源泉徴収票って?転職でホントに必要?もらい方や提出方法など全まとめ!

転職先で必ず提出を求められるものの一つに源泉徴収票があります。ところが、いざ転職先から提出を求められた際に、以下のような悩みや疑問を抱えて困っていませんか?

  • そもそも源泉徴収票って提出する必要があるの?
  • 源泉徴収票を紛失してしまった!いつ、どうやって貰えるんだっけ?
  • 源泉徴収票を提出したら前職の休業歴や副業をしたことがバレないかなぁ。

この記事は、そんな悩みを抱えているあなたのために、源泉徴収票の提出がそもそも必要なのかという点やうっかりなくしてしまった場合の対策などなど。

源泉徴収票にまつわることを全て解説します。

もし時間がないのであれば、見出しを読むだけでも簡単に結論を理解できるので、ぜひ読んでみてくださいね!

目次

源泉徴収票ってそもそも何?

この記事を読まれているあなたは源泉徴収票ってそもそも何?と感じているかもしれません。

そもそも源泉徴収票とは、給与や退職などの支払いをした企業が、あなたに支払った給与の金額や源泉徴収を行なった税金額を証明する書類のこと。

ですが、一口に源泉徴収票といっても、以下の3種類に分かれています。

源泉徴収票の種類
  • 給与所得の源泉徴収票
  • 退職所得の源泉徴収票
  • 公的年金等の源泉徴収票

このように源泉徴収票といっても3種類あります。ですが、転職をした場合に必要になるのは、給与所得の源泉徴収票のみです。

それぞれの源泉徴収票の意味については下の表の通りです。

源泉徴収票の種類 意味
給与所得の源泉徴収票
  • 毎年会社から発行される
  • 「1年間に支払われた給与やボーナスの金額」と「支払った所得税」が記載
  • アルバイト・パートにも発行される。
退職所得の源泉徴収票
  • 退職手当や退職一時金が支給された場合に発行される
  • 「会社が支払った退職金」と「天引きされた所得税額」が記載
公的年金等の源泉徴収票
  • 年金を支給された場合に発行される
  • 「昨年支払われた年金の合計金額」や「年金から源泉徴収された所得税と復興所得税」などが記載

給与所得の源泉徴収票には「毎年1月〜12月の1年間に会社から支払われた給与やボーナスの金額」と「支払った所得税」が記載されています。

ちなみに、給与所得の源泉徴収票が発行されるのは正社員だけではありません。アルバイトやパートとして働いていた場合にもきちんと発行されます。

転職したら基本的に転職先の企業に源泉徴収票を提出しなければならない!

転職をすると、転職先の人事から必ず「源泉徴収票を提出してください」と言われます。この時に初めて源泉徴収票が必要なことに気がつく場合もあるかもしれません。

そもそも、源泉徴収票はどんなケースでも必ず提出が必要な書類ではない点に注意してください。

では、なぜ、転職先はあなたに源泉徴収票の提出を求めるのか疑問に思いませんか?

源泉徴収票の提出が必要な理由は転職先があなたの年末調整をするために必要だから

源泉徴収票の提出が必要な理由は、転職先があなたの年末調整をするために必要だからです。

年末調整とは、会社があなたに毎月支払った給料から天引きされる源泉所得税と正しい所得税を計算すること。

もし、あなたが会社から多く税金を引かれていれば、年末調整をすることで還付金が返ってきます。

逆にあなたが既に支払った源泉徴収税よりも正確に計算した所得税が多ければ、その差額分が給料から引かれる仕組み。

そもそも、転職先の企業はあなたに代わって年末調整を行なってくれます。年末調整をするためには、あなたの1月〜12月の収入と所得税額がわからなければ手続きができません。

そして、人事担当者が今年に入って転職してきたあなたの年末調整をする時に必要な書類。それは、前職の源泉徴収票と転職先の源泉徴収票の2つなんです!

