
- 高卒で転職ってできるんだろうか…?
- 転職できるとして、どんなことを意識すればいんだろう…
など、自分の最終学歴が高卒の場合、転職の際にこのような不安や疑問を抱えることはありませんか?
結論からお伝えすると、高卒でも転職自体は可能です。ただ、大卒と比較した場合に不利になる要素があることも事実です。
そのため、この記事では高卒と大卒による転職事情の違い、そして転職成功率を上げるコツを中心にまとめました!
ぜひチェックしてみてくださいね!
目次
【高卒の転職は難しい?】高卒と大卒における転職事情5つの違い
- 高卒の方が大卒より早く経験を積めるため、アピール次第で転職は可能!
- 高卒の方が大卒よりも3年以内の離職率が高く、信用が比較的低い
- 大卒以上の求人が多いため、そもそも高卒は応募できる求人が比較的少ない
- 学歴不問の場合でも応募者が増えて選考が厳しくなりやすい
- 初任給は大卒の方が高い傾向にある
高卒と大卒では、転職事情についていくつか違いがあります。それが上記の5つ。それぞれ詳しくお伝えしますね。
高卒の方が大卒より早く経験を積めるため、アピール次第で転職は可能!
まず高卒の場合は、大学に通う代わりに就職することがほとんど。ということは大卒よりも就労経験を早く積めることから、実績をあげてスキルを身につけていくこともできます。
そのため学歴よりも実績や経験、能力を重視する職場であれば転職できる可能性もあるということです。
つまり、高卒だからといって転職ができないということにはなりません。高卒だからこそアピールできる強みを持つことが重要なんですね。
高卒のほうが大卒よりも3年以内の離職率が高く、信用が比較的低い
厚生労働省による、新規学卒就職者の学歴別就職後3年以内離職率の推移のデータがあります。
このデータによると、たとえば平成26年における高卒者の3年以内の離職率は40.8%、大卒者は32.2%となっているんです。
つまり、高卒者のほうが3年以内に離職する可能性が高いことから「すぐに辞めてしまうのでは…?」と、信用されづらいという事情があります。
そのため、転職においては高卒の場合のほうが不利になる可能性はあるんですね。
大卒以上の求人が多いため、そもそも高卒は応募できる求人が比較的少ない
そもそも大卒以上が最低条件である求人も多く、高卒では応募できる求人が限られてしまうということもあります。
技術職のような業界で特殊なスキルを持っていれば話は別ですが、高卒の場合はどうしても選択肢が限定される可能性は高いんですね。
学歴不問の場合でも応募者が増えて選考が厳しくなりやすい
学歴不問の求人でも、実は注意したいポイントがあります。学歴不問ということは高卒はもちろん、大卒、専門学校卒、短大卒も含まれます。
そのため、応募者が増える可能性が高く、どちらにしても選考は厳しくなりやすいんです。
この場合も強みとなるスキルや経験があればいいのですが、そうでない場合は学歴で不利になる可能性はありますね。
初任給は大卒の方が高い傾向にある
実は初任給に関しても、高卒よりも大卒のほうが高い傾向にあるんです。
厚生労働省による令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況:1 学歴別にみた初任給というデータがあります。
ですがこれはあくまで初任給の話。経験を積み、キャリアアップしていくことで高収入につなげられる可能性はじゅうぶんにあり得ます。
初任給に惑わされず、今後の昇給率や自分の資産となるスキルを身につけられるかを考えることも重要なんですね!
ただ、ここまでお伝えしたことを振り返ると、どうしても高卒のほうが不利になっているようにも思えます。
そこで、高卒でも転職成功率を上げる方法を以下からお伝えしていきます。
高卒でも転職成功率を上げる4つのコツ
- 常にアンテナを張り、高卒可の求人をチェック!
- 高卒でも転職に有利になる資格を取る
- 高卒でどうしても転職が厳しい場合は正社員以外の選択肢を持つ
- 高卒の転職をサポートしてくれる転職エージェントを利用する
高卒でも転職成功率を上げるコツは上記の4つです。それぞれ詳しくお伝えしていきますね。
常にアンテナを張り、高卒可の求人をチェック!
