
薬剤師として転職を考えているけれど「どう転職すればいまよりも高収入を目指せるんだろう…?」と思うことはないでしょうか。
薬剤師の給料を決めるのは、能力や経験値だけではありません。
企業や調剤薬局など、どんな職場に転職するかによっても得られる収入の目安が変わってくるんです。
そのためこの記事では、
- どんな職場に転職すれば高収入が期待できるのか
- 転職で高収入を目指すために押さえておきたいポイント
を中心にまとめました。
収入が高くなれば、生活もより豊かにできる可能性が高まります。ぜひこの記事を読んで、高収入を実現させる転職に挑戦してみてくださいね!
目次
薬剤師が転職で高収入が期待できる業種ランキング!メリット・デメリットも大公開
- 1位:企業
- 2位:ドラッグストア
- 3位:調剤薬局
- 4位:病院
薬剤師のなかで、高収入が期待できる業種をランキング形式でまとめました。あらかじめお伝えすると、上記のようになります。
ただ、高収入が期待できるとはいえ、それぞれにメリットやデメリットが存在します。本当に自分に合う業種はどれなのかを見極めるためにも、ぜひ参考にしてみてくださいね!
企業
年収の目安 | ![]() 約700万円以上 |
転職のしやすさ | ![]() 求人が比較的少ない |
メリット |
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デメリット |
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まず薬剤師のなかでもっとも高収入が期待できるのが企業です。企業での業務は、営業職や新薬を開発する開発職、治験に携わる業務など様々あります。
企業のなかで働くので、福利厚生が充実している可能性が高いです。さらに長期休暇も比較的取りやすいというのがメリットでもありますね。
その反面、求人自体が比較的少ないため、転職のハードルが薬剤師の中では高くなってしまいます。
また、患者と直接的に関われる機会も多くありません。そのため、接客をしたい場合や患者との交流にやりがいを感じる場合は、ドラッグストアや調剤薬局、病院のほうがおすすめです。
ドラッグストア
年収の目安 | ![]() 約500万円以上 |
転職のしやすさ | ![]() 求人数は比較的多め |
メリット |
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デメリット |
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店舗にもよりますが、ドラッグストアは比較的年収は高めです。店舗数の多いエリアではそれだけ人手も必要になるため、求人も見つけやすいことが多いです。
ドラッグストアの収入が比較的高い理由としては、OTC医薬品を取り扱えるところも理由の一つです。
ドラッグストアで一般の方が気軽に買える医薬品のことをいいます。
他にも日用品を取り扱っているのもポイントです。取り扱える商品の種類が多く、利益を出しやすいんですね。
利益を薬剤師への人件費として還元できることから、年収が比較的高いという傾向があります。
デメリットとしては、レジ打ちや品出しなど薬剤師以外の業務を任される可能性があることです。
また、多くのドラッグストアは土日関係なく営業しています。つまり人手が足りなければ休日やプライベートな時間が確保しづらくなるんですね。
ですが場合によっては心身ともに大きく消耗してしまう可能性があるんですね。
そのため、業務内容をしっかり理解したうえで転職に臨むことが重要です。
調剤薬局
年収の目安 | ![]() 約500万円以上 |
転職のしやすさ | ![]() |
メリット |
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デメリット |
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調剤薬局は、基本的に薬剤師の中では収入が高いほうではありません。
理由の一つとしては「調剤薬局が薬剤師の中では比較的人気職だから」ということが挙げられます。
ですが調剤薬局は、店舗にもよりますが人気が高いことから人材確保に悩むことがあまりありません。
そのため、給与に関しては高くないことが多いんですね。
ただ、人手不足に悩むことが多い地方では話が変わります。
地方では薬剤師自体が少ないこともあり、その分収入が高く設定されてある場合があるんですね。
意外な穴場が見つかる可能性もあるので、都心部にこだわりがなければ一度チェックしてみてくださいね。
また、規模が小さい店舗では注意点もあります。規模が小さめな店舗では、常に同じ環境、同じスタッフで働くことが必然的に多くなります。
その結果、人間関係の影響を受けやすいといった側面があるんです。
さらに、店舗によっては近所に小規模の診療所しかないという場合もあります。
その場合、同じ医師の処方箋をもとに調剤することが多くなりやすいんです。そのため、調剤のスキルや知識がかたよりやすいといったこともありますね。
病院
年収の目安 | ![]() 約400~~500万円 |
転職のしやすさ | ![]() 人気職なので早めの行動が◎ |
メリット |
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デメリット |
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病院は、薬剤師のなかでもっとも収入が低くなりやすい職場です。その理由の一つとしては、調剤薬局と同様に病院の人気も高いからということが挙げられます。
病院では医師や看護師と連携を取り、薬剤師として医療に最前線で取り組めます。そして専門的な知識やスキルが身につくとともに、患者とも直接触れ合うこともできるんです。
ですが、夜勤もあるため勤務時間が安定しづらいといったデメリットもあります。
勤務時間で安定を求める場合は、派遣薬剤師として働くことを選択肢に入れてみるのもおすすめです。
薬剤師の転職で高収入を実現させる6つのコツ!
