
必死だった1年目を乗り越え、少し余裕が出てくる看護師2年目。冷静になって今の職場を見た時「転職したいかも…」と考え始めることも多いと思います。
しかし、同時に「看護師2年目で転職して良いのかな…?」と不安になるのではないでしょうか?転職するなら、リスクなどを事前に確認したうえで決断したいところ。
そこでこの記事では、2年目の看護師が転職するメリット・デメリットを徹底解説!さらに、看護師2年目の転職成功のコツやおすすめの転職サービスもご紹介します。
看護師2年目で転職しようか悩んでいるなら、ぜひ参考にしてみてください。
目次
2年目の看護師に多い転職・退職理由
- 1年目より質問・相談がしにくくなった
- 同期と比べて仕事ができないと感じてしまう
- ミスで自信喪失
- 看護師に向いていないと感じる
- 人間関係への悩み
- 給与への不満
- 業務量が多すぎる
- 休みが取れない
- 夜勤に慣れない
2年目の看護師が退職・転職する理由には「職場環境への不満や悩み」の他に「2年目になって生じる不安」をがあります。
例えば、2年目になると質問・相談がしにくくなったと感じることも多いようです。
その理由に多いのが、先輩ナースや同期に質問して「2年目なのにそんなこともわからないの!?」と思われてしまうことに恐怖を感じてしまうため。
わからないことや不安があっても「今さら聞けない…」と抱え込んでしまうことも少なくありません。
また、2年目になると同期との差を感じてしまうことも多いです。
同期と比較して「私はミスが多い」「私は看護師に向いていないのでは?」と自信を持てず、看護師以外の仕事に転職してしまうこともあります。
2年目の看護師でも転職できる!決断する前に知っておくべきメリット・デメリット

まずお伝えしたいのは、2年目の看護師でも転職できるということ。しかし、2年目の転職にはいくつかリスクがあるのも確かです。
ここでは、2年目の看護師が転職を決断する前に知っておくべきメリット・デメリットをそれぞれご紹介します。
2年目の看護師が転職する3つのメリット
2年目の看護師が転職するメリットには上記3つが挙げられます。それぞれ詳しく説明します。
メリット①「第二新卒歓迎」の求人を狙える
「第二新卒」とは新卒1~3年目で転職する人のこと。つまり、看護師でいうと看護学校を卒業してから1~3年目の看護師のことです。
メリット1つ目は「第二新卒歓迎」の求人を狙えること。第二新卒の看護師を歓迎している病院・施設も多いです。
第二新卒を歓迎する理由に多いのは、しっかり育成すれば自院で長期的な活躍を期待できるため。
また、看護師2年目は、経験不足だからこそクセやこだわりがなく、知識を吸収しやすいといえます。そのため、経験豊富な看護師より指導しやすいと考える病院・施設も少なくありません。
メリット②引き継ぎ業務が少なく退職がスムーズ
メリット2つ目は、引き継ぎ業務が少なくスムーズに退職しやすいこと。
看護師2年目で、リーダー業務や役職につくケースはほとんどありません。引き継ぐ業務が少ないので、比較的退職しやすい時期といえます。
メリット③ツライ職場環境から解放される
メリット3つ目は、ツライ職場環境から解放されること。
職場の人間関係や労働条件などに悩みを抱えていた場合「とりあえず1年間は続けなければ…」と1年以上我慢してきたのではないでしょうか。
職場を変えることで「ツライ仕事」だった看護師が「楽しくて大好きな仕事」になるかもしれません。
2年目の看護師が転職する3つのデメリット
続いては、上記3つのデメリットについて詳しくご紹介します。
デメリット①求人の選択肢が少ない
デメリット1つ目は、求人の選択肢が少ないこと。2年目の看護師は、経験不足により求人が限られてしまいます。
先ほどのメリットでは「第二新卒歓迎の求人も多い」とお伝えしました。
しかし、中途採用は即戦力を求めていることの方が多いです。臨床経験が2年未満では、即戦力として採用されるのは難しいかもしれません。
デメリット②転職失敗したとき次が見つかりにくい
デメリット2つ目は、転職失敗したとき次が見つかりにくいこと。
転職に成功しても、実際に働いてみると「やっぱりこの職場合ってないかも…」とまたすぐ転職したくなる可能性もあります。
その場合、看護師2年目の転職後では次を見つけるのが難しいかもしれません。
経験が少ない状態で転職を繰り返すと、病院側から「うちに来てもすぐ辞めてしまうのでは…?」と懸念される恐れがあるためです。
