためです。
事実、マッキンゼーグローバルインスティチュートの発表ではAI技術の台頭により、2030年までに先進国では3人に1人が失業すると予想されています。
その影響をもろに受けるのが事務職だと言われているんです。さらに専門知識を要する事務職も含めて、あと20年で11万人以上が職を失うかもしれません…。
事務職に求められるのは早く正確に仕事をこなすことです。しかしですね。AIの方が手作業よりスピードも正確性も優っています。
そのため、今後も事務作業の自動化が見込まれていますね。
企業側は業務を黙々とこなすだけの人材を求めていない
事務職への転職が狭き門とされている理由は、企業は業務を黙々とこなすだけの人材を求めていないためです。
事務職の求人を出している企業はIT・Web系のベンチャー企業の割合が多いんです。ベンチャー企業では事務職にもルーティンワーク以上のことを求める傾向があります。
- 常に改善案を考えて提案できる
- 周囲と円滑なコミュニケーションをとり、チームのパフォーマンスを向上させる
そのため「ワークライフバランスが整っていそう」という考えで事務職を選ぶ際は、注意が必要ですね。
年代ごとに異なる!事務職への転職で企業側が求めるスキル・経験
- 20代は業務へのやる気・基礎的なPCスキル
- 30代は応募業界での業務経験・高いレベルのPCスキル
- 40代はマネジメント経験の有無
どの年代にも共通するのはコミュニケーション能力ですね。事務職は多くの部署と関わる仕事のため、どんな人とも円滑に話すことが求められます。
では、年齢を重ねるごとに採用担当者が転職者に求めるポイントはどう変わるのでしょうか?ここでは年代別に求められるスキル・経験を紹介します。
20代は業務へのやる気・基礎的なPCスキル
20代では業務へのやる気・基礎的なPCスキルが求められます。20代の場合はスキル以外に、人物評価も加味したポテンシャル採用をされる場合が多いためです。
未経験者は経験者よりスキル面以外で劣っています。その分、主体的に業務に取り組む姿勢が評価されやすいんです。
主体性をアピールするには、後述する転職理由の伝え方が重要になるので、参考にしてみてくださいね。
もちろん、ある程度のPCスキルも必要です。学生時代に難なく使用していたことをアピールしましょう。
- PowerPoint
- Excel
- Word
上記を使用したことがあれば、応募自体は可能ですよ!
30代は応募業界での業務経験・高いレベルのPCスキル
30代は応募業界での業務経験・高いレベルのPCスキルが求められます。30代の場合、やる気やポテンシャルだけでは選考突破できないためです。
そのため、経験とスキルが企業とマッチするかが重要になります。
- 同業界での経験:業界知識を保有していれば、早い業務習得が期待できるため。
- PCスキル:中級レベルのスキルが必要。Excelなら表計算・集計表作成・VLOOKUPをはじめとした関数全般の扱いやピポッドテーブルの使用。
上記の経験とスキルがあれば、未経験から転職できる可能性は十分にありますよ!
また、30代を採用する場合は部署内の年齢バランスを気にしている場合もあります。部署内の高齢化が進んでいる場合、年齢の近い中堅社員を採用したいと考えているんです。
若手社員がいない部署で働くのが苦手な人は、ミスマッチを防ぐためにも人事に質問したり、後述する口コミサイトで情報収集しておくことをおすすめします!
