
転職エージェントとの面談を終えるといよいよ本格的な転職活動が始まりますが、面談に行く前にこのような疑問がでてくるかもしれません。
- 事前に必要なもってあるのかな?
- 当日の内容や注意しておくポイントってあるのかな?
そこでこのページでは転職エージェントとの面談を安心して進められるように、服装や内容、コツなどをまとめています。
この記事を読めば面談の疑問が解消され、スッキリした状態で面談に行けると思うので、ぜひ参考にしてみてください!
目次
転職エージェントの面談は私服?スーツ?服装と持ち物について
まずは、転職エージェントの面談の服装や持ち物についてまとめます。
転職エージェントとの面談の服装はオフィスカジュアルがベスト
- 男性の場合:私服でもOKだけどカジュアルすぎはNG
- 女性の場合:オフィスカジュアルがベスト
転職エージェントの面談は、面接とは違い、基本は私服で良いですが、カジュアルすぎる服装はマナーとして控えましょう。
というのも、社会人としての常識やマナーがちゃんとしている人でないと、エージェントも企業に紹介をしにくくなってしまうためです。
このため、ジーンズにTシャツ、スニーカーのようなカジュアルな服装は避けます。
下記の画像のように、男性の場合はスラックスと襟付きのシャツなどで、女性の場合は、オフィスカジュアルがベストです。
転職エージェントとの面談で必要な持ち物
- 履歴書
- 職務経歴書
- ポートフォリオ(IT・Web系の場合)
- 筆記用具
- メモ帳
転職エージェントとの面談で必要な持ち物については、エージェントから事前に指定がある場合には指定された物を持参します。
しかし、もし持ち物について何も言われない場合は、上記を参考にしてみてください。
なお、エージェントによっては、履歴書や職務経歴書、ポートフォリオは面談前にデータで送付するだけで良い場合もあります。
とはいえ、自己紹介などで職歴を話す場合もあるので、念のため持っていくと説明しやすいかもしれません。
また、筆記用具も貸してもらえる場合もありますが、メモを取る時などに必要なので持参しておくと便利です。
転職エージェントの面談の所要時間と流れ
- これからの流れについての説明
- これまでの経歴を話す
- これからのキャリアプランや条件を話す
- 転職先候補の紹介(状況による)
転職エージェントの面談の所要時間は、大体1時間から状況によっては2時間近くかかる場合もあります。
流れについての詳細を下記にて一つずつご紹介しますね。
これからの流れについての説明
最初に転職エージェントについての説明があり、当日の流れや今後の動き方などを説明してもらえます。
初めてエージェントに登録する場合には、登録後の動き方などもわからなくて不安かもしれません。
しかし、そういう不安も取り除けるので、もし説明が不足していたり不安が残る場合には遠慮なく質問するのが良いです。
これまでの経歴を話す
履歴書と職務経歴書をもとに、自己紹介とこれまでの経歴を話します。
ほとんどの転職エージェントが、企業に紹介する際に紹介状を作成しますが、もとのデータとなるのはこの時に話した内容や職務経歴書です。
そのため「どういう実績を出したか」という点をアピールしながら話すと、魅力的な紹介状を作ってもらいやすくなるかもしれません。
なお、退職理由についても聞かれることがあると思うので、スムーズに説明できるように準備しておくのがおすすめです。
これからのキャリアプランや条件を話す
経歴を話した上で、これからのキャリアプランや転職に際して叶えたい条件の希望を伝えます。
しかしながら、このあたりが不明確だと、エージェントも紹介をしにくくなってしまう場合があります。
そのため、事前にこれからのキャリアプランや希望条件は事前に考えておくとスムーズです。
なお、事前に考えていても、緊張して忘れてしまうかもしれないので、ノートなどにまとめておくのをおすすめします。
そして、そのノートやメモ帳を見ながら相談すると、エージェントも紹介する企業をイメージしやすいです。
転職先候補の紹介(状況による)
- 事前に送っているデータをもとに既にピックアップしてくれているパターン
- ここまでの流れで話した内容をもとに探してきてくれるパターン
