
「転職で年収をアップさせたい!」と思う一方で、
- 転職で年収が上がる人・下がる人ってどんな人?
- 転職で年収を上げるためのコツはあるの?
- 自分の年収は適正なのか?
と悩んでいませんか?
ここでは転職活動経験者の私の経験から、以下についてお伝えします!
- 転職で年収アップの交渉が成功しやすい人の特徴
- 年齢別の年収アップの基準
- 転職で年収を上げるためのコツ4選!
- 年収アップを前提で転職する際の3つの注意点!
- 転職と年収に関するQ&A
目次
あなたはどう?転職で年収アップの交渉が成功しやすいのはこんな人!
- 市場価値の高いスキルを持っている人
- 前職のキャリアを転職先でも活かせる人
- 人材不足の業界や職種に転職した人
転職活動では年収アップの交渉をするチャンスがあります。
年収アップは交渉の腕次第だと思われがちですが、交渉が上手くいくかどうかは企業選びの時点で決まっているんです。
そこで、年収の上がる転職をするためにも、まずは年収アップの交渉が成功しやすい人がどんな人をみていきましょう!
市場価値の高いスキルを持っている人
希少性の高いスキルがあると、市場価値は高くなります。希少性のあるスキルを持った人材は代わりがないため、高年収でも企業側は採用したいものです。
ニーズのあるスキル・経験をかけ合わせると、より評価されやすいですね。
- プログラミングスキルを持つWebデザイナー
- BtoBとBtoC両方の経験を持つ営業職
- マネジメントスキルのあるエンジニア
以上のような市場に少ないスキルを持っている人なら転職先は引く手数多。年収を上げるためには、市場価値の高いスキルを身につけることをおすすめします!
前職のキャリアを転職先でも活かせる人
同業他社から転職者は前職の経験・スキルを発揮しやすいです。会社の業績に貢献できる即戦力なので、企業側は高年収でも雇いたいんです。
ただですね。同じ業界からの転職じゃなくても、既存のスキルが活かせる業界への転職なら年収アップが期待できます!
例えば、営業職のスキルは汎用性の高く、業界が変わっても評価を得やすいです。商品やサービスが変わっても、前職で培った営業スキルを活かして顧客を獲得できます。
前職のキャリアを転職先でも活かせれば、年収アップの交渉は難しくありません。
人材不足の業界や職種に転職した人
なぜ、人手不足で年収アップ?ということなんですが、企業側が人材を引き止めるためですね。2020年現在では、ITエンジニアが代表例に挙げられます!
経済産業省による2019年の調査によると、2030年にIT人材の不足数は約16万人〜約79万人にのぼると推測されています。
(参照:2019年ーIT人材需要に関する調査ー調査報告書-経済産業省)
さらにITエンジニアには専門的な知識やスキルが必要です!専門性のある知識やスキルは一朝一夕で身につくものではありませんよね?
簡単に参入できないことも人材不足の要因の一つです。年収を上げたい方は人手不足の業界や職種に転職することをおすすめします!
年齢によって転職で年収が上がるか下がるかの基準は異なる
「同年代の平均給与がこのくらいだから」という理由は年収を上げる根拠にはなりません。
企業側は、転職者個人の能力や自社への貢献度を予測して年収を決定します。そのため、企業へ貢献する可能性の低い人の年収アップに応じてくれないことが多いです···。
では、自分の年齢で求められている能力が何か気になりますよね!
そこで、自分に企業が求めている能力があるかを知るために、年齢によって転職で年収が上がる基準をお伝えします。
30代の転職で年収が上がるか下がるかの基準は管理能力+際立った経験があるか
20代や30代前半では、小規模なプロジェクトのリーダーでも十分評価されるマネジメントスキルです。管理職の仕事を若手のうちにこなしている人は少ないためです。
企業側としては、今後40代でマネジメント業務をこなせる優秀な社員を確保しておくことが目的ですね。
マネジメントスキルの他には、際立った経験も評価されやすいです。
- 海外勤務経験
- 新規事業の立ち上げ経験
- 社内賞を受賞する
今は20代で実績が全くない人もいますよね?30代で年収アップを目指すなら、今は実績につながる種まきが必要です。
日々の業務に主体的に取り組み、新規事業の企画を出していきましょう!
