
転職を何度か経験していると「採用に転職回数って関係あるのかな…?」と、不安に感じる場合もあると思います。
例えば、こんなことが気になるのではないでしょうか?
- 自分は転職回数が多い方なのか?
- 転職回数が多くても転職できるのか?
- 転職回数が多いと、転職先が限られるのか?
など。これらの疑問に答えるべく、この記事では転職回数が多い看護師に向けた転職情報をまとめました。一般的な転職回数や採用されるコツなど詳しくお伝えしています。
ぜひ参考にしてみてください。
目次
「転職が多い」と思われるのは何回目から?年代別で紹介
看護師の年代 | 「転職が多い」と思われる回数 |
---|---|
20代 | 3回以上 |
30代 | 4回以上 |
40代以上 | 5回以上 |
上の表は、年代別で見た「転職が多い」印象を与える回数です。
看護師の転職は珍しいことではありません。20~30代なら2~3回までなら特別「多い」印象は与えません。
ただ、転職3回目以上の場合「多い」印象を持たれなくても、面接の際に「これまでの転職」について触れられる可能性が高いです。
看護師に多い転職理由5選
- 待遇への不満
- 人間関係への悩み
- 残業・休日出勤が多すぎる
- 夜勤や激務による体調不良
- スキルアップしたい
看護師に多い転職理由として上記5つを挙げました。
看護師は、どんな国でも必要不可欠な存在。特に日本は、高齢化に伴い今後もどんどん需要が伸びる職種です。しかしその一方、需要に対し看護師が足りていないという現実もあります。
人手不足の病院も多く、看護師1人当たりの負担も大きいです。
激務によって心身に支障をきたしたり、看護師同士の雰囲気が悪くなったりが原因で転職することも少なくありません。
また「待遇が業務内容に見合ってない」と不満に感じて転職する場合も多いようです。

看護師は転職回数が多くても転職できる
先述したとおり、看護師は慢性的な人手不足。
そのため、転職回数が多くても転職しやすい職種です。だからといって、転職活動で過去の転職回数が全く関係ないというわけではありません。
ここでは、転職回数が多い看護師が知っておくべき上記3点についてお伝えしていきます。
転職回数が多いと不利になる場合もある

転職しやすい看護師ですが、病院・施設によっては転職回数が多いことが不利になる場合もあります。
その大きな理由のひとつは、採用側が「できるだけ長く勤務してほしい」と考えるため。
人を採用する際は、多大な費用や労力がかかります。採用側が「すぐに辞められては困る」と考えるのは自然なことです。
そのため、転職回数が多いと「うちに来てもすぐ辞めるのでは…?」と懸念されてしまう可能性もあります。
転職回数よりも勤務期間や転職理由が重要

転職回数が多い看護師に対し、採用側が注目するのは勤務期間と転職理由。この2つによって転職回数が多いことへの印象が変わってきます。
1つの職場での勤務期間
1つの職場で長く働いた経験があれば、転職回数が多くても「すぐに辞める人」という印象は与えません。目安は3年以上。
逆に、どの職場でも3年未満で転職していた場合は「すぐ辞める人」と思われないように注意が必要です。
これまでの転職理由
これまでの転職理由が、結婚・出産・介護・育児・転勤など、やむを得ない理由であれば転職回数が多いことで不利にはなりません。
逆に「人間関係のもつれ」「職場への不満」であった場合「本人に問題があるのでは…?」と思われる可能性があります。
とはいっても、転職理由に多いのは人間関係や職場への不満ではないでしょうか?その場合でも面接での伝え方を工夫すれば好印象を与えられます。

転職回数の多さは面接でカバーできる

転職回数が多い場合、応募書類を見た採用側は「転職回数が多いけど大丈夫かな…?」と疑心暗鬼になっている可能性もあります。
その場合、面接での印象は重要です。「本人に問題は無さそう」と思わせるために
- 表情・雰囲気
- 話し方
- 清潔感
- 回答内容
などに気を付ければ印象を覆せます。次の項で、面接のコツについてお伝えします。

転職回数が多い看護師が面接で好印象を与える3つのコツ
転職回数が多い看護師が、面接で好印象を与えるためのコツは上記3つ。詳しくお伝えしていきます。
転職回数が多いことを強みにする

1つ目のコツは、転職回数が多いことを強みにすることです。転職回数が多い場合、下記のような強みがあります。
- さまざまな診療科での臨床経験・実績
- 高い順応性
- 柔軟な対応力
など。これらの強みを伝えるためには、過去の職場で得たスキル・知識を面接で語れるようにしておく必要があります。
それぞれの職場での経験値や実績を具体的にまとめておきましょう。
これまでの転職理由を前向きな内容で語れるようにする

