
薬剤師として勤務をしているうちに「他の職場でも働いてみたいな」「今の職場には正直あまり満足できないな…」と感じたことはありませんか?
また、
- こんな理由で転職してもいいんだろうか…?
- 他の薬剤師はどんな理由で転職してるんだろう?
- 履歴書や面接では転職の理由についてどう伝えればいいの?
など転職の理由について悩みや迷いがあり、なかなか転職という行動につなげられないこともあります。
そこで、実際によくある薬剤師の転職理由や、理由によってどんな転職がおすすめなのかをまとめました!
薬剤師として新しい環境に移ってみたいけど、なかなか行動に移せなくて迷っていた場合は、ぜひ一度チェックしてみてくださいね!
目次
みんなはどう?薬剤師によくある転職の理由6選!
それでは、薬剤師の転職でよくある理由をお伝えします。大きく分けると、以下の6つですね。
- 人間関係の悩みがあるから
- ライフスタイルの変化のため
- 職場環境への不満があるから
- 業務内容の不満があるから
- 待遇の不満があるから
- スキル・キャリアアップしたいから
それぞれどういうことか、詳しくお話しますね。
人間関係の悩みがあるから
まず一つ目は、人間関係の悩みによる転職です。
たとえばですが、調剤薬局のように毎日少人数かつ同じスタッフで営業することが多い場合、一度人間関係が悪化すると居心地も悪く感じてしまうことがあります。
「仕事だから我慢しなければ」と思い、必要以上に我慢してしまう人もいます。ですが無理をし過ぎると精神的にも追い込まれかねません。
調剤薬局に限らずもしも本当に職場の人間関係に苦痛を感じるなら、転職したほうがいい場合は十分にありますね。
ライフスタイルの変化のため
比較的女性も多い薬剤師業界では、結婚や出産などライフスタイルが大きく変化することで転職することも多いですね。
他にも家族の転勤に伴う引っ越しにより、転職することになるといったこともあります。
職場環境への不満があるから
職場環境への不満も、転職理由として挙げられます。
もともと家から通いやすいところで働いていたのに異動で通いづらくなったり、周りのスタッフが異動や転勤で変わり、居心地が悪くなったりもします。
転職先が100%いまよりもいい環境であるとは限りませんが、いまの環境があまりに自分にとってツライと感じたときは、転職も視野に入れたほうがいいですね。
業務内容の不満があるから
業務内容があまりにもハードだったり、残業時間が多すぎたりするところから不満が溜まって転職することもあり得ます。
また、業務自体は大変ではないけれど、現状にやりがいを見い出せずに違う環境を求めて転職することもあるんですね。
もちろんそのような環境でも満足できる人もいますが、自分に合わずにストレスとなることもあるんです。
待遇の不満があるから
現在の給与に不満がある、長く働いているけどなかなか昇給しないといった、待遇面での転職もあります。
それでいまの職場でこれからもずっと働いていていいのだろうかと、悩んだことがあります。
転職でいまよりも待遇が改善されるのであれば、思い切って転職するのはアリですね。
スキル・キャリアアップしたいから
いまの状況に強く不満を感じているわけではない場合でも、スキルアップやキャリアアップを目指して転職することもあります。
同じ薬剤師でも異業種へ挑戦することもあれば、大手企業へ転職することもありますね。
ですが「あの業種は楽しそうだな、働いてみたいな」と思っても、実はそれぞれの業種で働く薬剤師にもそれぞれが抱えている不満や転職したいと思う理由があるため、注意が必要です。
薬剤師の業種別でみる転職理由の例
それでは業種によって、どんな転職の理由があるのかをチェックしていましょう。実は薬剤師の以下のような業種によっても、転職理由がそれぞれ異なります。
- 企業
- 病院
- 調剤薬局
- ドラッグストア
どういうことなのか、もう少し詳しくお伝えしていきますね。
1.企業だとお客様との直接的な接点が持ちづらいため
薬剤師として企業で働く場合、比較的給与に関しては高いことが多いです。そのため待遇面を期待して他業種から転職してくる場合もあります。
ただ、直接患者や薬を購入したいお客様と接する機会が少ないんですね。
そのため、直接お客様の顔が見えやすいドラッグストアや薬局のような環境に転職する場合があります。
2.病院の給料に満足できなかったから
病院は、薬剤師の給与のなかでは比較的低い場合があります。そのため、待遇面の改善を目的に転職することがあるんです。
待遇よりも業務内容に魅力を感じている場合はいいのですが、業務内容に対しての給与額に満足できないと、それがストレスになることがあるんですね。
3.調剤薬局の人間関係に悩むことが多かったから
前述もしましたが、調剤薬局の場合は比較的少ない人数で営業することが多いです。
スタッフの入れ替わりが決して多いわけでもないため、苦手に思う人とも顔を合わせなければいけません。
その結果、精神的に疲れやすい場合があるんですね。
ですが、一度悩んでしまうとなかなか一人では解決しづらく、転職するというパターンがあるということです。
4.ドラッグストアで予想以上の業務量に疲れてしまったから
ドラッグストアの場合、職場が予想以上に激務である場合があります。
職場によっては薬の販売だけでなく、レジ業務や品出し、接客なども対応しなければいけません。
中にはそういった忙しさに充実感を感じる人もいますが、肉体的、精神的にもかなり消耗してしまう場合もあります。
薬剤師の転職理由別でみる転職成功6つのコツ
それでは、薬剤師のそれぞれの転職理由において、どう対策すればスムーズに行動できるのでしょうか。
以下の理由別でそれぞれお伝えしていきますね。
- 人間関係の悩み
- ライフスタイルの変化
- 職場環境への不満
- 業務内容への不満
- 待遇への不満
- スキル・キャリアアップしたい
人間関係の悩みが理由の転職なら情報収集が命!