40代の転職で年収が上がるか下がるかの基準は管理能力+前職と業務内容が類似してるか
40代の転職は20代や30代と比較して、簡単ではありません。近年は40代の採用も増えていますが、競争率はかなり高いです···。
40代にはマネージャーとして複数人を業務管理した経験が求められます。部下と良い関係を築いていたことに自信を持っている人もいますよね?
管理職は転職先でも部下がいる状態でスタートします。「この人はうちの部下と上手くやっていけるか?」という視点から評価されやすいです。
また、30代までは異業種への転職も可能です。しかし、40代では即戦力の管理職としての役割が期待されます。
異業種では前職のキャリアを活かしにくいです。そのため、今までの業界・業種で経験してきたものを転職先で発揮するのがベストですね。
50代の転職で年収が上がるか下がるかの基準は役員待遇かどうか
50代の場合は役員待遇であれば、年収は上がります。しかし、それ以外の待遇の場合は在職した方が恩恵を受けやすいです。
同じ会社に勤め続けていれば、50〜54歳までが一番おいしい期間だからです。厚生年金の積立額が大きくなり、給与・賞与も過去最高になります。
しかし、早期退職やリストラで転職を余儀なくされることもありますよね···。
そこで役員待遇の求人を探すことをおすすめします!中小企業でも役員なら年収1,000万円以上出してくれる企業もあります。
50歳の転職で年収アップを目指すのであれば、企業規模ではなく役職を重視した方が良いですよ!
転職で年収を上げるためのコツ4選!
- 会社の経営状況を確認しておく
- 実績評価型の会社を選択して、結果を出す
- 自分の経験やスキルが会社の業績アップにつながることをアピールする
- 転職エージェントのキャリアアドバイザーに年収アップを交渉してもらう
年収アップを目指すなら適切な企業選びに加えて、自分を高年収で採用メリットを会社に説明できなければなりません。
そこで年収を上げるためのコツをお伝えしていきますね。
会社の経営状況を確認しておく
入社する会社を選ぶ際は給与だけではなく、会社の経営状況の確認も忘れてはいけません。年収の大きな割合を占める賞与は、経営状況の影響を受けやすいためです。
最低でも以下の3つは入社する前に確認しておきましょう!
- 現在の業績
- 事業の成長性
- 社員への利益の還元方法
現在の業績が良い会社は賞与額が高いです。しかし、業績が悪化して一年目しか年収が上がらなかったという場合もあります。
今後も高い年収を維持し続けたいなら、会社の経営状況の確認は必須ですね!
実績評価型の会社を選択して、結果を出す
年功序列型の会社から実績評価型の会社へ転職すると、年収アップしやすいです。ノルマを達成によるインセンティブで、収入が上乗せされるためです。
例えば、若手管理職のいる会社は年齢や経験にこだわらない実力主義の傾向があります。実力や結果が重視されやすく、結果次第では同世代より昇給や昇進が早まります。
一方、年功序列型の会社は勤続年数に応じて年収がアップします。年功序列の会社では、中途入社した社歴が短い人の昇給スピードは緩やかです。
そのため、年収アップを狙うなら、実績評価型の会社に入社することをおすすめします!
自分の経験やスキルが会社の業績アップにつながることをアピールする
あなたを自社にどんなメリットもたらすのかアピールしましょう!年収アップを望んでも、企業側が提示された額で採用したいと思わないと契約は成立しません。
自分の経験・スキルで企業にどう貢献できるのかを面接官に納得してもらう必要があります。
実績もスキルもないな···。って特に若手の人は思うんですが、実績がなくても転職後の貢献度をアピールすることはできます!