- 昇給・昇格しやすい業種に転職する
- 転職の難易度を考慮する
- 自分の能力と給与の相場を客観的にみる
- 派遣薬剤師として高時給の求人を探す
- 人手の少ない地方への転職を意識する
- 転職エージェントを利用する
薬剤師として高収入を得らえる転職を実現させるうえで、意識しておきたいことは上記6つです。
どういうことか、それぞれ詳しくお伝えしていきますね。
昇給・昇格しやすい業種に転職する
まず一つ目は、昇給、昇格しやすい業種に転職するということです。
採用されるタイミングでの収入が希望より低かったとしても、長期的にみれば昇給する可能性があります。反対に、あまり昇給が期待できない職場もあるんですね。
役職に就ける職場を選ぶことで、収入を上げていけるということですね。
転職した直後の収入にとらわれず、経験や能力に応じて昇給、昇格できる職場なのかを確認することがポイントです。
過去に転職して昇格した事例を把握している可能性もあるため、ぜひ一度確認してみてくださいね。
転職の難易度を考慮する
次に転職の難易度を考慮するということです。どんなに条件がいい求人を見つけても、転職が難しく実現できなければ意味がありません。
求人数が十分にあるのか、未経験でも転職可能かどうかなど、自分の状況に合わせて転職先を選ぶのがポイントです。
ただ、業務内容が合わない可能性もあるため、誰でもドラッグストアがおすすめということではありません。
業務内容と収入面、そして転職の難易度を確認しながら転職活動を進めるのがおすすめです。
自分の能力と給与の相場を客観的にみる
自分の能力と収入の相場を客観的にみるということも重要です。
高い収入を求めていても、自分の経験や能力がその求人に見合っていなければ転職は難しくなります。
ですが自分の能力と給与の相場がわかっていないと、自分の収入が低いことにも気づけません。
そのため自分の能力と収入の相場を把握したうえで、転職できるのかを判断するのがおすすめです。
派遣薬剤師として高時給の求人を探す
正社員にこだわらず、派遣薬剤師として働くという選択肢もあります。
特に薬剤師は、調剤薬局やドラッグストアなど派遣で働ける環境が多くあるんですね。時給で働くことにはなりますが、時給3,000円以上と高時給が期待できる職場もあります。
派遣のメリットは時間に融通がききやすいところでもあります。収入に加え、自分のライフスタイルと合わせて求人を探してみるといいですね。
人手の少ない地方への転職を意識する
人手の少ない地方へ転職するといった方法もあります。
薬剤師は、都市部では人手が足りている職場も多い反面、地方では人手不足に悩んでいるところも多くあります。
そのため、都市部で働きたいといった強いこだわりがなければ、選択肢の一つとして地方への転職を取り入れてみるのもおすすめです。
転職エージェントを利用する
転職エージェントを利用するのも、転職するうえでは重要です。
自分の能力ではどれだけの収入が見込めるのか、今後昇給する可能性はあるのかなど、しっかり相談しておくのもポイント。
相性の問題もあるため、いくつかの転職エージェントを利用してみるのもおすすめです。
【求人の罠⁉】薬剤師として高収入を目指す転職で失敗しないための2つの注意点
- 常に求人が出ている職場には要注意!
- 求人票の年収はあくまで目安として考える
薬剤師として高収入を得られる転職を目指すうえで、押さえておきたい注意点もあります。それぞれお伝えしていきますね。
常に求人が出ている職場には要注意!
