
薬剤師として転職を考えている場合「この転職は失敗だったな…」と思ってしまうことは避けたいですよね。
そこで、できる限り薬剤師の転職における失敗を減らせるように、失敗してしまうときによくある原因や、その対策をまとめました。
また、実際に薬剤師として転職した方に失敗談も語っていただきました!
ということで、
- 転職を考えているけど、どんな失敗例があるのかを知って対策を考えたい
- 過去に転職で失敗したからもう同じ失敗を繰り返したくない
といった方に向けて、少しでも転職で失敗してしまう可能性を減らせるようにお伝えしていきます。
いまよりももっといい環境で働きたいと考えている場合は、ぜひチェックしてみてくださいね!
目次
実際の転職者に聞いてみた!薬剤師転職の失敗談5選
調査方法 | クラウドワークスでの失敗談募集 |
調査期間 | 2020年05月13日~2020年05月19日 |
調査対象者 | 薬剤師として転職した経験がある方 |
調査人数 | 5人 |
実際に薬剤師として転職をした方に、失敗談を語っていただきました。
薬剤師転職の失敗談①:人間関係を気にするのがしんどいっ…。
薬剤師転職の失敗談②:転職を焦りすぎたっ…。
知り合いの紹介で小規模の病院に転職することになりました。
見学に行って、忙しそうだなと自分に合うのか疑問に思っていたのですが、知り合いのごり押しと転職に少し焦りの気持ちがあったため、就職することに決めました。
実際働いてみたら、やはりとても忙しく、そして次々と社員が辞めていかれました。慢性的に人手不足です。
転職活動においてはじっくりと時間をかけて求人情報を常にチェックしておくべきだなと思いました。
常に求人情報をチェックしていたら、ずっと求人を出している企業が見えてきます。
そういう企業は慢性的に人手不足ということです。忙しかったり、人間関係が悪かったりするのかもしれません。
薬剤師転職の失敗談③:職場環境をもうちょっと調べるべきだった…!
ある中小調剤薬局に勤めていましたが、周りの同僚が何人も転職する姿を見て、自分も転職して今まで以上にいい環境を手に入れようと考えてしまいました。
最寄駅で今よりも待遇のいい大手調剤薬局を目にしたので、深く考えずに面接を受けにいくと採用担当も親身に話を聞いてくれ、その場で転職を決断しました。
驚くほど人間関係がギスギスしている事を知ったのは、転職初日。
管理薬剤師は事務員さんに横柄な態度を取り、同僚は仕事の愚痴や他人の悪口ばかり・・・。
家からは近い職場でしたが、サービス残業が想像以上に多く、帰宅時間は以前より遅いくらいです。
転職して3ヶ月ですが、次の転職を検討しています。
薬剤師転職の失敗談④:転職エージェントを利用するべきだった…!
ハローワークで応募して面接後、採用されましたが、入社直前になるまで雇用条件通知書を頂けず、面接時の口約束の待遇と大きく違う点がありました。
前職をすでに退職する方向で話が進んでいたため、転職を考え直す時間もないまま、採用先の条件をのむはめになりました。
待遇の相違点としては、年収面と休日があります。
現職よりも年収をアップさせる、週休2日で休みを設けるとの面談時の話が、いざ入社となった時に年収は同額、休日は週休2日は難しく週44時間の契約に変わっていました。
個人経営のワンマン薬局なので第三者に相談することも出来ず、条件をのむしかなかったのが悔しかったです。
エージェントを通していれば、コンサルタントさんに間に入ってもらって条件交渉をクリアに出来たと思い、後悔しています。
薬剤師転職の失敗談⑤:状況が改善しなかった…!