1度目の転職よりも、なかなか採用が決まらない可能性があります。
デメリット③お礼奉公中だと奨学金の返還を求められる
デメリット3つ目は、お礼奉公中だと奨学金返還を求められること。
看護学校時代に「看護奨学金制度」を利用していた場合、お礼奉公中に退職してしまうと返還を求められる可能性が高いです。
お礼奉公には下記のような規約がある場合が多いので、一度規約をチェックしてみましょう。
- 看護資格取得後は、その病院で3年間働くこと
- お礼奉公中に退職する場合は奨学金を即時返還すること
- お礼奉公中に退職した場合、違約金が発生する
※お礼奉公期間、返還額、違約金の有無などの規約は病院によって異なります。
「看護奨学金制度」とは、病院が看護学生に対しお金を貸す奨学金制度。
看護資格取得後、病院に奨学金を負担してもらった分を「お礼奉公」として、その病院に勤務。病院が定める期間勤務すれば、返済は全額免除されます。
2年目の看護師が転職を成功させる7つのコツ
看護師2年目で転職を成功させるための上記7つのコツをそれぞれ詳しく解説します。
7つすべてを実行できなくても大丈夫です。「自分にはできそう」と思った項目のみで良いので、ぜひ試してみてください。
転職理由を明確にする
1つ目コツは「なぜ転職したいのか」を明確にすること。
デメリットでもお伝えした通り、看護師2年目の転職はリスクも高いです。リスクを承知して転職するなら、ブレない転職への意思を固める必要があります。
そのためには、明確な転職理由が必要不可欠です。
もし、明確な転職理由が無ければ転職しないことをおすすめします。実際にリスクと直面したとき、転職活動を途中で断念したり転職しても後悔したりする可能性があるためです。
下記のように、転職理由を明確にしてから決断することをおすすめします。
- 夜勤が苦手だから、日勤のみの職場に転職したい
- 1年目の指導が足りなかったから、次は教育制度の整った職場に転職したい
- 業務量と待遇が見合っていないから、もっと給与の良い職場に転職したい
希望条件を整理する
2つ目のコツは、希望条件を整理すること。整理とは、希望条件を明確にし優先順位をつけることです。
2年目の転職は、経験不足からなかなか転職先が見つからないかもしれません。
転職先が見つからない焦りから、希望条件を見失ってしまう可能性があります。転職後の後悔につながりかねません。希望条件を整理し把握しておくことで、見失うことを防ぎます。
希望条件を明確にし優先順位を付ける
- 希望条件を明確にする
- 優先順位を付ける
【例:明確な希望条件】
- 通勤時間は〇分以内
- ○○科
- 教育体制が整っていること
- 給与は〇万円以上
- 残業は月〇時間以内
「絶対に譲れない必須条件」「重要性の低い条件」をハッキリさせて、本来の希望条件から大きくブレることを防ぎます。
【例:希望条件の優先順位】
1位○○科
2位教育体制が整っていること
3位残業は月〇時間以内
4位給与は〇万円以上
5位通勤時間は〇分以内
スキル・経験値の自己分析を行う

3つ目のコツは、経験値やスキルを自己分析すること。
2年目の看護師は、1年以上の経験があるとはいえ、できないこともまだまだ多いと思います。そこで気を付けたいのは、面接時に自身のスキル・レベルを偽ってしまうこと。
自分のスキル・レベルを客観的に把握しておかないと、自覚なく偽ってしまうこともあります。
客観的な把握とは「できること」と「できないこと」をしっかり明確にすること。「できること」については、どの程度できるのかも細かく把握する必要があります。
「できると思う」は主観的な把握で、あいまいな表現です。
面接で「できると思う」ことを「できる」と答えてしまうと、転職後に「実はできなかった」と大変な思いをする恐れがあります。
キャリアプランをしっかり考える
4つ目のコツは、キャリアプランをしっかり考えること。
キャリアプランとは「将来どんな看護師になりたいか」など目標を設定し、そこから逆算して計画を立てていくことです。
転職で注意したいのが、転職自体が最大の目標になってしまうこと。その場合、転職成功しても、転職後の目標が見出せずに苦悩するかもしれません。
転職とは本来「転職後に自分がどうなっていきたいのか」が重要です。
- 「将来どんな看護師になっていたいか」をイメージする
- 将来のイメージから逆算し、看護師7年目、5年目、3年目などと節目の計画を立てる
