
安定と言われる公務員になったものの、実際に働いてみると不満を抱えることも多く「辞めたい」と思うこともあるかもしれません。
そして、いざ転職を考えた時に、下記のような疑問もあるのではないでしょうか?
- 民間企業へ転職するにはどうしたら良いかな?
- 自分は、民間企業へ転職するべきかな?
- 他に民間企業に転職した人の転職理由や失敗談を聞きたい
そこで今回は、実際に公務員から民間企業へ転職した経験のある方に転職した理由、失敗談のアンケートを実施しました!
その結果をもとに、公務員を辞めて後悔してしまうケースや後悔しないためのコツをまとめているので、転職を迷っている場合には参考にしてみてください。
目次
公務員から民間企業に転職したいと思った理由は?実際の転職者に聞いてみました!
公務員から民間企業に転職したいと思った理由を、実際の転職者に聞いてみましたので一つずつご紹介します。
項目 | 詳細 |
---|---|
調査方法 | クラウドワークスでの口コミ募集 |
調査期間 | 2020年5月20日~2020年5月27日 |
調査対象者 | 公務員から民間企業への転職経験者 |
調査人数 | 7人 |
いくら頑張っても給料アップが見込めない物足りなさ
仕事が単調で同じことの繰り返しでもう少し成長したかった
親が公務員だったのであまり深く考えずに就職しました。
人間関係はさほど悪くなく、変わった方もいましたが、苦労した顕著な記憶はありません。
ただ、仕事内容があまりにも単調で同じことの繰り返しに少々ガッカリしました。
転勤ももちろんありますし、希望もある程度出せるのですがもう少し成長したい、と思いました。
このまま終わりたくないという思い
学生時代に進路に迷い公務員を選択したこともあり、仕事に対しての熱意が低かったのだと思います。
日々の無駄に思える生産性のない残業や、理不尽なクレームを担当しているうちに、このまま終わりたくないという思いに駆られました。
夢を抱いていたからこそ辛くなってしまった
職場の人間関係に疲れたことが転職理由の大きな理由です。
公務員は努力してもしなくても給料が変わらないせいか、不真面目な人も大変多く、もともと夢を抱いていた職業だっただけに失望してしまいました。
上下関係も厳しく、ネチネチ意地悪をしてくる上司に当たってしまったため、もう限界を感じて転職を決意しました。
変革しようとしない上司を見て、こんな風になりたくないという思い
仕事を一生懸命しても適当に流していても評価が変わらない、よどんだ空気のような環境が嫌になったからです。
基本的に年功序列で、どれだけ仕事ができなくても歳を取ればそれなりの役職に付き、頭だけは凝り固まって頑固に変革しようとしない上司を見て、こんな風になりたくないと思いました。
また一緒に働くのも嫌だと感じました。
公務員から民間企業に転職するメリットとデメリット
公務員から民間企業に転職するメリットとデメリットをまとめていきたいと思います。
公務員から民間企業に転職する5つのデメリット
- 景気の影響を受けやすく、安定な仕事とは言いにくくなる
- ローンなどの審査に影響する場合がある
- 福利厚生が少なく感じるケースが多い
- 身近な人からの風当たりが強くなってしまう場合がある
公務員から民間企業に転職する5つのメリット
- 自分の努力次第で昇給できるので、年収アップも期待できる
- 仕事にやりがいを感じられる可能性がある
- 民間企業での経験があれば、再転職でもキャリアアップしやすくなる
- 選択肢が多いので、自分の夢や希望を叶えやすい
- 副業可能な企業を選べば、副収入も得られる
公務員から民間企業に転職するメリット・デメリットまとめ
公務員は安定しているというイメージが強く、社会的信頼度も高いので、ローンを組む時などにもスムーズです。
また、福利厚生なども、民間企業より公務員の方が充実している傾向にあるので「あ、こんなもん?」となってしまう可能性もあります。
とはいえ、民間企業は、自分が頑張った分成果を感じやすくアピールもできるので、やりがいを感じることも多く、昇給につながる場合が多いです。
ですので、自分のやりたいことや実現したいキャリアが明確な場合には、転職した方が自分の希望を叶えやすくなります。
では、逆にどんな場合には後悔してしまうのか、次にまとめているので、自分にあてはまることがないかチェックしてみてください。
公務員から民間企業に転職して後悔したケース5選
実際に行なったアンケートをもとに、公務員から民間企業に転職して後悔したケースを5つピックアップしたいと思います。