- 現在進行中の好調なプロジェクトのリーダーしている
- 今月の営業成績が好調(部署でも上位など)
以上のような今は実績になっていないことをアピールしてみましょう。採用担当者は昔の実績より今の実力を知りたいので、評価されやすいです。
転職エージェントのキャリアアドバイザーに年収アップを交渉してもらう
条件面の交渉は専属のキャリアドバイザーに任せた方が良いですね。キャリアアドバイザーは交渉ノウハウのあるプロだからです。
面談を行った上で正直な額を相談し、転職者に代わって企業に交渉してくれます。
「この方のスキルや実績から考えて、このくらいは打倒な範囲だと思います。」と第三者の視点から意見を言ってもらえるのは大きなメリットです。
他人の年収アップに本気になってくれるか?と疑問を持つ方もいますよね。それには転職エージェントのビジネスモデルが成果報酬型であることが関係してきます。
転職成功者の年収の約3割が報酬として、エージェントへ入る仕組みになっている!
つまり、エージェントも転職者の年収が高い方が利益になります。キャリアアドバイザーにもメリットがあるので、年収アップの交渉には積極的ですよ!
年収アップを前提で転職する際の3つの注意点!
- 年収と合わせて、福利厚生や手当の手厚さも重視する
- 未経験の業界・業種に転職するなら年収ダウンも覚悟する
- 提示された年収より交渉で大幅アップを望まない
確かに年収は生活の質に直結するので、重要なことですよね。しかし、目の前の年収ばかり気にしていると、入社後に後悔するかもしれません。
転職で年収アップを前提とするなら、確認しておくべき点が3つあります。
年収と合わせて、福利厚生や手当の手厚さも重視する
前職と基本給が同じでも福利厚生や手当が充実した会社なら、実質収入アップです。福利厚生や手当は給与とは別に支給されるお金だからです。
- 家賃補助
- 住宅手当
- 地域手当
例えば、家賃補助4万円+地域手当1万円の場合、年収60万円もアップと同等の価値があります。手当は基本給には含まれませんが、確認しておくべきポイントですね!
また、残業代が全額支給orみなし残業制度で大きく年収が変わってきます。
賃金にあらかじめ一定時間分の残業代を含んで支払われる制度。
基本給の高い会社には「みなし残業代20時間を含む」と表記されている場合が多いです。
この場合は残業時間が21時間以上の場合、1時間分の残業代が発生します。20時間や19時間の場合、残業代は発生しません。
残業代全額支給の会社と比べて、収入に大きな差が生まれてしまいます。
未経験の業界・業種に転職するなら年収ダウンも覚悟する
異業種への転職の場合、年収アップは望みにくいですね···。新しいスキルや知識を身につける必要があり、業績に貢献できる戦力になるまで時間がかかるためです。
企業は中途採用には即戦力として活躍を求めています。しかし、未経験者の採用した場合は他の社員の時間を使って、新しい知識やスキルを教えていきます。
そのため、異業種からの転職者は育成コストがかかるので、年収は下がるかもしれません。
提示された年収より交渉で大幅アップを望まない
自分の提示された金額が妥当なのか判断する方法は、企業の平均年収を見ておくことです。優秀な人材でも企業の平均年収や採用コストより上の金額は出しにくいです。
提示された年収を企業側が高く設定していたとします。そこで、さらに高い年収を希望してしまうと、自分の経歴を過信していると思われてしまいます。
大幅な年収アップの交渉をすると入社後の印象が悪くなる場合があるので、働きやすい居場所を作るためにも企業の平均年収を見ておきましょう!
「納得できる転職先か」を見極めるチェックシート
内定を獲得したものの「この会社でいいのかな···。」漠然とした不安を抱えていませんか?基準を知らないと、待遇の良い転職先かなんて分かりません。
そこで「納得できる転職先か」を見極めるチェックシートを紹介します。
業界の相場より年収は高いか
業界でも大手と中小企業では大きな年収の差があります。そこで、一番正確なのは同業他社と年収を比較することです。
比較対象は取り扱うサービスや商材が類似していて、従業員規模も近い会社がベストです。同業他社をリストアップして、最低限以下の4項目は確認しておきましょう!
- 年収
- 事業の将来性
- 福利厚生や手当
- 社風
社風の調べ方とは?という人もいますよね!
