
「タクシードライバーへ転職したい!」と考える一方で、
- 未経験からタクシー会社へ転職する方法を知りたい
- タクシー会社の実情は?
- タクシードライバーへの転職に年齢は関係する?
と悩んでいませんか?
この記事では、タクシー会社への転職について調べ尽くした私が「タクシードライバーの種類」から「おすすめの転職エージェント」まで紹介します。
目次
タクシードライバーには4つの種類がある
- 通常のタクシー:タクシー会社に勤務or個人タクシーを開業する
- ハイヤー:VIPを送迎する
- 介護タクシー:介護が必要なお客さんを送迎する
- 運転代行:お客さんの車を代わりに運転する(主に飲酒後)
タクシー業界は慢性的な人手不足により、売り手市場なんです。政府の観光業への取組み強化による、外国人観光客の増加が要因の一つです。
多くのタクシー会社が存在する分、通常のタクシードライバーへの転職難易度はあまり高くありません。しかも、収入は十分に稼ぐことができるんです!
事実、一般社団法人全国ハイヤー・タクシー連合会の調査によると、タクシードライバーの平均年収は約360万円でした。
東京都のタクシードライバーは484万円と、日本の会社員の平均年収441万円を上回っています。
そのため、通常のタクシードライバーはおすすめの職種ですね。
タクシー会社へ転職して後悔しないために知っておくべき5つのポイント
- 拘束時間が19〜21時間程度と長い
- 3種類の勤務形態により生活リズムが乱れる
- お客さんの対応でストレスが溜まる
- 歩合制により収入が不安定
- 交通事故や違反が運転手生命に関わる
前述した通り、タクシードライバーの給与水準は申し分なく、転職難易度も低めです。ただですね。もちろん、タクシードライバーにもデメリットが存在します…。
悪い部分を知らずに転職すると、ミスマッチを起こす可能性が高まるんです。そこでここでは、タクシー会社への転職で知っておくべきポイントをチェックしておきましょう。
拘束時間が19〜21時間程度と長い
タクシー会社への転職で後悔しやすいポイントは、拘束時間が19〜21時間程度と長いことです。長時間労働により、体調を崩す人も多いためです。
- 出庫準備
- 通常業務(運転)
- 帰庫準備
- 車の洗車
座っている時間も長く、その影響により腰痛や痔を患ってしまう場合があります。コンビニや外食で食事を済ませることも多くなり、健康を保つのが難しいんです。
ただですね。タクシー会社は「隔日勤務」のため、1ヶ月の勤務数は12回程度です。加えて、最低3時間以上の休憩が義務付けられています。
長時間労働でも体を壊さないように、体調管理ができるかが重要ですね。
3種類の勤務形態により生活リズムが乱れる
タクシー会社への転職で後悔しやすいポイントは、3種類の勤務形態により生活リズムが乱れることです。夜勤や日勤が加わるので、寝る時間がバラバラになるためですね。
- 日勤:8時間勤務。7時〜16時or8時〜17時が一般的。
- 夜勤:8時間勤務。17時〜2時が一般的。深夜料金+長距離利用者も増加するので稼ぎやすい。
- 隔日勤務:19〜21時間勤務(3時間休憩)。休日が多いのが特徴。
これらの勤務形態を組み合わせながら、シフトを組むタクシー会社がほとんどを占めています。
タクシードライバーが効率良く売上を上げるためには、公共交通機関のない夜の営業が必要です。稼ごうとする人ほど夜勤や隔日勤務が続き、生活リズムが乱れてしまいます。
ただですね。昼勤務のみのタクシー会社もあるんです。そのため、夜中に働くことに抵抗がある人は狙ってみるのをおすすめしますよ!