人間関係の悩みで転職する場合、転職先がまた同じように人間関係が悪かったら意味がありませんよね。
そのため、事前にどれだけ転職希望先の環境や雰囲気を調べられるかが重要になります。
また、現在の職場で人間関係が悪い原因をしっかり把握するのもポイントです。ただ性格が合う合わないだけでなく、忙しいことでみんながピリピリしているということもあります。
転職エージェントに登録して相談するのも重要です。
エージェント側で職場の雰囲気をリサーチしてくれていることもあるため、職場の雰囲気を大事にしたいということをしっかり伝えてみましょう。
人間関係でこれ以上悩みたくない場合は、とにかく事前の情報収集が命といえますね。
ライフスタイルの変化が理由の転職なら正社員以外も視野に入れる
その場合、勤務時間や休日の有無に柔軟性が問われることがあるんですね。
そのため、勤務日数や休日が固定されやすい正社員ではなく、派遣やパートなどの働き方を視野に入れるのがポイントです。
職場までの通いやすさや、どれだけ柔軟に働けるのかを必ず確認しておく必要がありますね。
職場環境への不満が理由の転職なら事前に環境の変化の有無を確認しておく
たとえばいまの職場から異動が決まり、通いづらくなるため転職を決意したとします。そして転職できたものの、またその職場で異動や転勤が多いようではあまり意味がありませんよね。
そのため、転職のまえに、転職希望先に異動や転勤があるのかどうかは事前にチェックしておくのが重要です。
業務内容の不満が理由の転職なら自分が何をしたいのか明確にする
ということは、そもそも自分がどんな仕事をしたいのかを明確にする必要があります。
忙しい環境でバリバリ働きたいのか、落ち着いた環境で自分のペースで働きたいのかなどによって、求人の探し方も変わります。
業務内容、忙しさなど、優先順位をつけて転職活動に取り組むのがおすすめです。
待遇の不満が理由の転職なら必ず先に給与や残業の有無を確認する
転職してみたら前職と大してかわらなかったという場合もあります。
そのため、できるだけ転職エージェントを利用して年収をアップさせたいことや、残業が少ないことが条件であることを伝えましょう。
また、待遇がいいから転職したものの、業務内容が予想以上にハードだったということもあり得ます。待遇がいいところはなぜ待遇がいいのかも合わせて確認しておくのがポイントです。
スキル・キャリアアップしたいことが理由の転職なら何が目的かを明確にする
たとえば、
- 新たなスキルを身につけて薬剤師としての知識をどんどん増やしていきたいのか
- スキルを身につけて自分の市場価値を高め、年収アップを狙うのか
などですね。そしてこれもあくまで一つの例ですが、
- 知識を増やしたいなら調剤薬局でさまざまな薬を扱う機会を増やす
- 年収アップなら企業の営業職で実績を積み上げる
など、目的によって転職先も変わってきます。
薬剤師転職の履歴書や面接での退職理由の伝え方2つのポイント
- ネガティブな内容はポジティブに言い換える
- 転職して何がしたいのかを明確に伝える
薬剤師の転職において、履歴書や面接の際に転職の理由を伝えることは必須です。
とはいえ、どのように伝えればいいのかわかりにくいところもあると思うので、特に重要な2つのポイントをお伝えしますね。
ちなみに今回お伝えするのは、履歴書でも面接でもどちらにも共通しているポイントです。ぜひチェックしてみてくださいね。
ネガティブな内容はポジティブに言い換える
まずネガティブな内容は、できるだけポジティブに言い換えるということです。たとえば業務があまりに忙しく、肉体的に大変だったことが転職の理由だとします。
転職先側にも「当社が忙しくなったらまた辞めるのでは…」と思われれかねません。
”業務の慌ただしさからお客様(患者様)一人一人に費やせる時間が少なかったため、御社の一人一人に寄り添える環境に魅力を感じました”
のような、ポジティブな内容に言い換えるのがおすすめです。
- 従業員同士のコミュニケーションを重視するようになった