残業した時に残業代が発生しなかったので嫌な気持ちになり、転職しようと思いました。
また、上司の方の指導が厳しかった事で精神的に落ち込んでおり、仕事に集中出来なかったこと、どれだけ頑張っていても給料が上がらなかったのも転職の理由の一つでした。
求人を検索していた時に近隣でお仕事を行える企業が調剤薬局しか無かったので調剤薬局を選択しました。
ですが残業した際に残業代が発生せず、仕事をどれだけ頑張ってもお給料が上がらなかったので失敗したと思いました。
薬剤師の資格を取得してから調剤薬局で仕事を行っていたけど、給料の良いドラッグストアでお仕事を行えば良かったです。
ドラッグストアは福利厚生が充実しているので遠くなってもドラッグストアに就職したら良かったと思いました。
薬剤師転職の失敗談からわかったことまとめ!
- 転職先の人間関係が悪い場合がある
- 転職に焦ると自分の求める条件を見失うことがある
- 情報集不足で転職すると状況が改善しない場合がある
- 転職エージェントを利用せずに後悔してしまう
実際に薬剤師の方の失敗談をまとめると、特に人間関係や待遇面による不満が目立ちました。
転職を考える場合「いまよりもっと居心地のいい環境で働きたい」という気持ちで取り組むことも多いと思います。
ですがそういった場合も含めて、かえって環境が悪くなってしまうことはできる限り避けたいですよね
そのため、薬剤師の転職が失敗してしまう原因を事前に把握したうえで、より働きやすい環境を手に入れられるように行動する必要があるといえます。
では、薬剤師が転職で失敗してしまう原因には、どんなことがあるのでしょうか。
薬剤師が転職に失敗してしまう原因10選
なぜ薬剤師が転職に失敗してしまうのか、その原因をお伝えしていきます。大きく分けると、以下の10個が挙げられます。
「10個もあると多いな…」と思った場合は、気になるところからクリックして読んでみてくださいね!
それぞれどういうことか、詳しくお話していきますね。
転職したい理由がはっきりしない
転職したい理由が給与のような待遇面の改善なのか、人間関係の改善なのかなどによって、職場に求める条件が変わります。
この理由をあまり考えずに転職してしまうと「結局環境が改善しない」または「むしろ環境が悪くなった」という結果になりかねません。
そのため、まずは自分がなぜ転職したいのかを自分自身で明確にするのがポイントです
転職先に求める条件が不明確
その結果なんとなくで転職してしまい、環境が改善しない場合があるんです。
これは前述したとおり、転職したい理由を明確にすることで自分がどんな環境を望んでいるのかが見えてきます。
人間関係を良好にしたいのか、さらなるスキルアップをしたいのかなど、しっかり明確にしたうえで求人を探してみるのがおすすめです。
転職先の情報収集が不十分
特に、早く転職したいからと焦っていたり、待遇だけをみて転職したりしてしまうのは要注意。
予想以上に忙しい、人間関係がギスギスしていてかえって居心地が悪いなどの状況になりかねません。
そのため、個人で求人を探すよりも転職エージェントに登録して希望の条件をしっかり伝えるのがおすすめです!
例えば人間関係について詳しく知りたい場合は、転職エージェントにその要望を伝えてみましょう。
職場の人間関係や雰囲気を詳しく調べたうえで、求人を紹介してくれる可能性があります。職場見学が可能な求人があれば提案してくれる場合もありますよ。
未経験の業種なのに仕事が学びづらい環境に転職してしまう
未経験でもしっかり仕事を教えてくれる環境であれば問題ありません。ですが職場が慌ただしくてしっかり教えてもらえない場合もあります。
自分ならできると過信して転職すると、業務に付いていけずに肉体的にも精神的にも消耗してしまうことがあるんですね。
ですが自分の力を過信せず、未経験でもしっかり仕事を学べる環境かどうかは必ず確認したいところです。
あ、もちろん自分から積極的に学びに行く姿勢も重要ですね!