教育体制が整っている転職先を探す
5つ目のコツは、教育体制が整っている転職先を探すこと。
2年目は、初心者と一人前の中間にあたる「新人ナース」。まだまだ教育・指導が必要な時期です。そのため、教育制度の整った転職先を探す必要があります。
教育体制が整っているかを事前に見極めるには、下記のような方法があります。
- 病院・施設のHPで確認する
- 看護師の転職サービスに相談する
- 看護師専用の掲示板で口コミをチェックする
大学病院や総合病院などのHPでは、教育体制についても詳しく紹介されています。中でもクリニカルラダーを活用している病院は、教育体制が整っている可能性が高いです。
また、転職サービスに相談してみるのもおすすめ。転職サービスは、病院・施設の教育体制はじめ内情に詳しいので、細かな情報を事前に入手できます。
クリニカルラダーとは、看護師の育成・教育支援、継続性を強化させるためのキャリア指標のこと。
クリニカルラダーを採用している医療機関の多くが、公益社団法人日本看護協会が作成したモデルをベースにしています。
転職先が決まるまで退職しない

6つ目のコツは、転職先が決まるまで退職しないこと。
看護師2年目では、まだ貯金があまり無かったり、奨学金の返済があったりと金銭的に余裕がない場合も多いと思います。
金銭的に余裕が無い場合は、転職先を決めずに退職するのはおすすめしません。
無職で金銭的に苦しい状態になっては、焦って希望条件に合わない転職先を選ぶ恐れがあります。もし転職先を決めずに退職するなら、経済面も考慮してから申し出るようにしましょう。
実家など金銭的に援助してくるところに相談してみましょう。
人に相談する

7つ目のコツは、人に相談すること。
看護師2年目は、初めての転職の場合がほとんどだと思います。また、看護師の経験が不足した状態での転職はリスクも高いです。
慎重な求人選択と経験不足をフォローする履歴書・面接の対策が重要です。
転職未経験では、これらを1人で考えるのは難しいかもしれません。そこで、客観的視点や転職の知識を持った転職経験者や転職サービスなどに相談することをおすすめします。
看護師2年目におすすめの転職サービス3選
マイナビ看護師 | 看護のお仕事 | ジョブメドレー | |
---|---|---|---|
![]() | ![]() | ![]() | |
公開求人数 | ![]() 約4万件 | ![]() 約16万件 | ![]() 約3万件 |
サポートの質 | ![]() 求人紹介 面接設定 選考対策 入職後サポート イベント充実 | ![]() 求人紹介 面接設定 選考対策 退職サポート 入職後サポート | ![]() 求人紹介 面接設定 内定辞退連絡代行 スカウト制度あり 祝い金制度あり |
対応の早さ | ![]() 平日9:30-20:00 土9:30-17:30 | ![]() 平日9:30-21:00 | ![]() 平日9:00‐18:00 |
信頼性 | ![]() 人材サービス最大手 マイナビが運営 | ![]() 12万件以上の 医療機関情報を網羅 | ![]() 医療介護求人の転職サイト として日本最大級 |
利用しやすさ | ![]() 全国22箇所に拠点があるから 地方でも利用しやすい | ![]() 求人数が豊富だから 希望に合った求人を見つけやすい | ![]() 登録しなくても応募可能で 気軽に利用しやすい |
ここでは、2年目の看護師にもおすすめの転職サービス3選をご紹介します。
マイナビ看護師
- 面接サポートが充実している
- 相談会やセミナーが充実しているから、相談しやすい
- 転職業界最大手「マイナビ」の運営だから、安心感がある
- 拠点数が全国22箇所と豊富で、地方のサポートも充実
「相談会やセミナーの全国開催」「面接サポートの充実」「大手企業運営の安心感」からマイナビ看護師を1位に選びました。
マイナビ看護師は、全国各地で相談会・イベントを頻繁に開催しています。
まだ転職を決意していない状態でも気軽に足を運べるので相談しやすいです。応募書類の添削や面接サポートなども丁寧なので、転職未経験が多い看護師2年目でも安心して利用できます。
また、転職業界最大手の「マイナビ」運営だから、信頼性も高いといえます。
詳細ページ 公式ページ
看護のお仕事
- 求人数が業界トップクラスだから、第二新卒歓迎の求人を見つけやすい
- 退職のサポートにも対応している