ただ、ここで一つ問題点があります。

転職先の人事担当者が源泉徴収票を求める理由

転職先の人事担当者はあなたが前職でもらっていた正確な収入や支払った所得税の金額がわからないため

そのため、転職先はあなたに対して前職の年収や支払った所得税が記載されている源泉徴収票の提出を求めるのです。

takeda
takeda
転職先はあなたに源泉徴収票を提出してもらえないと、年末調整ができずに困ってしまいます。

12月に転職先に入社すると、自分で確定申告をしなければならなくなるケースもある

12月に入社する場合は、転職先で年末調整をしたくてもできないケースがあります。

なぜなら12月は年末の繁忙期であり、前職や転職先の企業で年末調整の手続きが間に合わない可能性があるからです。

  • 12月に入社をしたが、転職先で年末調整の手続きができなかった
  • 12月に入社をしたが、前職の源泉徴収票を用意できなかった
  • 12月に前職を退職し、年内に転職できなかった
  • 12月に前職を退職し、年内に転職したが、12月31日までに退職してしまった

そもそも、年末調整は、原則12月に給与を受け取った企業で行わなければなりません。もし、あなたが12月に転職先に入社した場合は注意が必要です。なぜなら12月は年末の繁忙期。

多くの会社は毎年12月28日前後から正月休みに入るため、転職先の企業で年末調整の手続きができない可能性もあります。

また前職の源泉徴収票をもらおうとしても、前職の会社が繁忙期で手続きが遅くなり、年内中の年末調整に間に合わないこともあるかもしれません。

このようなケースでは、転職先での年末調整が不可能なため、自分で確定申告をする必要があります。

提出する必要があるのは、給与所得の源泉徴収票のみ

源泉徴収票には以下の3種類があると解説しました。

源泉徴収票の種類
  • 給与所得の源泉徴収票
  • 退職所得の源泉徴収票
  • 公的年金等の源泉徴収票

このうち、転職時に提出をしなければならないのは、給与所得の源泉徴収票のみ。なぜなら、転職先が年末調整をやるために知りたいのは、前職の給料や所得税だけだからです。

源泉徴収票は大切な書類ですので、紛失しないように保管しておいてください。

退職後にアルバイトをしていた場合は、アルバイト先の源泉徴収票も合算して提出する

前職からそのまま現在働いている企業に転職した場合は、前職の源泉徴収票のみの提出で大丈夫です。

しかし、前職を退職してから転職するまでの間に、生活費などのつなぎとしてアルバイトをしていた場合はどうなるのでしょうか?

この場合提出する源泉徴収票は、前職の源泉徴収票だけでなく、アルバイト先からもらった源泉徴収票も必要です。

また、日雇いのバイトをしていた場合でも、以下の条件に全て合致する場合は、源泉徴収票をもらってください。

日雇いのバイトをしていた場合に源泉徴収票が必要になる条件
  1. 日給が9,300円以上(交通費は含まない)
  2. 雇用主が事業者で労働契約を結んでいる
  3. 継続勤務2ヶ月以内
takeda
takeda
源泉徴収票は日雇いのバイトなら提出する必要がないわけではありません。

前職で副業をしていた場合、副業分の源泉徴収票を提出する義務はない

前職でアルバイトなどの副業をしていた場合は、源泉徴収票の提出は必要なのでしょうか?結論からいうと、副業分の源泉徴収票を提出する必要はありません。

源泉徴収票は、あくまでも義務ではなく任意で提出を求められるものだからです。わざわざ、会社に知られたくない副業分の源泉徴収を提出する必要はないので、安心してくださいね!

源泉徴収票を出さないと自分で確定申告しなければならなくなるので注意!