項目 | 詳細 |
---|---|
調査方法 | クラウドワークスでの口コミ募集 |
調査期間 | 2020年5月20日~2020年5月27日 |
調査対象者 | 公務員から民間企業への転職経験者 |
調査人数 | 7人 |
公立から私立の学校への転職は理事長次第で環境が左右される
やはり公務員の頃は福利厚生がしっかりしていたのに対し、私立はそこらへんが理事長によって変わるので大変でした。
また公立は一律でカリキュラムが決まっているのでそれに沿って行えば良いですが、私立は私立ならではの決まりや規則があるので、それに基づいて進めなければいけないので大変な時があります。
周囲の反対を押し切っての転職で、良くも悪くもプレッシャーになる
エージェントを利用して不動産関係の会社に転職をしました。
地方公務員だった頃に比べて最も異なる点は、利益を追求し続けなければならないのが民間企業の定めです。
自らが望んで飛び込んだ世界でしたが、入社してしばらくはギャップに苦労していました。
結果を出す迄の半年ほどは、先々に対する不安と後悔があったと記憶しています。
ただ、周囲の人達の反対を押し切っての転職だったので、辞めるという選択肢はありませんでした。
教師からの転職で、後悔。民間企業でも人間関係は大変
たとえ民間企業であったとしても、人間関係はややこしいし、変な人はどこの職場にもいるということに気付いてしまったことです。
それならば給料が高くて癒してくれる子供たちのいる教師という仕事の方が良かったかもなと思いました。
公務員も民間企業も空気はあまり変わらない
新しく変わった民間企業も会社の空気はさほど変わりませんでした。
新進気鋭のIT企業やベンチャー企業でもない限り、もしくは超大手の一流企業でもない限り、日本の会社の仕組みはほとんど変わりませんね。
公務員時代は毎年コンスタントに上がっていた給料も上がらなくなりましたし、ただ公務員としての「安定」を捨てただけのもったいない選択になった気がします。
民間企業でも働き方に疑問を持つ場合がある
上下関係や夜勤がないことに関してはよかったのですが、休みの日が少なく残業しても手当てがほとんどでないなどその働き方に疑問を感じることが次第に多くなりました。
さらに給与があまり上がらないことも不満で辞めていく人もちらほら居て私も結局3年も持たずに辞めることにしました。
公務員から民間企業へ転職を失敗しないための5つのコツ
- 退職理由を明確にする
- キャリアプランを考える
- 自己分析をする
- 志望動機をしっかり考える
- 転職サイトより転職エージェントを利用する
公務員から民間企業へ転職を失敗しないための5つのコツを、ひとつずつ解説していきますね。
退職理由を明確にする
- 退職したい理由を考えてみる
- 自分にとって何がストレスになっているのか掘り下げてみる
- 公務員のままでは解決できないのか考えてみる
難しい公務員試験を受けて、叶えた夢、または安定している公務員を退職したいと思う理由はなんですか?
退職理由は人それぞれあると思いますが、まずは、明確な理由を考えることで気持ちが少しずつ整理できてきます。
ここで大切なのは「人間関係が嫌」など、漠然とした理由だけではなく、自分にとって何がストレスになっているのかを考えるのがポイントです。
そして、何がストレスになっているのか・公務員のままでは解決できないのかを考えてみてから次のステップに進みます。
キャリアプランを考える
- 自分にとってやりがいを感じる仕事とは何か
- どんな仕事をしたいか
- 最終的にどんなポジションにいきたいか
退職理由が明確になったら次は、キャリアプランを考えて、最終目標から逆算して転職活動を開始していきます。
なお、キャリアプランを明確にするのは他にもメリットがあって、それは、周囲の反対を押し返す力になることです。
というのも「公務員を辞める」と言った時に、周りから「もったいない」などと反対される場合があります。
しかしながら「自分はこうしたい」という明確なキャリアプランを説明することで、納得してもらえるグッと確率があがります。
また、転職活動は簡単にはいかないので、周囲から反対されて言い返せるくらいでないと、面接でもうまく伝えられないかもしれません。
そして、周囲からの了承も得られれば気持ち良く転職活動の一歩を踏み出せるだけでなく、転職活動を進める際にぶれにくくなるのでおすすめです。
自己分析をする
- 長所、短所はなんですか?