まずはなんといっても欠かせないのがこまめな求人のチェックです。前述したように、学歴不問の求人は、大卒以上の求人と比較すると少ない傾向があります。
また、学歴不問の求人は対象者が多く、応募者が多くなる可能性もありますね。
そのため、インターネットや求人誌、転職エージェントを利用するなど常にアンテナを張っておくことが必要なんですね。
高卒でも転職に有利になる資格を取る
高卒でも転職に有利になるような資格を取るのもおすすめです。高卒であれば大卒の場合よりも早くから就労経験を積んでいる可能性が高いです。
経験値にくわえ、資格を組み合わせることで転職成功率が上がりやすくなるんですね。
高卒の転職においておすすめな資格としては、あくまで一例ですが以下のようなものがあります。
- 運転免許
- 簿記検定
- 宅地建物取引士
- 調理師
- 介護福祉士
資格を取得すれば転職先の幅が広がる可能性もでてきます。さらに一生ものの武器にもなりますね。そのため、興味があるものは挑戦してみてはいかがでしょう。
高卒でどうしても転職が厳しい場合は正社員以外の選択肢を持つ
高卒であることが原因で、スムーズに転職活動が進められないということもあるのではないでしょうか。
そのような場合は、正社員以外の選択肢を持つことも視野に入れておくのがおすすめです。
「正社員のほうが安定しやすいし派遣やアルバイトはいやだ」と思うかもしれません。ですが、まず経験を積んでから正社員にチャレンジするという方法もあります。
経験を積むことで派遣から正社員に昇格する可能性もあります。また、経験を活かして転職先の幅が広がることもありますね。
高卒の転職をサポートしてくれる転職エージェントを利用する
高卒の転職をサポートしてくれる転職エージェントを利用するのもおすすめですね。
まずは前述したように、積極的に求人情報を集める必要があります。ですが自分一人では集められる情報には限界があります。
経験や交渉次第では高待遇を期待できる可能性もありますね!
どんな転職エージェントがいいかについては、後述する「【20代必見!】高卒の転職を支えてくれるおすすめの転職エージェント3選」でお伝えしています。
30代以降でおすすめな転職エージェントについてもお伝えしているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
【高収入も期待!】高卒でも転職しやすい5つの業種・業界
- スキルと実力で道が開けるIT業界
- 成果報酬なら高収入も期待できる営業職
- 資格があれば収入もアップできる建設業界
- 人柄重視のサービス業
- 30代以降でも挑戦しやすい交通・運輸業
ここからは、高卒でも転職しやすい業種や業界をお伝えします。スキルが必要なものもありますが、実力次第では高待遇も期待できます。
ぜひチェックしてみてくださいね!
スキルと実力で道が開けるIT業界
IT業界の場合、スキルや実力、実績を重視する企業もあるため、高卒でも転職できる可能性があります。
いきなり大手企業への転職は難しいですが、実績を積み上げればどんどんキャリアアップしていくこともできます。
成果報酬型なら高収入も期待できる営業職
営業職は、コミュニケーション力や人柄を重視している企業もあります。そのため、高卒でも転職できる可能性があるんです。
また、成果報酬型の企業であれば、営業で好成績をだすことで高収入も期待できます。
資格があれば収入もアップできる不動産業界
宅地建物取引士のような資格を取ることで、不動産業界に転職できる可能性もあります。
宅地建物取引士というのは、たとえば賃貸の契約時にお客様に重要事項を説明するのが業務の一つ。
自分自身の生活にとってもプラスになる資格なので、不動産業界に転職したい場合はぜひ挑戦してみるのがおすすめです。
人柄重視のサービス業
販売職や飲食店など、サービス業もまた高卒でも転職できる可能性が高いです。接客が業務の中心となることもあり、学歴よりも人柄が重視されることが多いからですね。
人との触れ合うことが好きな場合は取り組んでみるのがおすすめです。
30代以降でも挑戦しやすい交通・運輸業
タクシーやバス、トラックの運転手などの交通・運輸業も、高卒で転職できる可能性がじゅうぶんにあります。
特殊な資格が必要になる場合もありますが、反対に資格さえあれば学歴問わず受け入れてもらえる可能性も高い業界です。
興味があれば挑戦してみるのがおすすめです♪
【20代必見!】高卒の転職を支えてくれるおすすめの転職エージェント3選
- ハタラクティブ
- マイナビジョブ20’s
- ウズキャリ
高卒であれば、積極的に求人情報を集めるのが重要です。そのためには転職エージェントの利用は非常におすすめ。
そのため、まずは20代を中心に高卒の転職をサポートしてくれる転職エージェントをお伝えしますね。
ハタラクティブ
ハタラクティブは、20代のフリーターや大卒者の転職に強い転職エージェントです。ですが高卒のでも可能な求人も取り扱っています。
さらに転職希望者一人ひとりにアドバイザーがついてサポートしてくれるため、転職活動に慣れていなくても利用しやすいんですね。
20代かつ自分の学歴に不安があり、転職に悩んでいる場合は一度登録して相談してみるのがおすすめです!