転職先の業務内容がイメージできていない
たとえばドラッグストアで勤務する場合、薬の販売以外にもレジ業務や接客も求められることがあります。
そのような業務も楽しめる場合はいいのですが、苦痛に感じてしまう場合もあります。
そのため、その業種について知った気にならず、どんな業務内容なのかをしっかり確認するのが重要といえます。
転職先に求める条件を妥協してしまう
これも転職に焦っていたり、求める条件の優先順位があいまいになっていたりするときに起こりやすいです。
たとえば、年収アップが期待できつつ残業が少ない職場を望んでいたとします。
ですが転職に焦っていて、年収はアップしたものの残業が多いところに転職してしまい、体力的に消耗してしまうという場合があります。
そのため、譲れるポイントと譲れないポイントははっきりさせておくのがおすすめです。
待遇の良さの理由を考えていない
給与が高い反面、業務がものすごく忙しかったり、残業が多かったりすることがあり得るんですね。
転職エージェントを利用している場合は「この待遇の良さの理由はどんなところにあるのか?」と確認してみるのもおすすめです。
細かいところまで情報を聞き出すのが転職を成功させるポイントですね。
知人の紹介で転職する
知人の紹介の場合、転職先にその知人が話を通してくれることもあるため、採用されやすいことがあります。
ですがその反面、断りづらく、入社してみたら求めていた条件と合わなかったということもあり得ます。
それでも知人の顔を立てなければといった意識から、なかなか辞められないこともあるんですね。
転職エージェントとの相性が悪い
相性が悪いと、希望の条件を聞き入れてくれないことや、サポートの対応に満足できないことがあります。
ただ、情報を多く集めるには、自分一人では限界があるため、転職エージェントの利用はおすすめです。
そのため、複数の転職エージェントに登録して少しでも相性のいいところと一緒に取り組むと、スムーズに進めやすくなります。
そもそも転職エージェントを利用していない
転職エージェントは求人を紹介すること以外にも、面接対策や応募書類の添削をおこなってくれることもあるんです。
給与の交渉など自分ではできないことを代わりに対応してくれることもあるため、メリットは多いといえます。
登録も基本的には無料なところが多いので、積極的に利用したほうがいいですね。
薬剤師が転職で失敗する可能性を極限まで下げる5つのコツ
それでは、失敗してしまう原因がわかったところで、その原因の対策をより具体的にお話していきますね。こちらは大きく分けると5つです。
- 希望条件を明確にして優先順位をつける
- 転職したい時期を明確にする
- 転職エージェントを利用する
- 転職先の業務内容を事前に理解しておく
- できる限り細かい部分まで情報を集める
希望条件を明確にして優先順位をつける
もっとも自分にとって重要なのが、給与なのか、それとも人間関係なのかなど、どこを重視するかによって転職したい職場も変わってきます。
そして希望条件に優先順位をつけておくと、自分も転職エージェント側も求人を探しやすくなります。
そうすることで、転職後に「こんなはずじゃなかった…」と後悔してしまうのを防ぎやすくなるんですね。
転職したい時期を明確にする
転職したい時期を明確にすることで、いつから行動し始めればいいか判断できますし、早めに動けば焦らず転職活動に取り組めます。
- 「1~3月の方が求人が増えて好待遇のところもありそうだからそこを狙ってみよう」
- 「未経験の業種に挑戦したいからバタつきそうな繁盛期は避けよう」
など、目的に合わせて時期を決めてもいいですね。おすすめな時期については以下の記事でもまとめているので、参考にしてみてくださいね。

転職エージェントを利用する
理由としては以下の3つが挙げられます。
- 条件に合う求人を見つけやすくなる
- 悩みや不安な点を相談できる
- 面接対策や応募書類の添削、応募先との条件交渉などをおこなってくれる場合がある
といったところですね。個人で動くよりも細かい情報も集められるので、積極的に利用していきたいですね。
転職先の業務内容を事前に理解しておく
前述しましたが、ドラッグストアなら薬の販売以外にレジ打ちや接客、品出し業務などが求められることがあるんです。