- 転職先候補の紹介は後日改めてとなるパターン
転職先候補の紹介については、上記のようにエージェントによって対応が異なります。
また、エージェントによってはその場ですぐに何社かエントリーできるケースもあるので、その場合には転職活動がスムーズです。
なお、もし希望条件に合う案件がない場合には「こういう条件が良い」というのを改めて伝えます。
転職エージェントの面談に行く前に準備しておく5つのこと
- 履歴書、職務経歴書を更新する
- 自己分析をする
- キャリアの棚卸をする
- キャリアプラン、希望条件を明確にする
- 不安なことや聞きたいことをリストアップしておく
転職エージェントの面談に行く前に準備しておく5つのことについて、ひとつずつ詳しく説明しますね。
履歴書、職務経歴書を更新する
エントリー前に履歴書、職務経歴書が最新の状態になっているか確認して、転職経験がある場合には、直近の職歴を追加します。
なお、写真については、エージェントだからといってスナップ写真で良いわけではなく、企業に提出する写真を使うのがマナーです。
また、初めての転職の場合には、職務経歴書の書き方がわからず「これで良いのかな?」と不安になるかもしれません。
その場合には、登録するエージェントの公式HPに履歴書や職務経歴書のフォーマットがあるので、ダウンロードして作成すると便利です。
自己分析をする
転職の面接の際に「あなたの長所や短所(強みや弱み)はどこですか?」と聞かれることがほとんどです。
そのため、事前に自分の強みや弱みを洗い出しておき、転職を希望する職種で自分の強みのどんな部分を生かせるか考えておく必要があります。
また、エージェントとの面談前に自己分析をしておくことで、エージェントも強みに合う企業を紹介しやすくなるのでスムーズです。
キャリアの棚卸をする
転職エージェントとの面談で、これまでのキャリアについて経歴を話す必要があります。
しかし、ただ経歴を話すだけでは、エージェントも紹介できる企業のイメージがわかずに紹介が少なくなってしまうかもしれません。
そのため「どういう仕事のすすめ方をしているのか」「どのような実績を残せたのか」をしっかり洗い出しておく必要があります。
もし数字としての実績がある場合には、その点も説明できるようにしておくと、面談はもちろん企業の面接時にもアピールしやすいです。
キャリアプラン、希望条件を明確にする
キャリアプランや希望条件が明確になっていないと、エージェントもどのような企業を紹介したら良いか迷ってしまいます。
そのため、年収をあげたいのか、やりがいを重視した転職をしたいのか、福利厚生が充実している企業が良いかなどを明確にしてみてください。
そして、希望条件をエージェントとの面談の際に伝えると、エージェントが企業の提案をしやすくなります。
それによりサポートの精度があがり、自分自身も「希望の案件を紹介されない」とならずに済むのでお互いにとってメリットです。
不安なことや聞きたいことをリストアップしておく
初めての転職や初めてのエージェント利用だとこれからどういう流れで進んで行くのかなど不安があるかもしれません。
そのため、事前に気になることがあればリストアップしておくとエージェントの面談の際に質問できるのでまとめておくのが良いです。
この後はどういう流れになるかなど、もし最初の段階で説明がなければ質問しておくと安心して進めやすくなります。
転職エージェントが面談をする目的
「そもそもなぜ転職エージェントとの面談が必要なの?」と思うかもしれません。
転職エージェントが面談をする目的は、転職希望者と企業にとってミスマッチをふせぎ転職の成功率をあげるためでもあります。
転職エージェントは、案件の紹介から面接の日程調整、条件交渉、入社までのサポートなど転職活動の全てをサポートしてくれます。
一方で、エージェントは企業から採用の一部を委託されている立ち位置でもあるため、どんな人かわからない人は企業に紹介できません。
そのため、履歴書や職務経歴書に書かれていない、人柄や話し方、詳しい実績やビジョンを面談で確認しています。
それに、転職の方向性を見極めることで「この人にはこの企業が合いそうだな」と案件を紹介しやすくもなるので面談は必要不可欠です。