2つ目のコツは、これまでの転職理由を前向きな内容で語れるようにすること。
先ほど「結婚や介護など、やむを得ない理由なら転職回数が多くても問題ない」とお伝えしました。しかし、実際は「職場への不満」や「人間関係のもつれ」が理由である場合も多いです。
その場合でも、前の職場の不満を言うことはなるべく避けましょう。「本人にも問題があったのでは?」と思われかねません。
もし、ネガティブな内容を伝える際は、具体的な数字を入れるなど客観的事実を盛り込みましょう。例えば…
- 「残業が週●時間以上」
- 「○連勤が当たり前」
など。客観的な情報を伝えることで職場環境に問題があったことを伝えられます。
また、ネガティブな内容だけではなく「○○科に勤務してみたかったから」など、前向きな転職理由もセットで語れるようにしておきましょう。
「またすぐ転職するのでは?」と思わせない

3つ目のコツは、面接官に「またすぐ転職するのでは?」と思わせないこと。
転職が多い看護師に対し、採用側は「すぐに辞めてしまうのでは…?」と懸念する場合があります。
その懸念を払拭するためには、応募先に対する前向きな姿勢を示すことが大切です。具体的には、下記のようなものがあります。
- 看護師の仕事への熱意を伝える
- 応募先を選んだ理由を具体的に伝える
- 採用された場合の目標を伝える
応募先の情報を盛り込んだ具体的な志望動機や目標を伝えるようにしましょう。採用側に「うちでの将来をしっかり考えている」という印象を与えられます。
看護師の志望動機についてより詳しく知りたいなら、下の記事もおすすめです。ぜひ参考にしてみてください。

