
海外旅行が好きな方や海外に憧れている方だと、海外に転職して仕事をしたいと考えている方もいるのではないでしょうか。
近年、グローバル化を進める企業が増えており、海外転職のチャンスが少しずつ広がっています。
しかし
- 未経験でも海外に転職って可能なの?
- 海外に転職するには何をすれば良いの?
といった疑問を抱えている方もいるでしょう。
この記事では、未経験の方でも海外に転職できる方法をまとめてみました。憧れである海外への転職を現実にできるキッカケになるかと思いますので、ぜひご一読ください!
目次
未経験でも海外に転職することは可能!
結論から述べると未経験であっても海外に転職することは可能です。海外に転職と言っても、国や業界によって求人は多くあるためです。
ちなみにここでいう未経験とは、海外での就業経験がないことを指します。日本での就業経験があり、海外で働くことが初めての方です。
しかし、社会人経験が全くない状態で海外への転職を希望する方でも、海外に転職することは不可能ではありません。
社会人経験がある方に比べると、業界の知識やスキルビジネススキルが劣るため、それを補完するほどの語学力があると転職がしやすいです。
ちなみに英語力に関しては業務にもよりますが、以下を目安として考えると良いでしょう。
- 営業などの昇段やプレゼンする場合:TOEIC 800点以上
- 管理職:TOEIC 600点以上
- 専門職や研究職:TOEIC 400点以上
- 日本人を相手に仕事をする場合:挨拶ができる程度
海外では即戦力を求める企業が多く、業界や社会人の経験がないことは不利に働きます。そのため、必然的に求人も絞られてきます。
転職先の選択肢を広げたいと考えているならば、語学力は身に付けておくと良いです。
スキルさえあれば30代・40代であっても海外転職はできる!
業界の知識やスキルがあれば30代・40代であっても海外転職は可能です。
海外は即戦力を求めており、年齢によらずスキルや専門性、経験があれば採用されやすいためです。
海外に転職をする際に気になるポイントの一つとして、語学力があるかと思います。
「海外で現地の方と仕事をする以上、語学力がないと転職なんかできないのではないか」と考えているのではないでしょうか。
しかし、業界の知識やスキルがあれば、言葉が違えど、相手の伝えようとしていることやあなたの伝えたいことが自然に伝わるものです。
前職と同じ業界への転職を考えているのであれば、仕事の流れは分かるかと思いますし、語学力は現地で仕事をしていれば、いやでも身に付いていきます。
もちろん、転職したての頃は言語の壁によって、かなり苦労することになるかと思うため、語学力はないよりもあることに越したことはありません。
専門性や職歴を築けていれば、日本で培ったポジションを生かした活動ができるため、年齢で諦めずに挑戦をしてみましょう!
海外に転職する2つの方法はズバリこれ!
- 現地採用に応募する
- 日経のグローバル企業を探す
ここでは、海外に転職する2つの方法をご紹介します。それぞれみていきましょう。
現地採用に応募する
海外に転職する方法の一つとして、現地採用に応募することが挙げられます。
現地採用とは、現地企業に直接雇用されること。
シンガポールで働くならばシンガポール現地の会社や、シンガポールに進出しているヨーロッパ企業に応募することです。
現地人に混じって転職活動をすることになり、基本的に面接は現地語で実施されるため、ある程度現地の言葉が話せないと自分の思いを伝えることが困難になってしまいます。
現地企業からすると外国からきた日本人をわざわざ雇うため、日本人ならではの仕事を募集していることが多いです。
現地企業に日本人がいる可能性は低く、語学力がないと周りとコミュニケーションをとることが難しいでしょう。
日系のグローバル企業を探す
比較的、海外に転職しやすい方法として、日系のグローバル企業を探すことが挙げられます。
最近では日系の企業であってもグローバル化の影響で、海外に進出している企業もあります。会社自体は日系の企業ではありますが、現地で働くことができます。
いわゆる海外駐在員として働くことです。
海外駐在員とは、日本の法人に雇用され海外に赴任する人のこと。
現地採用と異なり、日本で雇用され、企業の命令で海外に赴任するケースが多いです。 現地採用と比べると給与などの待遇が良いことが多いです。
現地採用に比べると日本語を使う機会が多く、語学力に自信がない方にオススメの転職方法です。また、海外の赴任先で結果を残すことで、日本の本社勤務も期待できる選択肢となります。
海外の赴任手当が支給されるため、現地採用の企業よりも給与水準が高い傾向にあります。
転職エージェントや転職サイトを活用すると海外の求人を探しやすい!