もし転職先に源泉徴収票を出さなかった場合、会社は年末調整の対応をしてくれません。そのため、自分で確定申告をすることになってしまいます。

逆に言えば、自分で確定申告をすれば転職先に源泉徴収票を提出しなくてもOKです。

では、もしも源泉徴収票を提出したくない場合は、どのように対応すれば良いのでしょうか?その場合の対処法について解説します。

源泉徴収票を提出したくない時は自分で確定申告をすれば提出しなくても良い

まず、源泉徴収票を提出したくない場合は、転職先には提出しなくても大丈夫です。ただし、自分で確定申告をしなければなりません。

確定申告をする時は、以下の書類を揃えたうえで、確定申告書に記入します。

  • 給与所得の源泉徴収票
  • 生命保険料控除証明書や医療費の領収書など

ただ、私は確定申告を自分でやったことがありますが、年末調整を会社でやってもらうよりも、とても面倒なのでおすすめはしません。

源泉徴収票を提出しても、前職の勤務先や年収以外はバレない

源泉徴収票を提出すると「勤務先にバレたくない不都合な情報がバレるのでは?」と懸念されるかもしれません。

安心してください!源泉徴収票に記載されている情報は前職の勤務先と年収・マイナンバーのみです。

転職先が源泉徴収票に記載されたマイナンバーをもとに、あなたの情報を探ることは不可能なので、過去の情報を知られることはありません。

源泉徴収票を提出しても副業や休職をしたことはバレない

また、源泉徴収票を提出しても、隠れて副業をしていたり、休職をしていたりという事実がバレることはないのでご安心を。

もし副業などをやっていたことが転職先にバレるとしたら、源泉徴収票ではなく、確定申告や知人などからのタレコミですね。

なお、アルバイトや副業で稼いだ収入を確定申告する時は必ず以下の2点に気をつけてください。

副業の収入を確定申告する時の注意点
  1. 税金の徴収方法を普通徴収にする
  2. 必ず4月末までに納付先の市町村に普通徴収されているか電話をする

大事なのは4月末までに納付先の市町村に普通徴収されているか電話をすること。というのも、近年各自治体は税金逃れに敏感だからです。

アルバイトなど2つの事業所から給与所得を得ている場合、あなたが税金の徴収方法を普通徴収で申告しても、自治体が勝手に特別徴収に変更して、会社にバレるケースもあります。

takeda
takeda
自治体に4月末までに電話をする理由は、自治体が発行する住民税が5月に届いて、会社にバレるのを防ぐため。

できれば、4月中旬までには確認しておくと安心ですね。

ただ前職に源泉徴収票をもらいにくい場合は、自分で確定申告もあり!

前職の源泉徴収票が欲しいけど、

  • 「前職がブラック企業だったからバックレてしまった」
  • 「前職の人事や上司と仲が悪かった」

このような場合は、前職の方に源泉徴収票をもらいにくいので、自分で確定申告をする方法が良いかもしれません。

ただ、会社の人事からは、なぜ提出しないのか怪しまれることがあります。きちんと説明できるように理由を考えておいたほうが良いかも知れませんね。

takeda
takeda

12月に転職をすれば、源泉徴収票の提出を転職先に怪しまれることなく断れる可能性があります。

なぜなら「転職先が年末調整の手続きをできない」「前職の源泉徴収票が間に合わない」など2つの可能性があるからです。

そもそも源泉徴収票はいつもらえるのか?

年末調整後に勤務先の企業からもらう源泉徴収票は、とても小さいです。

そのため、いざ転職した時に源泉徴収票の提出を求められたけど、どこにやったのか忘れた人もいるかもしれませんね。

そもそも源泉徴収票はいつもらえるのでしょうか?実は源泉徴収票をもらえるタイミングは2つしかありません。

  • 退職後1ヶ月以内
  • 毎年年末調整後

順番に解説しますね!

退職後1ヶ月以内にもらえる

退職をすると前職の企業は1ヶ月以内に源泉徴収票を発行します。なぜなら、企業は退職者に対して、1ヶ月以内に源泉徴収票を発行しなければならないという法律があるから。

所得税法第二百二十六条

 居住者に対し国内において第二十八条第一項(給与所得)に規定する給与等(第百八十四条(源泉徴収を要しない給与等の支払者)の規定によりその所得税を徴収して納付することを要しないものとされる給与等を除く。以下この章において「給与等」という。)の支払をする者は、財務省令で定めるところにより、その年において支払の確定した給与等について、その給与等の支払を受ける者の各人別に源泉徴収票二通を作成し、その年の翌年一月三十一日まで(年の中途において退職した居住者については、その退職の日以後一月以内)に、一通を税務署長に提出し、他の一通を給与等の支払を受ける者に交付しなければならない。ただし、財務省令で定めるところにより当該税務署長の承認を受けた場合は、この限りでない。

もし、退職後1ヶ月経っても自宅に届かない場合は、前職の会社に電話をして「源泉徴収票を発行してほしい」旨を伝えれば、源泉徴収票をもらえます。

毎年年末調整後にもらえる

源泉徴収票は正社員だけでなくアルバイトとして働いている場合も、毎年年末調整後に発行されます。そして、源泉徴収票が会社に届くのがだいたい1月頃

そのため、源泉徴収票を受け取った場合は、必ずなくさないように保管しておいてください。

会社が源泉徴収票を発行してくれない時の2つの対処法

源泉徴収票を紛失したので、会社に源泉徴収票の発行を何度もお願いしたけど、いっこうに発行してくれなくて困っていませんか?