お客さんの対応でストレスが溜まる
タクシー会社への転職で後悔しやすいポイントは、お客さんの対応でストレスが溜まることです。サービス業なので、お客さんとのコミュニケーションが必要不可欠なためです。
クレーマーと遭遇した場合、道順や時間に対して理不尽なクレームを言われるかもしれません。一方、サービス上に問題があった時にも正当なクレームを受ける場合もあります。
ただですね。お客さんと1対1というサービスの関係上、タクシー会社を通さずに直接クレームを受けるので、落ち込みやすい人は注意してください…。
また、クレーム以外に泥酔した人を乗せた際はトラブルが多めですね。
- 車内で嘔吐された
- 目的地に到着しても目を覚まさない
- 運賃を払ってもらえなかった
そのため、客層の悪い地域を避けたり、クレームへの耐性を付けていったりするしか対処法はありません。
歩合制により収入が不安定
タクシー会社への転職で後悔しやすいポイントは、歩合制により収入が不安定なことです。1日でも休めば、その分給与が減ってしまうためです。
- タクシー会社のドライバー:有給を使えば、過去の売上から算出した一定の金額分の給与がもらえる。
- 個人タクシー:有給がないので、休んだ分だけ給与は減ってしまう。
歩合制により、売上次第で給与のアップダウンが激しい実力主義の業界でもあります。そのため、イベントの開催情報を調べるなど売上を上げるための努力も必要なんです。
交通事故や違反が運転手生命に関わる
タクシー会社への転職で後悔しやすいポイントは、交通事故や違反が運転手生命に関わることです。タクシードライバーは乗務して、初めて収入が発生する仕事のためです。
事故を起こして、免許停止や取消しになった場合は無収入になってしまいます…。
軽い違反でもタクシー業務は走行距離が多いので点数が多く消えてしまい、30〜60日の免許停止になる可能性があります。
そのため、乗車できない場合は退職せざるを得なくなってしまうんです。
タクシードライバーへの転職が向いている人
- 人とのコミュニケーションへの耐性がある人
- 長時間の運転への耐性がある人
- 不規則な勤務形態への耐性がある人
タクシードライバーは接客業でもあるので、お客さんとのコミュニーケーションがストレスにならない人に適性があります。お客さんへの気遣いができると尚良いですね。
お客さんを乗せていない時は1人で運転することになります。そのため、その時間を楽しめるかが向き・不向きの判断ポイントですね。
例えば、ドライブで通ったことのない道を開拓したり、移動手段以外で車を利用したりするような運転好きで好奇心旺盛な人は向いているかもしれません。
前述した通り、効率的に売上を上げるには夜勤をする必要があります。そのため、勤務形態が不規則でも体調管理をきちんとして、仕事に臨めるかが肝になりますね。
タクシードライバーへの転職を成功させる方法4選
- タクシー会社への転職理由を明確にする
- 口コミサイトで応募企業の情報収集をする
- 体験入社してみる
- 転職エージェントでタクシー会社を探す
ここまでで、
- タクシードライバーは転職難易度が低め+実力次第で稼げる職種である
- 事故で失業や生活リズムの乱れなどリスクもある
ということが分かりました。ここでは、いよいよタクシードライバーへの転職を成功させる方法を4つ紹介します。
そのため、ここの内容を網羅して優良企業を見る目を養いましょう!