マイナビジョブ20’s
マイナビジョブ20’sは、20代に特化した転職エージェントです。とはいえ、未経験でも可能な求人もあり、20代なら高卒でも利用可能です。
転職業界大手のマイナビグループが運営していることもあり、安定感のある手厚いサポートも期待できます。
ウズキャリ
ウズキャリは、既卒や第二新卒を主に対象とした転職エージェントですが高卒でも利用可能です。
丁寧なサポートが好評でもあり、カウンセリングにしっかり時間をかけるのが特徴的です。
自分の学歴や経歴でどんなところに転職できるのか、まずはしっかり相談したいという場合は一度登録してみてはいかがでしょう。
30代以降で高卒の転職におすすめな転職エージェント2選
- doda
- リクルートエージェント
次に、高卒かつ30代以降の転職でおすすめな転職エージェントを2つ、お伝えしていきますね。
doda
dodaは転職エージェントの中でもトップクラスの求人数を誇っています。そしてサポートも手厚く、安心感の高い転職エージェントでもあります。
全体的な求人数の多さから、学歴不問の求人を見つけられる可能性もあります。また、30代以降であれば、20代で培ったスキルや実績もアピールポイントになります。
多くの求人から自分に合う転職先を見極めたいという場合は、ぜひ登録してみてくださいね。
リクルートエージェント
リクルートエージェントもまた転職業界大手であり、求人数も非常に豊富です。
取り扱う職種や業種の幅も広く、学歴問わず自分の強みを活かしやすい転職先が見つかる可能性があります。
20代で培った経験を活かし、キャリアアップやスキルアップしたい場合でも、一度登録してみるのがおすすめです。
高卒の転職に関するQ&A
高卒の転職におけるQ&Aをまとめました。気になるところがあればぜひチェックしてみてくださいね!
高卒でも公務員に転職できる?
高卒でも公務員試験を受け、合格すれば公務員として転職することは可能です。ただ、職種は限定される可能性は高いです。
また「高校卒業から2年以内」のように年齢制限が設けられていることもあります。
高卒でも大手企業には転職できる?
高卒でも転職できる可能性はあります。ただ、どうしても学歴を重視する企業はありますし、誰でもできるわけではありません。
そのため、まずは経験を積み、アピールできる強みを身につけるのが最優先といえますね。
高卒の場合、男女で転職成功率は変わる?
性別自体が転職の成功率に大きな影響を与えることはあまりありません。
ただ、職種によっては母体保護や結婚、妊娠の関係から「より長く働けるひとがいい」という理由で男性が優先される可能性はあります。
そのため、学歴というよりも業種選びや求めている人材を把握することが重要ですね。
高卒での転職なら東京に出たほうが有利?
もちろん職種にもよりますが、東京のほうが企業数が多いことから転職も有利になる可能性はあります。
自分が転職したい職種の求人数が東京と地方でどう違うか、条件や待遇がどう違うのかなど細かくチェックするのが重要ですね。
高卒でも転職は可能!強みをアピールして理想の転職を実現しよう!
- 高卒は3年以内の離職率が大卒よりも高く、信用を得づらいことがある
- 初任給も高卒の場合は大卒と比べて低い可能性が高い
- 高卒は大卒よりも早く就労経験が積めるのがメリット!
- 早くから実績も積めるため、業界によっては転職で有利になる可能性アリ!
- 転職エージェントを利用して常に求人をチェック!
ここまでお伝えした内容をまとめると、やはり高卒であることが大卒と比べて転職で不利になることはあります。
ですが、早く実績を積み上げられることもあり、スキルを身につければそれが大きな強みになることもあります。
重要なのは、ただ何となく転職先を決めるのではなく、キャリアを積み上げられる職種や業種を選ぶということ。
そして実績をアピールし、企業にとって利益をもたらす人材だと認識されれば、学歴問わず採用してくれる可能性は高まります。