このような場合は、会社が現在も存続している場合と既に倒産している場合であなたの対応は変わります。

会社が源泉徴収票を発行してくれない場合は、税務署に相談する

現在も存続している会社が源泉徴収票を発行してくれない場合は、税務署に相談するとまず間違いなく発行に応じてくれます。

まずは前職の給料明細書の写しを持って税務署に行き、源泉徴収票の不交付の届出書を提出してください。この手続きをすれば、税務署側から前職の会社に対して督促を行なってくれます。

なお、税務署から源泉徴収票の不交付の届け出書をもらうためには条件があります。

それは、源泉徴収票の不交付の届け出書に「会社と何回かやりとりをしても源泉徴収票をもらえない」旨を記入すること。

takeda
takeda
さすがに「会社とやりとりが嫌だから税務署さんで源泉徴収票の交付を頼んでくれませんか?」といったことはできません。

勤務先が倒産した場合は、発行してもらえない場合もある

勤務先が倒産した場合は、発行が可能な場合と不可能な場合があります。倒産先の会社が破産管財人を置いている場合は、破産管財人から源泉徴収票を受け取れます

破産管財人とは会社が倒産した際に、裁判所によって選ばれた弁護士や弁護士法人のこと。

なぜなら「破産管財人は退職者から源泉徴収を求められた場合、源泉徴収票の発行をしなければならない」と法律で決められているからです。

しかし、もし破産管財人がいない場合は、源泉徴収票がもらえません。このような場合は、転職先の会社に事情を説明すれば、給与明細の提出で承諾してもらえます。

takeda
takeda
ただし、破産管財人がいなければ、転職先で年末調整ができません。自分で確定申告をする必要がありますね。

転職先の会社への源泉徴収票の提出方法!

転職先の会社へ源泉徴収票を提出するための手順を解説します。源泉徴収票をなくして焦ってしまった方も、この手順を踏めば、スムーズに源泉徴収票の手続きが可能です。

いつ頃までに提出したらいいの?

転職先から源泉徴収票の提出を求められたら、転職後なるべく早い時期に提出してください。

もし、提出があまりにも遅ければ、転職先に時間を守れない人=仕事ができない人という悪いイメージを与えてしまい、今後の昇進や昇給に影響を与える可能性大です!

万が一、年末調整の手続き時期(11月〜12月)に提出できなければ、自分で確定申告をしなければなりません。

源泉徴収票が手元にある場合の提出方法

源泉徴収票が手元にある場合は、源泉徴収票を会社の人事部に提出するだけです。なお、源泉徴収票は以前までは原本のみしか提出できませんでした。

しかし、2019年以降、コピーでもOKな可能性があるので、転職先と相談してみてください。

源泉徴収票が手元にない場合の提出方法

源泉徴収票が手元にない場合は、以下の手順で提出をします。

源泉徴収票が手元にない場合の手順
  1. 転職先に、源泉徴収票をすぐに提出できない旨を伝える
  2. 前職の会社に電話を掛けて、源泉徴収票を再発行をしてもらう
  3. 自宅に源泉徴収票が届く
  4. 転職先に提出

まず、転職先の人事担当さんに「まだ前職の会社から源泉徴収票をもらっていないので、少し待ってください」と伝えてください。

この伝え方なら、紛失したことをストレートに伝える必要がありません

次に前職の会社に電話を掛け、人事もしくは経理担当者に「転職先で源泉徴収票の提出を求められたので、源泉徴収票の再発行をお願いします」と伝えます。

電話後、数日以内に自宅に源泉徴収票が届くはずです。後は、源泉徴収票を転職先に提出するだけです。

源泉徴収票をなくした場合は、再発行してもらえばOK!

源泉徴収票を紛失した場合は、再発行を行います。前職の会社に電話を掛け、年末調整の手続きを行っている部署(人事か経理担当者)につないでもらってください。

そして、源泉徴収票をなくしてしまったことを伝えれば、数日以内に自宅に送ってくれます。

このように源泉徴収票をなくしてしまった場合も電話1本で送ってもらえるので、わざわざ前職の会社まで行く必要はありません。

源泉徴収票を提出しなければ面倒な確定申告をする羽目になるので注意

源泉徴収票の提出は義務ではなく任意です。「過去の副業バレが怖い」「前職の会社と関わるのはゴメンだ」などの理由で提出をしたくなければ、断ることもできます。

ただ、源泉徴収票を提出しなければ、自分で確定申告をしなければなりません。

もし、どうしても断らなければならない特段の事情がないのであれば別です。しかし、転職先の人事担当者の印象を考えると、なるべく早めに源泉徴収票を提出することをおすすめします。