40代はマネジメント経験の有無
40代はマネジメント経験の有無が重要視される傾向があります。事務職のスキル以外を評価される可能性が高いためです。
そこでプロジェクトのリーダーや後輩育成の経験が採用するかどうかが指標になります。事務職の経験にこだわらず、採用してもらえる場合もあるんです。
マネジメントスキルを伝える際のポイントは以下の通りです。
- 何人をマネジメントしていたか
- チームはどんな成果を出したのか
転職後はいきなり上司になります。そのため、若手社員との関わる際に気をつけている点も伝えると、内定獲得しやすくなるかもしれません。
【例文あり】事務職への転職を成功させるための5つのポイント
- 自己分析により、転職理由を整理する
- 応募企業の情報収集を徹底的に行う
- 志望動機は自分の価値・入社後のビジョンを伝える
- 自己紹介・自己PRでは企業に貢献できそうな経験を伝える
- 転職エージェントを利用する
ここまでで、
- 事務職への転職は狭き門
- 事務職への転職で求められるポイントは年代別で異なる
ということが分かりました。ここではいよいよ、事務職への転職を成功させるためのポイントを5つ紹介します。
自己分析により、転職理由を整理する
まずは自己分析をして、転職理由を明確化させましょう。「前職への不満=転職理由」になっている場合が多いのではないでしょうか。
- 残業時間が長い
- 人間関係が悪い
- 人見知りなのに営業職になってしまった
ただですね。以上のようなネガティブな転職理由の場合、入社後に活躍できるイメージを持ちにくく、採用担当者から敬遠されてしまう可能性が高いんです…。
そこで事務職の仕事に対する主体的な姿勢を示すには、前向きな転職理由を伝えましょう。また、数字で見える成果を伝えた方が効果的です。
効率良く事務作業を行うのが得意だったので、適性を感じました。新人育成の際に自作のショートカット表を配布したら、業務時間の1時間削減に成功しました。
自己分析の詳しいやり方は以下の記事を参考にしてみてくださいね!

応募企業の情報収集を徹底的に行う
事務職への転職成功させるためには、応募企業の情報収集を徹底的に行いましょう。事務職の仕事は企業の風土や社風に影響を受けやすいためです。
そこで会社がどんな考え方を大切にしているかを確認しておいてください。社風が分かれば、自ずと企業が求める人物像が浮かび上がってきますよ。
- 伝統を重んじる社風:これまでのやり方に従っていける人材
- 新しい発想を歓迎する社風:業務の効率化や新しい仕事の進め方を提案できる人材
社風の他にも、給与・業務内容・福利厚生・評価体制など知りたいことはたくさんあると思います。そんな場合は企業のHP+口コミサイトで情報収集してくださいね。
特に口コミサイトは現職の社員が書き込んでおり、本音を知れるのでおすすめです。
企業の実態が分かれば、志望動機や自己PRに説得力が増したり、受ける企業を選定しやすくなったりしますよ!
志望動機は自分の価値・入社後のビジョンを伝える
志望動機では自分の価値・入社後のビジョンを伝えましょう。ありきたりな回答では「別に自社である必要はないな…。」と思われてしまうためです。
とはいえ、事務職の求人票には具体的な仕事内容が書かれていない場合が多いんです。実際に働く姿がイメージできず、志望動機を書きにくいかもしれません。
ただですね。要点を抑えた志望動機を伝えられれば、ライバルに差がつけられるポイントでもあるんです。
- まず応募企業をなぜ選んだのかを最初に伝える
- これまでの経験から活かせる自分の価値を述べる
- 入社後のビジョンを明確に記載する
以上のポイントを意識して、志望動機を作成してみましょう!
志望動機の詳しい作成方法は以下の記事を参考にしてみてくださいね!

自己紹介・自己PRでは企業に貢献できそうな経験を伝える
自己紹介・自己PRでは企業に貢献できそうな経験を伝えてみてください。いち早く戦力になれる根拠を挙げられれば、採用率がグッと上がるためです。
- コミュニケーション能力:相手の立場を尊重して対応できる点など
- PCスキル:資料をわかりやすくまとめられる点など
- 電話対応:他部署に連絡する際に気をつけていた点など
特に20代の場合は大きな実績やマネジメントスキルは必要ありません。そのため、これまでの業務内容を書き出して、アピールできそうな経験を洗い出すのがおすすめです。
自己PRの詳しい作成方法は以下の記事を参考にしてみてみましょう!

転職エージェントを利用する
事務職へ転職するなら転職エージェントを利用しましょう!