転職エージェントとの面談でのNG行動5選
- 無断で遅刻やキャンセルをする
- 最初から転職をする気がない態度で臨む
- フランクに話しすぎる
- ネガティブなことばかり口にする
- 経歴やスキルを盛りすぎる
転職エージェントとの面談でのNG行動について、ひとつずつ解説していきたいと思います。
無断で遅刻やキャンセルをする
面談当日にどうしても体調が優れなかったり、面談の時間に間に合わなかったりする場合には、事前に連絡しましょう。
エージェントの面談は時間単位で予約が入っているので、面談時間が短くなったり、時間によっては当日の面談が難しかったりします。
とはいえ、仕事の後に面談を予約している場合は、どうしても仕事を切り上げられなくて面談の時間に遅れてしまう場合もあるかもしれません。
その場合には、到着時間の目安を伝えて面談が可能か問い合わせてみて、もし難しい場合には、謝罪したうえで改めて日程を調整します。
なお、遅れてでも面談が可能な場合には、到着時に一言謝罪をするとエージェントの心象も良くなります。
最初からやる気がない態度で臨む
「まずはキャリア相談だけでもしたい」という場合もあると思いますし、実際にキャリア相談だけでも可能なエージェントがほとんどです。
とはいえ、最初からそもそも転職の意志がないとみなされると、優先順位がさがったり、満足できる対応をしてもらえなかったりします。
そのため、あくまでも転職する意志があることと、良い求人があれば転職を希望しているというアピールをするのが良いです。
フランクに話しすぎる
エージェントとのコミュニケーションは大切ですが、あまりフランクに話しすぎるのはおすすめできません。
相手がフランクだと話しやすいメリットはあるのですが、思わず愚痴を言ってしまうなど、言わなくて良いことまで話してしまうかもしれません。
しかしながら、エージェントは友達ではないので、ある程度は社会人としての節度を持った話し方をした方が誠実な印象を残せます。
ネガティブなことばかり口にする
「上司のこういう所が気に食わなくて」や他社のエージェントの対応などネガティブなことばかり口にするのもNGです。
また、エージェントに本音を話すのは大切ですが、言い方には気を付ける必要があります。
というのも「紹介してもすぐ辞めるかもしれない」「他の所でもうちの批判をするかも」と思われる可能性があるためです。
そのため、あくまでも前向きに転職活動をしたいこと、そしてやる気があることをアピールすると、エージェントも積極的に紹介してくれます。
経歴やスキルを盛りすぎる
これは面接時にも気を付ける必要があるのですが、経歴やスキルを盛りすぎるのも良くありません。
良い案件を紹介して欲しいがために、思わずできない事をできると言ってしまったり、経歴を盛ってしまったりしたくなるかもしれません。
しかしながら、それは逆にあなた自身の価値を下げてしまうことになるので、経歴やスキルについては、本当の事を話してください。
それにより、たとえ実績やスキルが足りない場合でも、その点をどう補えるかアドバイスをもらえる可能性もあります。
またエージェントは、今あるスキルや強みを生かして応募できる案件を紹介してくれるため、しっかり事実を話すのがおすすめです。
転職エージェントとの面談で気に入ってもらう3つのコツ
- 退職理由や希望条件などを本音で話す
- 面談後はお礼のメールをする
- 面談後も積極的に連絡をとる
転職エージェントを利用して転職を成功させるためには、エージェントに気に入ってもらえるかも大事です。
そこで、転職エージェントとの面談気に入ってもらう3つのコツをご紹介します。
退職理由や希望条件などを本音で話す
- ただの愚痴はNG
- あくまでも前向きな転職であることをアピール
- 希望条件には理由も明確にしておく
退職理由や希望条件は色々あると思いますが、エージェントには包み隠さず本音で話しましょう。
しかし「嫌な上司がいた」などただの愚痴になってしまうと「また同じように辞めるかもしれない」と思われる可能性が高いのでNGです。
そのため、ネガティブな愚痴のみにせずに、キャリアアップしたいなど前向きな転職であることはアピールする必要があります。