タクシー会社への転職理由を明確にする
タクシー会社への転職理由を明確にしましょう。転職の目的を見失うと、長時間勤務や生活リズムの乱れに耐えてまで働く理由が分からなくなるためです。
- 得意分野の運転を活かして稼ぎたい
- 資金が溜まり次第、個人タクシーを開業したい
- 次の仕事が決まるまでの繋ぎ
タクシー会社で働くことが、目的達成のために必要なら問題ありません。ただですね。タクシードライバーを経由する必要がない場合は、転職後に後悔する可能性が高いです…。
そのため「なぜタクシードライバーになるのか」を明確にしておきましょう。
口コミサイトで応募企業の情報収集をする
タクシードライバーへの転職を成功させる2つ目の方法は、口コミサイトで応募企業の情報収集をすることです。タクシー会社によって待遇が大きく異なるためです。
口コミサイトは現職の社員が書き込んでいるので、企業の実態を知るのに適しています。そこで、以下の項目を調べておきましょう。
- 給与形態:A型賃金(基本給+歩合級+賞与)orB型賃金(完全歩合制)orAB型賃金(A型とB型の中間形態)のどれに分類されるかなど
- 会社や組合のなどの事故の補償:事故を起こした場合の負担額など
- 福利厚生:休憩室の有無・寮の提供・第二種免許の取得補助制度の有無など
- 社風:ドライバー同士がお互いに助け合う文化があるかなど
A型賃金は売上を上げられなくても、基本給がきちんと支給されます。一方、B型賃金は「月間売上×歩合率」で給与が決まるので、売上次第で給与が大きく変動しますね…。
AB型賃金はA型賃金とB型賃金の中間の形態です。A型賃金との違いは売上の一部を貯蓄して賞与として支払われることです。多くのタクシー会社がこの方式を採用しています。
タクシー会社によっては、交通事故で発生した損害額の数%が運転手の負担になります。つまり、損害額300万円で、10%負担の場合は30万円ですね…。
これに交通違反罰則金が別途で加算されるので、給与が数ヶ月分消えてしまいます。そのため、事故補償のしっかりしたタクシー会社を選ぶ必要があるんです。
歩合制により、個人主義が強い会社も存在します。例えば、先輩がお客さんを獲得するコツを教えてくれる文化があるかどうかを調べておくことも重要ですね。
どの項目も長く働けるかどうかに関わってくるので、きちんと確認しておきましょう。
体験入社してみる
タクシードライバーへの転職を成功させるには、体験入社してみてください。実際に働くことで、良い面と悪い面が見えてくるためです。
給与をもらいながら体験入社が可能な会社も多いんです。自分に合った会社を見つけるためにも体験入社をおすすめしますよ。
転職エージェントでタクシー会社を探す
タクシードライバーへ転職したい気持ちが固まったら、転職エージェントでタクシー会社を探しましょう!
- タクシー会社の求人が多数掲載されている
- ハローワークよりも求人の質が高い傾向にある
- 転職のプロであるキャリアアドバイザーからのサポートを受けられる
転職エージェントではタクシー会社の求人を豊富に取り扱っています。アドバイザーが選定した上で求人を紹介してくれるので、求人を探す手間も省けるんです。
ハローワークは求人掲載料が無料なので、財政基盤の整っていないブラック企業が紛れ込んでいる場合があります…。
一方、転職エージェントは求人を掲載するのにお金がかかります。つまり、広告費にお金を回せる余裕がある=社員に利益を還元できる企業の可能性が高いんです。
キャリアアドバイザーは転職活動のプロです。転職ノウハウが豊富なので、転職相談だけでもしてみる価値はありますね。以下の内容を中心にサポートを行ってくれますよ。
- 無料カウンセリング
- 求人紹介
- 面接対策
- 応募書類の添削
- 内定後の収入交渉
- 面接日の日程調整
- 推薦状の記入
転職エージェントを利用した方が、タクシー会社への転職は有利になります。まずは無料の転職相談をしてみるのがおすすめですね。
【口コミ・評判】タクシー会社への転職成功談・失敗談
ここでは、タクシー会社への転職成功談と失敗談を紹介します
やはり私が在籍していた前のタクシー会社は最低賃金法違反かも。
辞めて正解だった。
でもこの会社は某タクシー転職サポート会社からの紹介で入ったのですが…
なぜでしょうね?
やはり転職サポート会社選びも重要ということですね。— まさ@ハイヤー運転手 (@hire_masa01) November 13, 2020
今日タクシー会社の面接に行ってきた。
タクシーのイメージ変わりました。
残りの人生、タクシードライバーでも良いと思ってます。
75歳まで働けるらしいしね。唯一の不安は自動運転。75歳まで実用化されません様に・・・#転職 #面接 #タクシー
— ロタs@タクドラ (@GH1117_tbm) July 13, 2018
タクシー会社への転職でおすすめの転職エージェント3選
エージェント名 | タクシー会社の求人数 | サポートの質 | おすすめ度 |
---|---|---|---|
リクルートエージェント![]() | ![]() +非公開求人 | ![]() 豊富なアドバイザーが多い | ![]() |
doda転職エージェント![]() | ![]() 約260件 +非公開求人 | ![]() スカウトと求人紹介により 効率的に転職できる | ![]() |
タクQ![]() | ![]() 約450件 | ![]() 特化したサポート | ![]() |
このように、転職エージェントはそれぞれ求人数やサポート内容が異なります。
これだけ見ると、どれを選ぶべきか分かりにくいと思います。そこでここからは、上記のデータをもとに、タクシー会社への転職でおすすめのエージェントを見ていきましょう!