- 得意なことはなんですか?
- どんな時にやりがいを感じますか?
転職を始める時に、自己分析をすることがとても大切です。
というのも、自分の強みや弱み、どんなことにやりがいを感じるのかを考えてみると、強みを活かせる仕事は何か?という職場選びにつながります。
また、面接でも「あなたの長所・短所はどこですか?」と聞かれたり「あなたの強みはどんなところですか?」と聞かれることが多いです。
そのため、自分の長所や短所を洗い出しておくと、転職を進めやすく面接でも答えやすくなります。
志望動機をしっかり考える
志望動機は、履歴書に必ず書く欄もあり、面接でも必ずと言っていいほど聞かれます。
さらに、公務員から民間企業への転職の場合「なんで安定している公務員から、うちに応募したの?」と聞かれる確率は高いです。
しかしながら「人間関係がちょっと」などネガティブな理由は、採用担当者の心象も悪くなってしまうため言えないと思います。
このため、公務員を辞めてでもキャリアプランを叶えたいという前向きな志望動機を用意しておく必要があります。
なお、志望動機の具体的な書き方や考え方については、下記の記事に詳しく掲載していますので、是非参考にしてみてください!

転職サイトより転職エージェントを利用する
公務員から民間企業への転職には、一人で転職サイトを使って転職活動を進めるよりは、転職エージェントを利用するのがおすすめです。
というのも、中途採用は即戦力が求められるので、たとえ民間企業同士への転職でも今までと違う業界・職種に転職する場合には簡単にはいきません。
さらに、公務員から民間企業への転職も同じくらいかそれ以上にハードルが高くなってしまいます。
なぜかというと、民間企業は売上・利益を求められることが多いので「売上を意識して仕事できるの?」と感じる採用担当者もいるからです。
しかしながら、転職エージェントを利用すれば、キャリアの棚卸や書類の添削をしてくれるので、書類の通過率も高くなります。
それだけでなく、面接対策などもしてくれるので、安心してスムーズに転職を進められる転職エージェントの利用がおすすめです。
公務員からの転職を成功させるためにおすすめの転職エージェント
- リクルートエージェント
- リクナビNEXT
- パソナキャリア
- MS-Japan
先ほど少し触れましたが、公務員から民間企業に転職するのはハードルが高い場合が多いので、転職エージェントを利用するのがおすすめです。
そこで、公務員からの転職を成功させるためにおすすめの転職エージェントを一つずつご紹介したいと思います。
リクルートエージェント
- 業界でもトップクラスの求人数なので、自分に合う案件を見つけやすい
- キャリアアドバイザーの質が高いので、安心して転職に臨める
- 大手求人や高単価案件が多いので、年収アップも狙える
採用大手のリクルートが運営するリクルートエージェントは、業界でもトップクラスの求人数です。
このため、自分に合う求人を見つけやすく、高単価な案件や大手企業の求人が多数あり、年収アップも期待できます。
また、転職の実績もトップクラスで、質の高いキャリアアドバイザーが在籍しているので、安心して転職を進めやすいです。
多くの求人の中から案件を探したい場合におすすめのエージェントです。
リクナビNEXT
- 求人数が多く、条件に合う求人を見つけやすい
- 自己分析や強みの診断サービスがあるので、転職準備を進めやすい
- スカウト機能があるので、企業からスカウトが来る可能性がある
リクルートエージェントと同じく採用大手のリクルートグループが運営しているリクナビNEXTは求人数が多いのが魅力です。
そして、サービスが充実していて、強みを診断できる「グットポイント診断」や履歴書・職務経歴書のサンプルもダウンロードできます。
また、スカウト機能があるので、登録してプロフィールをしっかり整えておけば企業からのスカウトを受けられる可能性があります。
初めての転職に登録しておくべきエージェントです。