- 未経験職種への転職が狙える求人が掲載されている
- 豊富な非公開求人により、ライバルが減る
- 転職のプロであるキャリアアドバイザーからのサポートが受けられる
転職エージェントでは異業種への転職が狙える求人を多く掲載しています。ただですね。公開求人の場合は「未経験者歓迎」求人でも経験者が応募してくる場合が多いんです。
中途採用では即戦力が求められるので、経験者がいる時点で採用されにくくなります…。ただですね。非公開求人ならアドバイザーがふさわしい人にだけ求人を紹介します。
そのため、ライバルが少ないので、採用率がグッとアップするんです!
キャリアアドバイザーは転職活動のプロです。転職ノウハウが豊富なので、転職相談だけでもしてみる価値はありますね。以下の内容を中心にサポートを行ってくれますよ。
- 無料カウンセリング
- 求人紹介
- 面接対策
- 応募書類の添削
- 内定後の収入交渉
- 面接日の日程調整
【男性編】事務職へ転職した人の体験談
ここでは事務職へ転職した男性の体験談を紹介します。
30代で二年間無職でも、国立大院卒の学歴があったからこそ信用され転職でき、40代で技術から事務職に転職できたと思う。
学歴は歴だけでなく、その歴を得るための“受験勉強という名の努力”も評価されている。要は学歴がある人は努力できる人と評価されてるから、色んな事を会社がやらせてくれる。— おとたま@民間企業から公務員 (@ototama46) January 14, 2019
転職先決まりました!!!
一部の人には転職中と言ってたのでw
しかも、第一希望職種
激戦事務職、実務未経験、高卒、男
なかなか心折れててたけどようやく長きに渡る戦いに終止符がああああああ— RUY (@tare244) October 11, 2019
【女性編】事務職へ転職した人の体験談
ここでは事務職へ転職した女性の体験談を紹介します。
三十路過ぎで事務職はまったくの未経験だったけどあっさり転職できた身としては、業務内容の経験値よりも、社会人としてのベースができてるかどうかっていうのが大きいと思う。 挨拶や敬語が使えるだの人とスムーズにコミュニケーション取れるかっていう部分。
— 🎂やぎ🎁 (@sno_w) December 2, 2010
最初の会社無理すぎて2ヶ月位経つ時に精神壊しかけてこれは無理だと思い辞めて自分のこれからの人生に絶望しつつ非正規で4年販売やって、事務職就きたくて転職活動したけど全然ダメで経験積むためにも派遣で事務3年やってきたの時間は掛かったけどほんとに自分がやりたい事見つけられたから良かったな
— どんちゃん( ¨̮⋆)🌹 (@dct___tsskk) November 2, 2018
事務職の転職におすすめの転職エージェント3選
エージェント名 | 事務職の求人数 | サポートの質 | おすすめ度 |
---|---|---|---|
doda転職エージェント![]() | ![]() +非公開求人 | ![]() アドバイザーの知識や 経験が豊富 | ![]() |
パソナキャリア![]() | ![]() 約2,300件 +非公開求人 | ![]() 定評がある | ![]() |
マイナビエージェント![]() | ![]() +非公開求人 | ![]() サポートが充実 | ![]() |
このように、転職エージェントはそれぞれ求人数やサポート内容が異なります。
これだけ見ると、どれを選ぶべきか分かりにくいと思います。そこでここからは、上記のデータをもとに、事務職への転職でおすすめの転職エージェントを見ていきましょう!
doda転職エージェント
doda転職エージェントは、転職ノウハウに長けた大手転職エージェントです。全国に拠点があり、直接面談して転職の情報を得たり、面接対策を受けられたりします。
都心・地方問わず、事務職の求人が豊富に揃ってるのがメリットですね。
事務職に転職したいけど、
- どんな企業に転職できるか分からない
- 地方・都心の求人も満遍なくチェックしたい
という場合は、まずはdoda転職エージェントに登録して面談で相談してみるのがおすすめです!