調剤薬局なら薬の調剤はもちろん、お客様と対応するコミュニケーション能力も求められます。
また業務以外にも、比較的少ない人員で営業していることが多いため、人間関係の気遣いも重要になってきます。
できる限り細かい部分まで情報を集める
というのも情報が不十分だと、働いてみたら残業が多かった、人間関係がギスギスしていたということが起こり得るからです。
転職エージェントで確認することはもちろん、もし可能なら職場見学に行ってみるという方法もあります。ドラッグストアなら実際に客として行ってみることもできますね。
失敗を防ぐ!薬剤師の転職におすすめな転職エージェント5選
薬剤師の転職活動において、転職エージェントは強い味方になってくれます。ここではおすすめの転職エージェントを以下の5つお伝えしていきます。
- マイナビ薬剤師
- リクナビ薬剤師
- 薬キャリ
- ファルマスタッフ
- ファルメイト
それぞれの転職エージェントに特徴があるため、自分に合いそうなところがどこか、まずは確認してみましょう♪
求人数の多さならマイナビ薬剤師
マイナビ薬剤師は、薬剤師向けの転職エージェントの中では求人数、サポートの対応力など、多くの面でバランスが取れています。
そのため、どこの転職エージェントがいいか迷った時はまず登録しておくのがおすすめです。
素早く行動したいならリクナビ薬剤師
リクナビ薬剤師は、拠点の数こそ多くはないものの素早い対応が好評の転職エージェントです。
積極的に求人も紹介してくれるので、できるだけ早めに転職したいと考えている場合は、登録してみるのがおすすめです。
他社の転職エージェントの求人も一括検索できる薬キャリ
薬キャリは、マイナビ薬剤師やリクナビ薬剤師などの他社の求人を一括検索できるという珍しい特徴を持っています。そのため、情報収集にはうってつけの転職エージェントといえます。
調剤薬局を狙うならファルマスタッフ
調剤薬局への転職を考えている場合はぜひ登録しておきたいのがファルマスタッフです。
ファルマスタッフは「日本調剤グループ」が運営しているため、調剤薬局の求人が豊富なんですね。
調剤薬局への転職を考えているけど不安が多いという場合は、一度登録して相談してみるのがおすすめです。
派遣で転職したいならファルメイト
ファルメイトは派遣薬剤師に特化した転職エージェントです。そのため、派遣薬剤師という働き方を選択肢に入れている場合は、登録しておきたいところです。
たとえば家庭を持っていたり子供がいたりすると、できる限り定時で帰りたい、休日は必ず週に2日ほしいなど、譲れない条件が出てくることもありますね。
その場合、派遣薬剤師としての働き方が視野に入ってくることもあると思います。
薬剤師の転職失敗を防ぐためには自分としっかり向き合おう!
- 転職先の情報収集をしっかりしないと環境が改善しない場合がある
- 転職したい理由を明確にする
- 転職は焦らず余裕をもって行動したほうがいい
- 希望の条件には優先順位をつける
- 転職エージェントを利用する
スキルアップや人間関係の悩みなど、転職するには様々な理由があると思います。
そしてどんな理由にしろ、転職するのであればいまよりも満足できる環境に身を置けるのが理想ですよね。
情報収集が不十分だったり、自分自身での転職の理由や目標、求める条件が不明確だったりすると「思っていたのと違う…」と後悔してしまう可能性があります。
ですが、あらかじめ薬剤師の転職によくある失敗と原因を認識しておければ、先回の行動で成功につながる可能性をグッと上げることは可能です。
薬剤師の転職にはどんな失敗があるのか、そしてどうすればその失敗を防げるのかを確認し、満足できる転職になるように取り組んでいきたいですね♪
ドラッグストアでは、思っていたような薬剤師の仕事を出来るわけではなく、薬剤師以外の仕事もすることが多くありました。
仕事をし始めた頃のイメージと違ったため、転職をしてスキルを上げようと調剤薬局への転職をしました。
調剤薬局は勤めてる人の人数が少ない分、長く勤めることを考えたらしっかりと人間関係を築かないといけないというプレッシャーが大きいのかなと思います。
なので、毎日人間関係を気にしながら仕事する苦労が大変なので失敗したなと思いました。