社風は会社口コミ評判サイトの「Lighthouse」で調べたり、キャリアアドバイザーに聞いてみたりすることをおすすめします。
固定費用を計算してみて、前職よりも生活が楽になるか
生活費用が高くなってしまうと、年収が上がっても生活自体は楽にならないですよね。そこで入社する前に例のように、固定生活費用を予想で出しておきましょう!
名目 | 費用 |
---|---|
家賃(東京都の家賃相場) | 約88,000円 |
食費 | 約30,000円 |
光熱費 | 約10,000円 |
通信費 | 約10,000円 |
娯楽費 | 約30,000円 |
その他(生活必需品など) | 約5,000円 |
合計 | 約173,000円 |
(参照:ハウスコム)
一人暮らしだとしても最低限この程度のお金が必要です。生活の固定費用を知っていれば、どのコストを削るべきかが簡単に分かります!
車検や結婚式のご祝儀などイレギュラーにも対応するためには、どの程度の年収が必要なのかを確認してみてくださいね。
入社後の年収のアップ率はどうか
転職エージェントのキャリアアドバイザーに聞いてみるのがおすすめです。企業側だと回答をぼかされてしまうためです。
求人票に書いてある年齢別の年収のモデルケースはあまり参考にならないことが多いです。企業の印象を良くするため、優秀な社員の例を挙げていることもあります。
面接で質問した場合も同様ですね···。ぶっちゃけた話をしてくれる面接官はほとんどいません。
転職エージェントは紹介企業の内部事情に詳しいことが多いです。そのため、キャリアアドバイザーに情報開示を頼んでみましょう!
年収以外に入社の決め手があるか
働き方に入社の決めてがあると、モチベーションが上がりやすいです。できれば、前職の悪い面を改善してくれる会社が良いですね。
- ベンチャー企業:大きな裁量権を握りたいから。
- 大企業:安定して長く勤めながらスキルを高めたいから。
- 公務員:残業代全額支給が出るから。
前職で不満があった点を解消してくれる会社を選びましょう!その方が意義のある転職になりやすいですよ。
転職と年収に関するQ&A
中途採用は年収の交渉を前提に行われています。自分の年収について疑問点や年収の交渉のタイミングなど分からないことが多いですよね。
そこで転職と年収についての良くある質問をまとめたので、お伝えしていきます!
「現在の年収は?」と聞かれたらどう計算すればいい?
年収は税金や保険料が差し引かれる前の年間の総支給額です。手取りではなく、残業代を含んだ額ですね。
すぐに計算できない!という方は、源泉徴収票に記載されている金額を確認してみてください。源泉徴収票の年収額を言えば、基本的には間違うことはありません。
面接や履歴書で嘘の年収を伝えるのはあり?
年収アップを目的に嘘の年収を伝えることはおすすめしません。嘘がバレた場合、解雇の可能性やあなたの信用ダウンにつながるためです。
確かに嘘を伝えても、バレることは少ないです。しかし、源泉徴収票を提出する必要がある場合は確実にバレます。
面接は自社の業績に貢献できる能力のある人を探す機会です。ただですね。それと同時に採用担当者は信用できる仕事仲間を見つけたいと考えています。
お金欲しさに嘘をつく人と仕事をしたい人はあまりいないですよね?そのため、年収アップを目的に嘘の年収を伝えることはやめておきましょう!
内定後の年収アップ交渉はあり?
内定後に年収アップの交渉するのはナイスタイミングです!
具体的には、内定通知から承諾まで期間に金額の交渉に入るのがベストですね。
選考中は企業主体で進んでいきますが、内定獲得後は転職者が有利の状態です。内定後に年収アップの交渉した方が選考落ちのリスクを下げることもできます。
転職で年収をアップするノウハウまとめ
- 会社の経営状況を確認しておく
- 実績評価型の会社を選択して、結果を出す
- 自分の経験やスキルが会社の業績アップにつながることをアピールする
- 転職エージェントのキャリアアドバイザーに年収アップを交渉してもらう
転職で年収を上がるかどうかは、企業選び次第と言っても大げさではありません。自分のスキル・経験を活かせる企業を選ぶことで年収アップの評価につながります。
上記の4つのコツを試しつつ、自分を評価してくれる会社を見つけ出し、転職で年収アップを目指しましょう!