パソナキャリア
パソナキャリアは、大手人材派遣会社のパソナが運営している転職エージェントです。特に関東圏の事務職の求人数が多いので、関東在住や上京したい人におすすめですね。
2020年のオリコン顧客満足度調査でも1位を獲得しており、サポートの質が高いんです。アドバイザーのレスポンスが早く、効率良く転職活動を進められますね。
関東圏の事務職の求人を探している人は、一度チェックしておいて損はありませんよ。
マイナビエージェント
マイナビエージェントは、20代・30代など若い世代の転職に強みのある転職エージェントです。「未経験者歓迎」求人が多く、異業種からでも事務職へ転職しやすいんです。
業界別の専任アドバイザーがいるため、年収の水準が高い業界やホワイト企業の多い業界を教えてもらえます。ミスマッチを起こしにくいのがメリットですね。
若い世代が転職を目指す場合は、ぜひ登録しておきたい転職エージェントといえます。
事務職の転職に関するQ&A
ここでは事務職の転職に関するQ&Aをまとめました。気になるところがあれば、チェックしてみてくださいね。
事務職の年収は低い?
事務職の年収は一般的な職業の中では低い部類に属します。
事実、dodaの調査によると、事務職の平均年収は329万円でした。日本の平均年収の441万円と比べると、100万円近く年収に差があるんです。
ただですね。資格手当で年収を上乗せできる企業もあります。そのため、まずは採用されることを目標に転職活動を進めましょう。
(参照:国税庁長官官房企画課 平成29年度分 民間給与実態統計調査)
事務職の転職で有利になる資格・知識は?
事務職の転職で有利になる資格や知識は、以下の通りです。
- MOS(Microsoft office Specialist):Excel・Word・PowerPointなどのPCスキルを証明できるため。
- 日商簿記2級:中小企業の財務諸表の見方が習得でき、企業へのアピールになりやすいため。
- ITパスポート:ITの基礎知識を証明できる。IT企業の事務職への転職に有利になるため。
- 法令の知識:個人情報や知的財産権などコンプライアンスが企業にも厳しく求められているため。
ただですね。資格が必ずしも選考で有利に働くとは限りません。企業が求めているのは「資格取得者」より「業務経験者」のためです。
資格取得のために転職活動を遅らせれば、年齢が上がり選考通過率が下がる可能性もあります。そのため、早めに転職活動を始めた方が良いですね。
事務職への転職を成功させるためのノウハウまとめ
- 事務職の求人数は少なく、狭き門であることを理解する
- 年齢によって、事務職への転職で求められるポイントは異なる
- 事務職への転職なら転職エージェントの利用がおすすめ
事務職の有効求人倍率は低く、ライバルと少ない求人を奪い合うことになります。
ただですね。年齢別に採用担当者が見ているポイントを把握しておけば、内定へ一歩リードできるんです!
転職を検討する場合は、
- 経験豊富なアドバイザー+全国規模で転職を希望する場合:doda転職エージェント
- 関東圏での転職を希望している場合:パソナキャリア
- 20代など若手社員の場合:マイナビエージェント
これらの転職エージェントを利用してみてください。
事務職の転職では資格より実務経験を積んでいる方が評価されます。そのため、未経験者の場合は早めに行動に起こした方が転職成功へ近づけますよ!
前職で培ったお客様のニーズに沿った提案する姿勢が、御社の新しい発想を求めるコンセプトに合致すると考え、志望いたしました。(応募企業をなぜ選んだのか)
前職では営業職という仕事柄、お客様が求める商材は何かという考えを常に持ってきました。
相手の求めるニーズを把握して実行に移す力は、御社の営業事務の仕事にも活かせると考えています。(経験から活かせる価値)
これまでの経験を活かして業務の効率化を進めていき、営業事務という仕事を通じて御社の売上に貢献したいと考え、志望いたしました。(入社後のビジョン)