
薬剤師として転職する際に、失敗を防ぐには他の薬剤師の体験談を参考にするのがとても効果的です。
そのため、この記事では薬剤師の転職失敗談と成功談をそれぞれお伝えしていきます。
さらに転職体験談を参考に、どうすれば転職成功にグッと近づけるかも合わせてまとめました!「転職したい」「転職しようか迷っている」という場合はぜひチェックしてみてくださいね!
目次
【先回りして対策!】薬剤師の転職失敗体験談3選
- 職場環境をもうちょっと調べるべきだった…!
- 転職を焦ってしまった…!
- 転職エージェントを利用するべきだった…!
今回、薬剤師の方が「転職して失敗したな…」と思ってしまった経験談を募集しました。その中の上記3つをここではお伝えしていきます。
実際の体験談を知り、同じ失敗を繰り返さなくて済むように先回りして対策していきましょう!
調査方法 | クラウドワークスでの失敗談募集 |
調査期間 | 2020年05月13日~2020年05月19日 |
調査対象者 | 薬剤師として転職した経験がある方 |
調査人数 | 5人 |
転職を焦ってしまった…!
職場環境をもうちょっと調べるべきだった…!
ある中小調剤薬局に勤めていましたが、周りの同僚が何人も転職する姿を見て、自分も転職して今まで以上にいい環境を手に入れようと考えてしまいました。
最寄駅で今よりも待遇のいい大手調剤薬局を目にしたので、深く考えずに面接を受けにいくと採用担当も親身に話を聞いてくれ、その場で転職を決断しました。
驚くほど人間関係がギスギスしている事を知ったのは、転職初日。
管理薬剤師は事務員さんに横柄な態度を取り、同僚は仕事の愚痴や他人の悪口ばかり・・・。
家からは近い職場でしたが、サービス残業が想像以上に多く、帰宅時間は以前より遅いくらいです。
転職して3ヶ月ですが、次の転職を検討しています。
転職エージェントを利用するべきだった…!
ハローワークで応募して面接後、採用されましたが、入社直前になるまで雇用条件通知書を頂けず、面接時の口約束の待遇と大きく違う点がありました。
前職をすでに退職する方向で話が進んでいたため、転職を考え直す時間もないまま、採用先の条件をのむはめになりました。
待遇の相違点としては、年収面と休日があります。
現職よりも年収をアップさせる、週休2日で休みを設けるとの面談時の話が、いざ入社となった時に年収は同額、休日は週休2日は難しく週44時間の契約に変わっていました。
個人経営のワンマン薬局なので第三者に相談することも出来ず、条件をのむしかなかったのが悔しかったです。
エージェントを通していれば、コンサルタントさんに間に入ってもらって条件交渉をクリアに出来たと思い、後悔しています。
また、薬剤師の転職失敗体験談についてより詳しく知りたい場合は、以下の記事もあわせてご一読ください♪

【転職の先輩に学ぼう!】薬剤師の転職成功体験談3選
- 給料が上がり、残業も減った
- 待遇がよくなり、人間関係も良好!
- 公務員試験を受けて充実した薬剤師生活が送れるようになった!
失敗談と同じく、転職成功体験についても集めてみました。
「転職を成功させるためにどんなことに意識したのか」というところも答えていただいたので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
調査方法 | クラウドワークスでの口コミ募集 |
調査期間 | 2020年07月14日~2020年07月23日 |
調査対象者 | 薬剤師としての転職経験者 |
調査人数 | 5人 |
給料が上がり、残業も減った
転職先 | 調剤薬局(大手)→調剤薬局(中小) |
利用した転職エージェント | ファルマスタッフ |
転職で意識したこと |
|
まず一つに基本給が約4万ほど上がりました。
そして、残業が減りました。以前は繁忙期で月に60時間、それ以外でも月に15-20時間程度の残業は当たり前でしたが、今は5時間以内に収まっています。
またこれは店舗によると思いますが、私のところはスタッフがある程度いるため、1日の投薬枚数もそこまで多くありません。
みんなで割とカバーできているので、そこはよかった点かもしれません。
転職する際に意識したことは、自分の希望(年収や通勤時間、規模勤務エリア)をエージェントに細かく伝えました。
また他の希望者・応募者と差別化を図れるように資格をとったり、さまざまな科を経験したことです。
資格に関しては、研修認定薬剤師はもちろん、化粧品成分検定や英語の資格(ケンブリッジや英検等)をとることで差別化を図りました。
科に関しては、内科から透析、精神科などほとんど全ての科の処方箋に触れてきました。
透析や精神科は苦手分野にする方が多いので、そこを経験したことは強みになったと思います。
待遇がよくなり、人間関係も良好!