- チームワークの重要さを過去の職場から学んだ
など、ネガティブな環境から学んだことをプラスにして伝えると、印象もよくなる可能性があります。
転職して何がしたいのかを明確に伝える
転職した結果どんなことに挑戦したいかがはっきり伝えられないと、転職先側からも「なぜわざわざ転職するんだろう…?」と思われかねません。
- 御社は自分が持っているスキルや薬の知識が前職より活かせる環境なため、売上げ向上に貢献したい
- 病院で培った薬の知識や患者とのコミュケーション能力を活かし、ドラッグストアのような現場に立って客様のサポートがしたい
など、なぜ転職が必要で、なにがしたいのかを伝えるのがポイントですね。ただ、転職の理由が精神的な苦痛によるもので、具体的な目標がないこともあると思います。
ですがせめて転職先ならではの魅力と、そこに対して自分がどう貢献できるかは考えておきたいところですね。
薬剤師の転職理由別でおすすめな転職エージェント
薬剤師向けの転職エージェントには、それぞれ異なる特徴があります。そのため、転職したい理由によっておすすめな転職エージェントも変わってくるんです。
今回お伝えするのは以下の5つです。
- リクナビ薬剤師
- マイナビ薬剤師
- 薬キャリ
- ファルマスタッフ
- ファルメイト
それぞれ詳しくお話しますね。
年収アップを狙うなら企業の求人もあるリクナビ薬剤師
薬剤師の転職で年収アップを目指す場合は、比較的年収が高い場合が多い「企業」への転職を選択肢に入れてみるのもおすすめです。
ただ、企業に関する求人数はあまり多くないため、理想的な求人を見つけることは簡単ではありません。そもそも企業の求人自体を取り扱っていない転職エージェントもあります。
もちろん企業だけが年収をアップできるわけではありません。
ですが数少ない企業の求人を探せる転職エージェントとして、リクナビ薬剤師は一度チェックしておく価値があるといえます。
職場環境など情報を詳しく知りたいならマイナビ薬剤師
情報をできるかぎり詳しく集めたい場合は、マイナビ薬剤師がおすすめです。というのも、拠点を全国的に展開しているため、対面でしっかり相談できる環境が整っているんですね。
またマイナビ薬剤師は、アドバイザーが直接企業やドラッグストア、調剤薬局などに訪れてヒアリングをしています。
現在の職場の環境に悩んでいる場合は、一度登録して相談してみるのがおすすめです。
理由がまだはっきりせずとにかく情報を集めたいときは薬キャリ
薬キャリは情報収集に非常に便利です。というのも、登録するだけでマイナビ薬剤師やリクナビ薬剤師のような他社の求人も検索できるんです。
転職をはっきり決断しているわけではないけれど、情報を多く集めておきたいという場合はおすすめです。
柔軟な働き方なら調剤薬局が多いファルマスタッフ
派遣を含む柔軟な働き方を意識する場合はファルマスタッフがおすすめです。ファルマスタッフは日本調剤グループが運営し、調剤薬局の求人を多く取り扱っています。
そして派遣での求人も多く取り扱っているため「調剤薬局+派遣薬剤師」という働き方に興味がある場合は特におすすめです。
派遣特化ならファルメイト
ファルメイトは、派遣薬剤師に特化した転職エージェントです。そして関東や関西においては最低時給2,800円以上も保証しています。
そのため、特に関東・関西圏で派遣薬剤師として転職したい場合は、迷わず登録しておきたい転職エージェントといえます♪
転職理由を明確にしてより良い環境を目指そう!
転職したい理由は人それぞれで異なりますが、転職すること自体は決して悪いことではありません。
「こんな理由で転職してもいいの?」と転職をためらうこともあると思いますが、転職することでいまよりも状況が改善するのであれば、行動してみるのがおすすめです。
転職の理由や目的がないと「転職したのに何も変わらなかった」という結果になりかねません。また、より居心地の悪い環境になってしまう可能性もあります。
そのようなことを防ぐためにも、転職の理由を自分自身で明確にし、いまよりも居心地のいい、満足できる環境を手に入れましょう!