高収入とはいえ、常に求人が出ている職場は要注意。それだけ慢性的に人手が足りていない可能性があります。
とはいえ、受け入れられる人材の数に余裕があることから常に募集をかけている可能性もあります。
このような求人の裏事情はなかなか一人では情報を得られません。転職エージェントを有効活用して情報を聞き出してみるのがポイントですね。
求人票の年収はあくまで目安として考える
求人票の年収は、あくまで目安と考えるのがおすすめです。
というのも、多くの求人には年収が「△△万円~◯◯万円」のように、おおよその範囲が記載されいています。
求人票に記載されてある額、特に最高額を初めから受け取れるとは限りません。まずは最低年収からのスタートになる可能性もあります。
もちろん能力や経験によっては初めから高い年収を得られる場合もあります。ですが思っていたよりも低くなることも考慮しておいたほうがいいですね。
高収入の転職を後押ししてくれる転職エージェント5選!
- 求人数とサポート力が好評なマイナビ薬剤師
- 情報量が多い薬キャリ
- 企業の求人を取り扱うリクナビ薬剤師
- 調剤薬局で役職を狙うならファルマスタッフ
- 派遣で高時給を狙うならファルメイト
ここからは、高収入な転職を目指すうえでおすすめな転職エージェントを5つお伝えしていきます!
それぞれに特徴があるため、自分に最適な転職エージェントを見つけてみてくださいね。
求人数とサポート力が好評なマイナビ薬剤師
マイナビ薬剤師は、求人数、サポート力に優れたバランスのいい薬剤師向け転職エージェントです。
高収入が期待できる企業も含め、多くの求人を取り扱っています。
全国的に拠点を展開しており、直接対面での相談も可能です。いまの自分がどんな転職先を選べば収入を上げていけるのか、一度相談してみるのもおすすめです!
情報量が多い薬キャリ
薬キャリは、独自の求人を抱えつつ、他社の求人も一括で検索できるといった特徴があります。
そのため、情報収集には最適です。
まずはどんな転職先があるのか情報だけでも集めてみるのもアリですね。
企業の求人を取り扱うリクナビ薬剤師
薬剤師向け転職エージェントの中には、企業の求人をほぼ取り扱っていない場合もあります。ですが、リクナビ薬剤師では企業の求人も取り扱っています。
情報収集のためにも登録しておきたい転職エージェントですね。
転職業界大手のリクルートグループが運営しているところや、薬剤師専任のキャリアアドバイザーがいるところも、安心感が持てるポイントです。
調剤薬局で役職を狙うならファルマスタッフ
ファルマスタッフは、調剤薬局への転職に強い転職エージェントです。調剤薬局自体は全体的に高収入な職場ということではありません。
調剤薬局への転職を少しでも考えている場合は、ぜひ登録しておきたい転職エージェントといえますね。
派遣で高時給を狙うならファルメイト
ファルメイトは、派遣に特化した薬剤師向けの転職エージェントです。
時給3,000円以上の高時給な求人もあるため、派遣薬剤師としてで働きたいと思っている場合にはおすすめです。
派遣薬剤師は時間や勤務日数など、柔軟な働き方が期待できるところが魅力的なポイントといえますね。
高収入な薬剤師転職を実現させて生活をより豊かにしよう!
- 薬剤師で高収入が期待できる業種は企業>ドラッグストア>調剤薬局>病院
- 収入だけでなく転職の難易度もチェック
- 長い目で見たときの昇給の可能性も考える
- 同じ業種でもエリアによっては高収入の場合がある
- 転職エージェントを有効利用する
薬剤師としてもっとも高収入が期待できるのは「企業」です。ただ、求人自体が少なく、転職の難易度は高めです。
また、収入だけにとらわれ、業務内容や職場の環境をないがしろにしてしまうのは要注意!予想以上の激務や人間関係に悩まされてしまうリスクもあるんですね。
採用されるタイミングでの収入に満足できなかったとしても、長い目で見たときに昇給していくこともあります。
また、経験を積むことでより高収入な職場に転職できる可能性も広がります。
収入を上げることも含め、自分がより生活を豊かにしていけそうな職場を探すのがポイントですね♪