転職先 | 製薬会社(DI)→調剤薬局 |
利用した転職エージェント | マイナビ薬剤師 |
転職で意識したこと | 店舗見学をし、実際に働いている人と話して情報を集めた |
DI業務にストレスを感じ始めていたとき、やはり以前働いた調剤薬局での仕事の方が自分に合うと思って転職を決意しました。
転職の際はマイナビ薬剤師に登録をしてコンサルタントの方との面談をしました。
そして自分の希望する条件をきちんと伝えることができて、たくさん話し合うことも出来ました。
結果的には今までの職種よりも給料もお休みも増えたのでストレスなく働くことができています。周りの人間関係も良いです。
きちんと店舗見学をして、社長はじめ、実際に店舗で働いている方とお話をして疑問点を予め解決出来ていたのが成功の秘訣だと感じています。
公務員試験を受けて充実した薬剤師生活が送れるようになった!
転職先 | 民間中規模病院→公立大規模病院 |
利用した転職エージェント | ナシ(公務員試験を受けての転職) |
転職で意識したこと | 常にアンテナを張って情報を集めた |
公務員試験は毎年募集があるわけではないうえ、年齢制限もあるので、自分でアンテナを張っていないと受験ができなくなってしまいます。
当直や災害派遣等、体力的にも厳しい仕事も多いですが、手当てや休暇取得率を考えると、大学病院よりずっと良い条件で勤務できると思います。
産休育休を経て長く勤務する先輩方もたくさんいらっしゃいました。
キャリアアップのために転職しました。資格取得支援制度を利用したり、学会発表をしたりと、充実した薬剤師生活を送ることができています。
薬剤師の転職体験談から学ぶ転職成功4つのコツ!
- できるだけ余裕をもって転職活動をする
- 希望の条件を明確にし、優先順位をつける
- 転職希望先の情報はできる限り詳しく集める
- 転職エージェントを利用する
ここまでお伝えした転職体験談をふまえ、どうすれば少しでも転職成功に近づけるのかをまとめました。
基本的には上記の4つです。それぞれ詳しくお話しますね。
できるだけ余裕をもって転職活動をする
まずはできる限り余裕をもって転職活動をするということです。
転職に焦ってしまうと、情報が不十分でも「もう時間ないし、ここにしようっ…!」と妥協してしまい、当初の希望とは違う環境に転職してしまう可能性があります。
そのため、転職活動はできるだけ余裕をもち、希望通りの環境を探せる状況が理想です。
ただ、それでもできる限り早めに行動するのがおすすめです。
希望の条件を明確にし、優先順位をつける
希望の条件を明確にし、優先順位をつけるのも重要です。
自分が転職で大事にしたい条件や希望が明確でないと、自分自身もどんな職場に転職したいのかがブレやすくなります。
そして転職エージェントを利用するにしても、条件や希望がハッキリしないとエージェント側が求人を紹介しずらくもなります。
とはいえ「人間関係が良くて年収も高く、家から近くて福利厚生が充実している職場」のように希望する条件が多くなると、当てはまる職場を見つけづらくなります。
優先順位をつけ、妥協したくない条件を自分で把握しておくことで転職先を選びやすくなるんですね。
転職希望先の情報はできる限り詳しく集める
転職で求める条件を明確にしたら、次は転職希望先の情報をできる限り詳しく集めるのがポイントです。
たとえば年収を上げたいという場合でも、求人票に記載されている年収を転職直後にもらえるとは限りません。
また「人間関係を重視したい」という場合でも、そもそも人間関係が悪化する原因は様々です。
特定のスタッフ同士の仲が悪いのか、忙しくて職場全体がピリピリしているのかなど、店舗によっても異なります。
「可能なら職場見学に行く」「転職エージェントで職場の雰囲気について詳しく聞いてみる」など、事前にできることはしっかり取り組みたいところですね。
ですが転職後に後悔するのはもっといやですよね。なので、できるだけ職場見学には行くのがおすすめです!
転職エージェントを利用する
体験談でもあったように、転職エージェントを利用したほうが転職成功率は上がります。
転職エージェントは、ただ求人を紹介してくれるだけではありません。応募書類の添削や、面接対策を行ってくれるところもあります。
つまり、よりリアルな情報を持っていることがあるんですね!
転職先に求める条件や希望を明確にしたら、より詳しい情報を集めるためにも転職エージェントの利用は強くおすすめします。
【嘘に注意!】信用できる薬剤師の転職体験談の見分け方3つのポイント
- ネット上の体験談は情報源を確認する
- 薬剤師の知り合いがいればリアルな情報をゲット!
- 転職エージェントで聞いてみる
ここからは信用できる転職体験談の見分け方をお伝えしていきます。大きく分けると上記の3つです。
特にネット上にある体験談には、信ぴょう性にかける情報が含まれている可能性があります。ではどうやって見分ければいいのか、詳しくお話しますね。
ネット上の体験談は情報源を確認する
ネット上の体験談は、必ず情報源を確認するのがおすすめです。どこの誰が書いているかもわからないこともあり、信頼できるかどうかの判断が難しい場合があります。
そのため、どんな方法で集められた体験談なのか、誰の体験談なのかなど情報源を確認するのが重要といえます。
そのうえで、完全に信じるというよりは、参考程度にしておくのがおすすめです。
薬剤師の知り合いがいればリアルな情報をゲット!