パソナキャリア
- レスポンスが早いので、スムーズに転職を進めやすい
- サポートが手厚いので、初めての転職でも安心して転職を進められる
- 質の高い求人が多く、転職先を厳選できる
大手派遣会社パソナグループが運営しているエージェントで求人数が多くサポートが手厚いのが魅力です。
また、担当者のレスポンスが早いので、スムーズに転職を進めやすいので、なるべく早く転職先を見つけたい場合に良いかもしれません。
また、女性向けの求人が充実していて、結婚や出産を機に転職をしたい場合にもおすすめです。
MS-Japan
- 管理部門、公認会計士、税理士、弁護士などの士業に特化している
- 高いスキルが求められる求人が多いのでキャリアアップにつながる
- 面接対策や書類添削が充実しているので、安心して進められる
MS-Japanは、管理部門、公認会計士、税理士、弁護士などの士業に特化しているエージェントです。
また、高いスキルを求められる高単価な求人が多く、年収アップやキャリアアップも目指せます。
そして、サポートの質が高く、面接対策なども丁寧に対応してもらえるので、初めての転職でも安心です。
管理部門や士業でキャリアアップしたい場合には、ぜひチェックしてみてください。
公務員から民間企業に転職する際によくあるQ&A
公務員から民間企業に転職する際に、よくある質問や回答をまとめていきます。
30代になってから、公務員から民間企業への転職は厳しい?
厳しい可能性もあります。
30代の転職は、民間企業間の転職でも簡単ではないので、厳しい場合もあります。
とはいえ、絶対無理という訳ではないので、一度転職エージェントに相談してみるのも良いかもしれません。
公務員からの転職に年齢制限はある?
なるべく20代のうちがおすすめです。
上記Q&Aでも記載しましたが、30代、40代になると転職のハードルが上がってしまいます。
そのため、できれば20代のうちに転職するのがおすすめです。
国家公務員でも民間企業に転職できる?
転職できる可能性は十分にあります。
とはいえ「国家公務員のキャリアを捨てて、うちに応募してきたのはなぜ?」と採用担当が疑問に思うかもしれません。
そのため、退職理由や志望動機をしっかり考えて整えておくのがおすすめです。
公務員から民間企業への転職を成功させよう
- 自分の努力次第で昇給できるので、年収アップも期待できる
- 自分の成果をアピールしやすいので、仕事にやりがいを感じられる
- 民間企業での経験があれば、再転職でもキャリアアップしやすくなる
- 選択肢が多いので、自分の夢や希望を叶えやすい
- 副業可能な企業もあるので、自分の好きを仕事にできる
公務員から民間企業への転職は、デメリットもあればメリットも十分にあります。
また、公務員ならではの福利厚生や社会的な信頼度は魅力なので、それを手放しても後悔しないよう転職の目的を明確にするのが大切です。
実のところ、働いている人の人間性や、職場の人間関係については、民間企業も公務員もあまり変わらない可能性もあります。
このため、せっかくの転職を後悔しないよう、自己分析やキャリアプランをたてながら、転職活動の軸を決めて動くのがおすすめです。
そして、周りから反対されることや面接で「公務員を辞めるのはもったいない」と採用担当から問われることもあるかもしれません。
その時に、しっかり相手を納得させられるような回答を準備するためにも、不安な場合には転職エージェントへの登録も是非検討してみてください。
なお、転職エージェントは退職していなくても利用可能なので、転職を悩んでいる段階で一度相談してみても良いかもしれません。
自分に合った道を選択できるよう、応援しています!
縛りが強く、休日などは世間体が気になり、窮屈に感じていました。
また、良い意味で安定していると言うが、年功序列制が強く残る体質で、いくら頑張っても給料アップが見込めないので、物足りなさというか退屈さを感じて、民間企業に転職することを決めました。