正直に話して、それでも受け入れてくれる職場を探すことをおすすめします。
転職回数が多い看護師が「長く勤務できる転職先」を見つける3つのコツ
転職は大変な労力がかかります。転職回数が多い場合「次の職場こそ落ち着いて長く続けたい」と考えるのではないでしょうか?
ここでは、長く勤務できる転職先を見つけるためのコツをお伝えしていきます。
自分が求める勤務条件・職場環境を明確にする
- 給与(〇万円以上)
- 休日(年○日以上)
- 夜勤(あり・なし)
- 残業(月○時間以内)
- 希望の施設形態(病院・クリニック・介護施設など)
- 希望の分野(○○科)
- 通勤時間(家から〇分以内)
- 施設の状況(設備など)
- その他(看護師の年齢層など)
1つ目のコツは、自分が求める勤務条件・職場環境を明確にすること。
上記の項目などを具体的に書き出して、自分が求めている職場を把握しておきましょう。希望に沿った職場を見つけやすくなります。
応募先について入念に情報収集する
- 労働条件
- 職場の雰囲気
- 看護体制
- 理念・基本方針
- 設備
- 教育制度
2つ目のコツは、応募先について入念に情報収集すること。
転職後に「思っていたのと違う…」という後悔を避けるためにも、事前の情報収集は重要です。上記項目をはじめ、できる限り多くの情報を集めましょう。
特に、職場の雰囲気や看護体制は求人情報やHPだけではわかりません。
知るための1番良い方法は、病院・施設に見学に行くこと。実際の職場環境を見てから応募するか検討することをおすすめします。
転職エージェントに相談する
- 希望に沿った求人を見つけやすい
- 好条件の非公開求人も紹介してもらえる
- 施設の内部情報を事前に入手できる
- 施設との日程調整や条件交渉を代行してくれる
- 履歴書添削や面接のアドバイスがもらえる
- アフターフォローもある
3つ目のコツは、転職エージェントに相談すること。転職エージェントに相談すると上記のようなメリットがあります。
転職エージェントは、病院・施設の内部情報に詳しいです。
人間関係や離職率など、自力では知り得ない情報も入手できます。また、一般には出回らない非公開求人も含めて紹介してもらえるので、自分の合った転職先が見つかりやすいです。
転職回数が多い看護師におすすめの転職エージェント3選
マイナビ看護師 | 看護のお仕事 | ジョブメドレー | |
---|---|---|---|
![]() | ![]() | ![]() | |
公開求人数 | ![]() 約4万件 | ![]() 約16万件 | ![]() 約3万件 |
サポートの質 | ![]() 求人紹介 面接設定 選考対策 入職後サポート イベント充実 | ![]() 求人紹介 面接設定 選考対策 退職サポート 入職後サポート | ![]() 求人紹介 面接設定 内定辞退連絡代行 スカウト制度あり 祝い金制度あり |
対応の早さ | ![]() 平日9:30-20:00 土9:30-17:30 | ![]() 平日9:30-21:00 | ![]() 平日9:00‐18:00 |
信頼性 | ![]() 人材サービス最大手 マイナビが運営 | ![]() 12万件以上の 医療機関情報を網羅 | ![]() 医療介護求人の転職サイト として日本最大級 |
利用しやすさ | ![]() 全国22箇所に拠点があるから 地方でも利用しやすい | ![]() 求人数が豊富だから 希望に合った求人を見つけやすい | ![]() 登録しなくても応募可能で 気軽に利用しやすい |
看護師転職におすすめの3つのエージェントをご紹介します。
マイナビ看護師
運営会社 | 株式会社マイナビ |
設立 | 1973年7月 |
電話番号 | 0120-620-153 (平日9:30-20:30 土曜9:30-17:30) |
特長 | 全国22箇所に拠点を持ち、相談会やセミナーも充実 |
- 拠点数が全国22箇所と豊富で、地方のサポートも充実
- 面接サポートが充実している
- 相談会やセミナーが充実しているから、相談しやすい
- 転職業界最大手「マイナビ」の運営だから、安心感がある
マイナビ看護師は、拠点数が全国に22箇所もあるため、都市部だけではなく地方の転職サポートも充実しているのが特長です。
また、全国各地で開催している相談会・イベントが充実しています。
「具体的な相談」でも「気軽な相談」でも幅広く対応しているので相談しやすいです。応募書類の添削や面接サポートなども丁寧なので、初めて転職する人でも安心し利用できます。
詳細ページ 公式ページ
看護のお仕事
運営会社 | レバレジーズメディカルケア株式会社 |
設立 | 2005年4月 |
電話番号 | 0120-963-668 (平日9:00-21:00) |
特長 | 求人数が業界トップクラスで、派遣の求人取り扱っている |
- 求人数が業界トップクラスだから、希望に合った転職先を見つけやすい
- 退職のサポートにも対応
- 派遣の求人も取り扱っていて働き方の選択肢が広い
- 入職後も定期的に連絡をくれるなど、アフターサポートも充実
看護のお仕事は求人数が業界トップクラス。公開求人数だけでも16万件以上あります。さらに、派遣の求人も取り扱っているので転職先の選択肢が広がります。
また、看護のお仕事は、求人紹介から入職後までサポートが丁寧なことも特長です。
「退職サポート」「入職後の定期的な連絡」など、手厚いサポートを必要とする転職初心者にも大変おすすめです。
詳細ページ 公式ページ
ジョブメドレー
運営会社 | 株式会社メドレー |
設立 | 2009年6月設立 |
電話番号 | 03-4520-9820 (平日9:00‐18:00) |
特長 | スカウト制度やお祝い金制度など独自のサポートが充実 |
- 応募先と直接やりとり可能だから、自分のペースで転職活動できる
- LINEと連携できるから連絡・情報を見落としにくい
- 施設側からのスカウト制度があるから、チャンスが広がる
- 転職成功したらお祝い金がもらえる
ジョブメドレーは、基本的に転職者が事業所に直接応募するしくみです。そのため、自分のペースで転職活動を進めたい人におすすめ。
また、施設側からスカウトされることもあるので自力で探すより選択肢が広がります。
さらに転職成功すると祝い金をもらえます。ジョブメドレーはサポート内容が多すぎないので、自主的に動きたい人にはピッタリです。
看護師の転職に関するQ&A
ここでは、看護師が転職する際によくある質問とその回答を紹介していきます。
転職回数をごまかすのはあり?
転職回数をごまかすことはおすすめしません。
実際、ごまかしたことがバレる可能性は低いです。しかし、絶対に気付かれない保証はありません。
もし気付かれてしまった場合、不信感を持たれてしまいます。
転職歴はごまかさず正直に伝えるようにしましょう。ただ、勤務期間が短い場合(数日間や数週間)は、書かなくてもOKです。
ブランクがあっても大丈夫?
看護師の場合、ブランクがあっても転職できます。
看護師は人手不足です。ブランクが不利になる場合もありますが、転職先が見つからない可能性は極めて低いといえます。
ブランク明けで業務への不安があれば、比較的ゆったり働ける介護施設やクリニックでの復帰もおすすめです。
転職のおすすめのタイミングは?
看護師におすすめの転職時期は、ボーナスを受け取った後の7月か1月がおすすめです。
特に1月は、求人数が増える時期でありながら求職中の看護師は少なめ。 採用される可能性が高い時期といえます。
下の記事では、看護師の転職時期について月別・勤務年数別・目的別で詳しく解説しています。こちらもぜひ参考にしてみてください。

看護師は転職回数が多くても転職成功できる!
- 転職回数が多いことを強みにする
- これまでの転職理由を前向きな内容で語れるようにする
- 「またすぐ転職するのでは?」と思わせない
- 自分が求める勤務条件・職場環境を明確にする
- 応募先について入念に情報収集する
- 転職エージェントに相談する
看護師は転職回数が多くても、転職できます。経歴を不安に思わず、ぜひ転職への1歩を踏み出してみてください。その際は、上記6つのコツをぜひ参考にしてみてください。
まだ転職エージェントを利用したことが無いなら、一度相談してみるのもおすすめです。
求人紹介から面接時のアドバイス、交渉代行など、手厚いサポートが受けられます。今度こそ理想の職場を見つけられるかもしれません。