また、条件については、例えば産休育休などの取得を考えている場合には「取得率が高い企業を希望している」など本音を伝えるのが良いです。
面談後はお礼のメールをする
面談終了後にお礼のメールはした方が良いのかな?と悩むかもしれませんが、送らなくても問題はありません。
ただ、エージェントとの信頼関係を築く一歩としては、その日のうちにメールなどで連絡をしておくと、今後やりとりをしやすくなります。
なお、その際には、お礼や転職活動を成功させたいという熱意をアピールすると、エージェントもより一層サポートに力が入るかもしれません。
【例文】転職エージェントとの面談後に送るメール
■件名 面談のお礼(自分の名前)
■本文
株式会社〇〇 △△様 お世話になります。
本日、面談をさせていただきました□□です。
本日はお忙しい中貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました。
(初めての転職で)不安な気持ちがありましたが、 △△様に色々とアドバイスいただけたおかげで、不安が解消でき、転職へのイメージもわきました。
これまでの経験を生かして転職を成功させるべく、前向きに取り組んでいきたいと考えております。
色々とご相談させていただくことがあるかと思いますが、今後とも何卒よろしくお願いいたします。
============
自分の名前
連絡先
============
面談後も積極的に連絡をとる
スムーズに転職活動を進めたい場合には、自分からも積極的に連絡を取ると信頼関係を築きやすいです。
また、こまめに連絡をとることで、エージェントも「この人の転職を成功させてあげたい」と強く思ってもらえるメリットがあります。
そのため、休憩時間に紹介メールが来ていないか確認したり、着信があった場合には早めに折り返したりスキマ時間を有効活用してください。
なお、エージェントの担当者の対応によっては「しつこい」と感じてしまうかもしれません。
その場合には「この時間は電話ではなくメールにして欲しい」など連絡がつきやすい時間を伝えておくとやりとりしやすいです。
転職エージェントとの面談でよくあるQ&A
転職エージェントとの面談でよくある質問やその回答をまとめます。
転職エージェントとの面談はキャンセルできる?
キャンセルは可能です。
キャンセルする場合には、無断でキャンセルするのではなく事前に連絡するのがマナーです。
転職エージェントとの面談は電話でも良い?
電話でも可能です。
遠方の場合や、都合によっては電話で面談できる場合があります。
エージェントによって対応が異なるので、登録するエージェントに問い合わせてみてください。
転職エージェントとの面談は土日もできる?
土日も対応可能なエージェントもあります。
現職が忙しくて就業後にも面談が難しい場合には、土日対応のエージェントもあります。
まずは、登録を希望しているエージェントに問い合わせてみてください。
転職エージェントとの面談を断られることもある?
断られることはありません。
しかしながら、経歴や年齢、希望する地域によっては紹介できる案件がない場合もあります。
その場合には、他社のエージェントの登録をおすすめします。
地方でも転職エージェントと面談できる?
面談できるエージェントもあります。
ただ、エージェントによって対応が異なるので、まずは登録を検討しているエージェントに問い合わせてみてください。
転職エージェントとの面談のポイントをおさえて転職を成功させる
- 転職エージェントとの面談の服装はオフィスカジュアルがベスト
- 面談前に自己分析をしておき、キャリアプランも明確にしておく
- 信頼関係を築くことが転職成功のカギ
転職エージェントの面談前にはキャリアの棚卸や、キャリアプランを明確にしておくと面談がスムーズです。
また、経歴や職歴はごまかさず、希望条件はしっかり本音を面談で伝えることで、条件に合う企業を紹介してもらいやすくなります。
そして、転職活動を二人三脚で進めていくので、信頼関係を築くことが転職成功への近道です。
そのため、面接後は積極的にコミュニケーションを取り、エージェントにうまく頼りつつ転職活動をスムーズに進めてください。