転職エージェントや転職サイトを活用すると、海外の求人探しが容易になります。
転職エージェントとは、エージェントがあなたの要望(勤務地や年収、働き方)をヒアリングし、あなたに合った企業を探してきてくれるサービスです。
転職サイトとは、求人を求めている企業が記載されたサイトのことで、求人の中から自分の条件に合った企業を自分で選ぶことができます。
転職サイトと転職エージェントで大きく異なるのは、専門のコンサルタントの有無です。転職エージェントに専門のコンサルタントがついていますが、転職サイトはコンサルタントが付きません。
専門のコンサルタントがついている分、転職エージェントの方が転職先を手軽に見つけやすくなります。転職サイトであれば、現地企業とのやりとりをする必要があるため手間はかかります。
語学力に自信があれば、現地の転職サイトを利用して求人を探す方法もありますよ!
海外に転職するメリット・デメリット!
ここでは、海外に転職するメリットやデメリットをご紹介します。
海外に転職する8つのメリット
- 年収が上がる可能性がある
- 語学力が身に付く
- 憧れの国で仕事をして過ごすことができる
- 自分の価値観を広げるチャンスになる
- 日本以外の国でもやれるという自信が身に付く
- 人生経験が豊富になる
- 海外で人脈が広がる
海外に転職する6つのデメリット
- 語学力を身に付ける必要がある
- 気軽に日本に帰ることができない
- 転職先によっては治安が悪い可能性がある
- ビザの更新の手続きが面倒
- 現地の食事が口に合わない可能性がある
海外に転職するメリット・デメリットまとめ!
海外に転職するメリットとしては、全く新しい環境に身を置くことで日本では味わえない経験ができ人生経験が豊富になることが挙げられます。
語学力が身についたり、年収が上がったりというメリットもあります。
一方、新しい環境のため慣れるまで苦労するというデメリットが挙げられます。新生活や食事、周りとのコミュニケーションなど日本のようにはいかず苦労するでしょう。
しかし「住めば都」というように住んでいれば新しい環境にも慣れ、住み心地が良くなるかと思いますよ!
海外に転職するまでの流れはどんな感じ?
- 求人情報を探す
- 求人に応募する
- 面接を受ける
- 内定の通知を受けとる
- ビザの取得および移住の準備を進める
- 入社
各STEPを詳しくみていきましょう!
求人情報を探す
まずは、転職サイトや転職エージェントを利用して海外で募集している求人を探しましょう。必要な情報を入力し、あなたに合った求人を見つけます。
- 自身のキャリアやスキル
- 勤務地
- 職業
- 希望年収
- 企業選びで重視する軸
企業HPの採用情報から求人を探すこともできますが、掲載されていることが少なく求人探しは難しいかもしれません。
求人に応募する
探した求人の中から、自分の希望に沿った求人をピックアップし応募してみましょう。
良いと思った求人には、片っ端から応募するくらいの気持ちで応募した方が転職に成功しやすいです。
日本人は現地人より採用されにくいため、数を打つ必要があるためです。
海外に転職を考えているのであれば、自身の選択肢をできるだけ狭めないように転職活動を進めることをおすすめします。
面接を受ける
企業に応募して書類選考などに合格すれば次は面接です。現地に赴いたり、ビデオ通話をしたりして面接を実施します。
面接時間としては日本の面接と同じで30分〜1時間ほどです。1、2回ほど面接をして企業側が合否を判断することが一般的です。
2回ほどの面接を終えたら、3〜5日ほどで合否が決まります。
質問される内容として以下は王道ですので、しっかり対策をするようにしましょう。
- 退職理由
- 海外に転職する理由
- その企業を志望した理由
- その国を選んだ理由
- いつから働けるのか
内定の通知
合格していた場合、企業から待遇について記載された内定の通知があります。
待遇について希望を述べたり、他の企業との比較をしたりして、自分が働く企業を選びましょう。
待遇についての不満などがあればエージェントを利用してその旨を伝えたり、企業側と条件を合わせる話し合いをしたりします。
就労ビザの取得および移住の準備を進める
内定が決定し現地で働くことが決まれば、就労ビザの取得と現地への移住の準備を進めます。
就労ビザの取得には1、2ヶ月ほどかかるため、早めに手続きを進めておくことをおすすめします。
しかし就労ビザは雇用主が決まらないと申請ができないので、現地で働くことが決まってから申請するようにしてください。
入社
最後は入社です。
内定の通知を受け取ってから入社までは一般的に2、3ヶ月ほどかかります。現地に引越しをして、新生活を楽しんでください!
日本での転職と海外での転職の違いをご紹介!