リクルートエージェント
リクルートエージェントでは、大手から地域特化型のタクシー会社まで幅広く求人を取り扱っています。求職者の希望に沿った転職先が見つかりやすいんです。
アドバイザーが経験豊富で、過去の転職実績を活かしたサポートに長けています。企業の内部事情にも詳しいので、ブラック企業とマッチする心配もほとんどありません。
タクシー会社へ転職したいけど、
- 自分だけで転職を進められる自信がない
- 条件とマッチする求人をスムーズに探したい
- 地方への転職も視野に入れている
という場合は、まずはリクルートエージェントに登録して面談で相談してみるのがおすすめです!
doda転職エージェント
doda転職エージェントでは、転職サイトと転職エージェントの両方が活用可能です。アドバイザー+スカウトメールにより、希望通りの求人を効率良く紹介してもらえます。
多くのイベントや転職フェアにより、転職活動の進め方など情報収集しやすいのもメリット。
面接官が見ているポイントなど内定獲得ノウハウを知りたいなら、登録しておいて損はありません。
タクQ
タクQはタクシー業界に特化した転職絵エージェントです。優良なタクシー会社のみ厳選して紹介+転職後も業界を熟知したアドバイザーが稼げるようにサポートしてくれます。
大手の転職エージェントと併用して利用することで、求人を比較・検討できますよ!
タクシー会社への転職に関するQ&A
ここではタクシー会社への転職に関するQ&Aを紹介します。気になるところがあれば、チェックしてみてくださいね。
転職するなら大手or地域密着型のタクシー会社、どちらがおすすめ?
大手タクシー会社と地域密着型のタクシー会社、どちらにもメリットがあります。
- 大手:利用客の多くは名前が売れているタクシー会社へ電話をする。会社が信頼されているので、安定した給与が稼ぎやすい。
- 地域密着型:地域内での競合企業が少ない。広範囲を走り回るより馴染みのある道を走ることが多い。
安定して稼ぎたいなら大手、地方でお客さんとコミュニケーションを大切にしたい人は地域密着型がおすすめですね。
そのため、どちらが自分に向いているかを吟味して、タクシー会社を選択しましょう。
50代からタクシードライバーに転職できる?
タクシードライバーなら50代からの転職も可能です。事実、一般社団法人全国ハイヤー・タクシー連合会の調査によると、平均年齢は60.1歳でした。
タクシードライバーは全国的に平均年齢が高いんです。
- 最も平均年齢が低い都道府県:東京都(55.1歳)
- 最も平均年齢が高い都道府県:福井県(67.1歳)
平均勤続年数も9.8年のため、50代から還暦まで勤め上げられやすいんです。そのため、50代からのタクシードライバーへの転職は遅くありません。
タクシードライバーへの転職を成功させるためのノウハウまとめ
- タクシードライバーへの転職難易度は低い
- タクシー会社の待遇はピンキリなので、口コミサイトや体験入社で情報取集をする
- タクシードライバーへの転職なら転職エージェントの利用がおすすめ
タクシードライバーは慢性的な人手不足+需要があるので、転職自体は難しくありません。
ただですね。タクシー業界の働き方が合っていなかったり、タクシー会社の評判を調べないで転職したりすると、ミスマッチを起こすリスクがあるんです。
転職を検討する場合は、
- 大手から地域特化型まで幅広い求人から転職先を選びたい:リクルートエージェント
- 効率良く転職したい:doda転職エージェント
- タクシー業界に精通したアドバイザーからサポートを受けたい:タクQ
これらの転職エージェントを利用してみてください。
タクシー業界は高齢化しています。そのため、20〜40代だとより企業から重宝されやすいので、転職を検討している方は早めに行動しましょう。