薬剤師の知り合いがもしいるのであれば、直接聞くのがもっとも信頼できますね。そしてよりリアルな情報も得やすくなります。
知人の薬剤師は通いやすさや待遇を重視していたとしても、自分は人間関係や仕事へのやりがいを重視していることもあります。
そのため、直接聞くにしてもすべてを鵜呑みせず、あくまで「参考にする」くらいがベストといえますね。
転職エージェントで聞いてみる
知人に薬剤師がいない場合は、転職エージェントで聞いてみるのがおすすめです。
前述しましたが、転職エージェントは求人票にはないリアルな情報を持っている可能性があります。
そのため、職場の情報だけでなく実際の体験談もあるかを聞いてみるのも有効な転職エージェントの活用方法といえますね。
薬剤師の転職成功率を上げるおすすめの転職エージェント5選
- 求人数・サポート力が共に高いマイナビ薬剤師
- 情報収集に便利な薬キャリ
- 調剤薬局への転職ならファルマスタッフ
- 幅広い業種の求人を扱うリクナビ薬剤師
- 派遣での転職を考えるならファルメイト
ここからは、転職を成功に近づけてくれるおすすめの転職エージェントを5つお伝えします。それぞれに特徴があるので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
求人数・サポート力が共に高いマイナビ薬剤師
マイナビ薬剤師は、薬剤師向けの転職エージェントの中でも多くの求人数を取り扱っています。さらに、全国的に拠点を構えているため、対面で面談ができる可能性が高いです。
また、企業や店舗にキャリアアドバイザーが実際に足を運び、ヒアリングをしてリアルな情報を得ています。
「薬剤師の転職エージェントってどこがいいかよくわからない…」と思った時は、まず登録しておきたい転職エージェントといえますね。
情報収集に便利な薬キャリ
薬キャリは情報収集に最適です。というのも、薬キャリは登録すると薬キャリだけでなく、他社の転職エージェントが取り扱う求人も一括で検索できるんです!
また対応も比較的早いため、早めに転職をしたいという場合でもおすすめです!
調剤薬局への転職ならファルマスタッフ
ファルマスタッフは、調剤薬局への転職に強い転職エージェントです。求人数も比較的多く、サポート力にも定評があります。
そのため、調剤薬局への転職を考えている場合は、迷わず登録しておくのがおすすめです。
少しでも不安がある場合はぜひ一度登録して相談してみてくださいね!
幅広い業種の求人を扱うリクナビ薬剤師
リクナビ薬剤師は、企業やドラッグストア、病院、調剤薬局など取り扱う業種の幅が広いのがポイントです。
転職業界大手のリクナビグループが運営していることもあり、多くの実績から独自のノウハウも築きあげています。
対応も早く、スピーディな転職がしたい場合にもおすすめです。
派遣での転職を考えるならファルメイト
ファルメイトは派遣薬剤師の求人に特化しています。そのため、働く時間にできるだけ融通をきかせたい場合にはおすすめです。
また、関東や関西圏では最低時給2,800円を保証しており、短時間でもしっかり収入を得られる可能性があります。
派遣薬剤師に興味があれば、ぜひ登録してみてくださいね!
転職体験談を参考に、満足できる転職を実現させよう!
- 転職を焦ってしまった
- 情報収集が不十分だった
- 転職エージェントを利用しなかった
- 転職エージェントにしっかり要望を伝えたのがよかった!
- 店舗見学など情報収集をしっかりしたのがよかった!
- 求人が少ない業種は常にアンテナを張って情報をチェック!
薬剤師の転職を成功させるには、転職エージェントを有効活用し、情報収集をしっかりすることが重要です。
実際の待遇やリアルな人間関係は、求人票だけではわからないことがあります。予想以上に激務な可能性すらもあります。
せっかく転職するのなら「こんなはずじゃなかった」と思ってしまうのは避けたいですよね。今回の体験談を参考に、満足できる転職を実現していただければ幸いです!
知り合いの紹介で小規模の病院に転職することになりました。
見学に行って、忙しそうだなと自分に合うのか疑問に思っていたのですが、知り合いのごり押しと転職に少し焦りの気持ちがあったため、就職することに決めました。
実際働いてみたら、やはりとても忙しく、そして次々と社員が辞めていかれました。慢性的に人手不足です。
転職活動においてはじっくりと時間をかけて求人情報を常にチェックしておくべきだなと思いました。
常に求人情報をチェックしていたら、ずっと求人を出している企業が見えてきます。
そういう企業は慢性的に人手不足ということです。忙しかったり、人間関係が悪かったりするのかもしれません。