海外に転職する際は、日本と海外の転職の違いを把握しておくことで、スムーズに転職活動を進めることができます。それではみていきます。
転職活動のスピードは海外>日本
まずは転職活動のスピードの違いです。海外の転職活動は、日本の転職活動に比べテンポ良く進みます。
日本の企業だと転職活動をする際は面接を2回ほどして、内定が承諾されるまで約1ヶ月ほどです。一方、海外の企業だと面接2回から内定が承諾されるまで約2週間ほどです。選考期間が比較的短いのです。
また、現地の企業もわざわざ海外に滞在して仕事をする意欲があるのか確認したいと考えております。
上記を考慮しても、少し長めの滞在を想定し、現地に面接をしにいく方が良いでしょう。
日本は年功序列、海外は実力主義の傾向にある
仕事で重視される評価軸も異なります。
日本は年功序列、海外は実力主義の傾向にあり、雇用体制の違いによるものです。海外は実力がないものや仕事ができない方に対しては、簡単に解雇を命じられます。
海外では実力があれば年齢に関係なく、仕事を任されますし、それに応じて年収も高くなります。会社に入れば安定という考えは日本よりはないでしょう、
日本企業と比べると社員は雇用の安定はないといえます。
給与は海外>日本(国や業種にもよる)
国や業種にもよりますが、給与は日本より海外が高い傾向にあります。実際に転職サイトで各業種での年収を比較し、表にまとめてみました。
職種 | 国 | 給与水準 |
---|---|---|
製造業の営業 | タイ | 月収28万円ほど |
建設系の営業 | ベトナム | 月収32万円ほど |
IT系のSE(システムエンジニア) | アイルランド | 年収600万円〜 |
IT系プログラマー | フィリピン | 月収35万円ほど |
飲食 | インドネシア | 月収23万円ほど |
ホテル系マーケティング | ベトナム | 年収300万円〜 |
医薬品系の品質管理 | ベトナム | 年収900万円〜 |
求人を実際に見ると、東南アジアに求人が集中していることが分かります。給与水準を見ると意外にも日本と同じような水準だと思われるでしょう。
しかし東南アジアは日本と比べ、物価が安い国が多く、年収の割に余裕を持った生活がしやすいという特徴があります。
海外転職に強い転職エージェントランキング3選
項目名 | 求人数 | 面談可能エリア | 特徴 |
---|---|---|---|
リクルートエージェント | ![]() 416件 | ![]()
| ![]()
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REERACOEN | ![]() 493件 | ![]()
| ![]()
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JACリクルートメント | ![]() 非公開 | ![]()
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各転職エージェントの特徴を把握し、利用を検討する際の参考にしてみてください!
リクルートエージェント
- 手厚い転職サポートを受けたい人
- 信頼できる転職エージェントを利用したい人
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非公開求人とは、企業のWebサイトや転職サイトなどでは公開されていない求人のことで、どのような人材を求めているのか一部の転職エージェントしか把握していない求人です。
つまり転職エージェントを利用しないと詳細が分からない求人で、リクルートエージェントは非公開求人が全体の90%近くを占めると言われています。
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REERACOEN
- アジアでの転職を考えている人
- 現地スタッフに質問しながら転職企業を決定したい人
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REERACOENは、東南アジアを中心とした人材採用支援サービスです。
現地で使用する言語を学習するための手当が出る求人も取り扱っています。また、現地に日本人の常駐スタッフがおり、語学力に自信がない方でも比較的転職しやすくおすすめの転職エージェントです。
現地にコンサルタントが常駐しているからこそ
- 現地の市場感
- 給与の相場感
- 現地の治安
といった現地ならではの情報を入手できます。上記がREERACOENの魅力です。
JACリクルートメント
- 30代〜50代の人
- 高年収の求人を探している人
- 管理職の経験がある人
JACリクルートメントは、経験豊富で高い能力を持つミドル・ハイクラスの転職サポートに特化した転職エージェントです。
求められる能力が高い分、他の求人よりも年収が高めに設定されている求人が多数掲載してあります。
JACリクルートメントの特徴は、両面型のコンサルティング方法です。
両面型とは、企業とのやりとりと求職者へのやりとりを同じ人が担当するコンサルティング方法です。
企業と求職者とのやりとりを別にする分離型よりも、より詳しい情報を提供してくれやすいという特徴があります。
JACリクルートメントは実績を主に重視するため、実績のない方はドライな反応をされる可能性があるので注意をしましょう。
海外転職への一歩を踏み出そう!
- 未経験でも海外に転職することは可能
- 年齢ではなく景けにゃスキルなどの実力が求められやすい
- 現地で面接を受ける場合は渡航期間を長めに設定すると良い
- 転職サイトや転職エージェントを利用すると転職活動をスムーズに進められる
本記事では、未経験の方でも可能な海外に転職する方法をご紹介しました!
海外の求人は一般人が詳細を確認しにくい非公開案件が多いため、転職エージェントを利用することをおすすめします。
各転職エージェントによって取り扱っている求人や特徴が異なるので、自分の転職の軸を設定してからどの転職エージェントを利用するのか決める方が良いでしょう。
海外に転職することは簡単なことではなく、一歩踏み出す勇気が非常に大切です。後悔のないよう転職活動を進めていただければと思います。