- 入職後も定期的に連絡をくれるなど、アフターサポートも充実
看護のお仕事を2位に選んだ理由は、公開求人数だけでも16万件以上と求人数が業界トップクラスであるため。その分、第二新卒歓迎の求人も見つけやすいといえます。
また、看護のお仕事は、求人紹介から入職後までサポートが丁寧なことも特長です。
「退職サポート」「入職後の定期的な連絡」など、手厚いサポートが受けられます。転職未経験が多い看護師2年目には大変おすすめです。
詳細ページ 公式ページ
ジョブメドレー
- 応募先と直接やりとり可能だから、自分のペースで転職活動できる
- 施設側からのスカウト制度があるから、チャンスが広がる
- 転職成功したらお祝い金がもらえる
ジョブメドレーは、他の2社としくみが異なります。基本的には転職者が事業所に直接応募するしくみ。
そのため、自分のペースで転職活動を進めたい人におすすめです。
ジョブメドレーにプロフィールを登録すると、病院・施設側からスカウトが来る制度もあります。スカウト制度により、看護師2年目でも受け入れてくれる転職先を見つけやすいです。
さらに転職成功すると祝い金をもらえます。祝い金をもらえる看護師の転職サービスは少ないのでお得感のある転職サービスです。
参考:看護師の転職サービスの利用の流れ
看護師の転職サービスの利用の流れは、基本的に上記6ステップ。
転職サービスによっては、担当者が面接に同席してくれる場合もあります。面接に不安があるなら、面接同行のサービスがあるところを選ぶのがおすすめです。
看護師2年目の転職に多いQ&A
ここでは、看護師2年目の転職に関するQ&Aを3つご紹介します。
2年目で美容クリニックへの転職はあり?
基本的にはありです。しかし、知っておくべき懸念点もあります。美容クリニックから他の医療機関へ転職するとき不利になる可能性があります。
美容クリニックと他の医療施設では業務内容が大きく異なるため。
美容クリニックの経験は看護師の経験として認められない場合も多いです。また、自身も病院看護師のスキルを忘れてしまうリスクもあります。
病院看護師の経験を積まずに美容クリニックへ転職すると、他の医療機関への転職に苦労するかもしれません。
円満退職する方法は?
円満に退職するためのポイントは2つ。
- 退職1ヵ月までに申し出る
- 引き止められない転職理由を伝える
円満退職するためには、早めの申し出が重要です。病院側が次の人を採用する期間が必要なため。遅くとも1ヵ月前までには申し出るようにしましょう。
また、転職理由も重要です。
病院側が改善できるような転職理由を伝えると、引き止めに合う可能性があります。例えば、給与や人間関係などの理由は改善策を提案されやすいです。
退職時の転職理由は、建前で良いので改善の余地のない理由を考えましょう。
例えば「他の分野に挑戦したい」など…。看護師の転職理由の伝え方について詳しく知りたいなら、下の記事もおすすめです!

2年目の看護師のおすすめ転職時期は?
2年目の看護師におすすめの転職時期は、1月です。
1月は看護師の求人数が多い反面、求職者は少なめです。
つまり、選択肢が多い上にライバルも少ない時期ということ。経験値やスキルに自信のない2年目でも、採用率アップが期待できる時期といえます。
看護師に最適な転職時期についてより詳しく知りたいなら、下の記事もおすすめです!

看護師2年目で転職するならリスクを把握した上で慎重に進めよう
- 第2新卒の求人を狙える
- 引き継ぎ業務が少なく退職がスムーズ
- ツライ職場環境から解放される
- 求人の選択肢が少ない
- 転職失敗したとき、次が見つかりにくい
- お礼奉公中だと奨学金返還を求められる
看護師2年目でも転職はできます。しかし、上記デメリットのようなリスクもあります。
看護師2年目での転職は「本当に今転職すべきなのか」「次は長く続けられそうな転職先か」など慎重に考えなくてはいけません。しかし、転職未経験の場合がほとんどの看護師2年目。
1人で冷静に考えるのは難しいです。
慎重に進めていくためにも、転職経験者や転職サービスへ一度相談してみてはいかがでしょうか。もしどの転職サービスにするかで迷ったら、マイナビ看護師がおすすめです。
利用しやすさと充実したサポートで、看護師2年目でも安心して転職活動をスタートできます♪
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